2020年3月29日 (日)

感染爆発を防ぐために

【中止】 4月2日(木) 雲州堂
【延期】 4月15日(水) umeda TRAD
【中止】 4月26日(日) 周 ~amane~
 
4月のライブをすべて 【中止・延期】 とさせてもらいました。
海外の状況、あるいは国内の状況を見るに、まずこの一週間ほどの意識が大切なのではないかと考えております。
ほんの数日前までNew Yorkでも感染者数は100人以下で、人々は町に繰り出しまだ平和な様子に見えましたが、100人を超えたあたりからほんの数日で一気に10万人を越えました。
イタリア・スペインもそうでした。
いつもとさほど変わらず穏やかな今の日本の空気が逆に少し心配になってきております。
本当に危険なのは自分個人が感染して症状がどうであったか、ということよりも、感染爆発 (オーバーシュート) して医療機関や商業施設などの秩序が崩壊することです。
むしろ、都市封鎖 (ロックダウン) してから (発表してから) 町で起こり得る事態が、一番の感染拡大に繋がるのかもしれません。
いずれにしても自分にとっては専門外のことなので何も偉そうに語ることはできませんが、毎日メンバーや各所と相談を重ね、まず自分たちだけでも感染拡大防止の意識をもって判断しようと決めました。
 
正直なところ、当初はさほど危機感は持っておりませんでしたし、よほどでない限り重症化・重篤化はしないなら大丈夫だろう、くらいにしか考えられておりませんでした。
しかし諸外国の様子をみていて、自分個人がたとえそうであっても、町・社会が崩壊すると、すべてが悪化の一途を辿ることになるのはわかりました。
 
本来、タイミング的には日本が先に感染爆発していてもおかしくない立場だったと思います。
現在まだこの状況なのは、キスやハグなどの日常的なコミュニケーション手段や普段からの衛生意識 (それは毎時期ウイルスに悩まされる土地柄からですが) が欧米諸国と異なるからではないでしょうか。
そのおかげで、このまま感染爆発を起こさずに済むかもしれません。
杞憂に終わるならそれが何よりだと思います。
しかし、決して防げているのではなく、感染爆発を遅らせる要因になっているだけ、という考え方は持っておいた方が良いと思います。
 
 
ミュージシャンとしての立場からしても、決まっている活動を止めるというのは実利的にも精神的にも簡単なことではありません。
自分たち個人が無理してできることだけなら幾らでも無理をします。
国家や行政から 「自粛」 を要請される という日本語としても極めておかしいこの状況、そしてこの期に及んでも明確な対応策・保障などを提示せずに自己責任での判断を強いることに対しては憤りを禁じ得ません。
しかし、それとは別で自分たちなりの責任を持って判断せざるを得ない段階にあると感じました。
 
もちろん、そんな状況下でも日常的な経済活動を止めるわけにはいかない人がほとんどです。
他の同じミュージシャンや各種パフォーマーが責任もって、意識をもって活動を続けていることは決して非難すべきことではないし、そうして欲しくないと思っています。
自分個人もこうして開催するか否かで悩みながら決断せざるを得なかったわけですから。
ただ、個人の “やりたい・やりたくない” の気持ちで判断する段階は越えていると思います。
現在開催されているイベントやライブハウスなどの会場では、換気・消毒・人数制限などを徹底し、感染予防を重視しているところばかりです。
安心しきっている他の施設よりはるかに安全かもしれません。
しかし、そうではない意識のパフォーマーや会場もあるかもしれません。
楽しみにしていたイベントに参加するなら、もはや誰のせいにすることなく、自分の身は自分で守るようにしましょう。
万が一、危険を感じたならその場から離れる意識を持つことも大切かと思います。
もちろんそれは日常的に訪れる他の場所でも同様です。
 
 
状況が悪化しなければ、もしすべて杞憂に終わったなら、それで良いと思います。
だけど、そのときに 「ほら、そんなたいしたことじゃなかった」 というのはまったくもって見当違いでしょう。
そうなるように努力した方、耐えた方がいたからこそだと考えます。
そういう人がおそろしく少なければ、日本も数日後には感染爆発し様々な機能が停止、あるいは崩壊する可能性が高いと思っています。
 
過剰に怖れる必要はないし、それを煽る気もまったくありません。
実際に自分も何ら普段と変わらない日々を過ごしています。(収入が途絶えてるという最悪の状況以外は)
ただ、自分の身は自分で守る、自分が感染しないという意識をもつことが
結局は感染爆発を防ぐ、また社会を守る、ということに繋がるのではないでしょうか。
きっとそれはまったく無謀なことでも、体力や肉体の酷使を要することではなく、少しだけの危機感を持って意識すれば良いことだと思います。
 
 
今は、今のうちに、自分のできることを懸命にやっていきたいと思っております。
また皆さんと幸福な時間を共有できるように。
 
 
 デ・オッシ [DE-OSSI]
https://de-ossi.com/
 
 
Deossi2_03
 
 ↓ あらためてのご予約、お待ちしております ↓
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 ≫ ご予約・詳細はコチラにて
 

2020年3月27日 (金)

4月のイベント 中止・延期のお知らせ

4月15日(水) 開催を予定していた デ・オッシ presents フィエスタ・デ・縁日[弐] ですが
感染拡大防止のため、誠に残念ですが延期とさせていただきます。
ご予定してくださっていた皆さん、楽しみにしていてくれた皆さん、申し訳ありません。
 
昨年から計画をし、段階も構想した上での企画で、参加してくれる仲間にも常に協力をしてもらいながら進めてきたものなので、苦渋の決断ではあります。
しかし、今回の出演者・出店者のみんな、そして会場であるTRADの青木さんに愛情あふれる迅速な対応をいただき、すぐに延期先が決定しました。
 
 ■8月12日(水) umeda TRAD
   デ・オッシ presents
      フィエスタ・デ・縁日
 
No.は変わるかもしれませんが、ライブアクトに 高橋てつや・吉本篤央
そして、タルタルクラブの美味しい料理も idea of a joke の楽しいアクセサリーも(きっとキミトラ土器さんも!)変わらず継続してもらいます。
 
こうなったからには、より素晴らしいご縁日にしたいと思います。
どうぞご予定、よろしくお願い致します。
 
 
※再度ご予定いただける方はお手数ですが、下記にてあらためて ご予約 をお願い致します。
 
   8/12(水) ご予約
  
前売チケットを早くにご購入いただいた皆さまで、8/12(水)も引き続きご来場いただける方は、その4/15付のチケットをそのままお持ち願います。
もしご都合がかなわない場合は、誠にお手数ですがお求め先にお問い合わせください。
デ・オッシ Website等のお問い合わせメールにてもお伺いいたします。
 
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また、こちらはまだ表立って告知していませんでしたが
4月26日(日) に 大阪 周~amane~ で予定しておりました 亀谷英明 × 喜多寧 三味線ライブ は同様の観点から中止とさせていただきます。
すでに TIGET などの案内でご予約をいただいていた皆さん、申し訳ありません。
 
 
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亀谷師匠との久々の共演をとても楽しみしていたので誠に残念ですが、また日を改めて必ず実現させてもらいたいと思っております。
その日を楽しみにしていただけると嬉しいです。
 
 
残念なお知らせばかりになってしまいましたが、悩んだ末に決断し、こうして気持ちを切り替えられれば、また先々がとても楽しみになって参りました。
出演者・出店者みんなの素晴らしさもあらためて感じることができました。
すべてをプラスに転じて参りたいと思います。
 
 
それでは、デ・オッシはレコーディングに戻ります。
とてつもなく素晴らしいものになりそうな予感がしております。
 
 
デ・オッシ [DE-OSSI]
https://de-ossi.com/
 

 

2020年3月25日 (水)

4/2(木)雲州堂 ワンマンになりました 【お知らせとお願い】

4月2日(木) 大阪 雲州堂での IORhythm~イオリズム~
ガトー・リブレとのツーマンの予定でしたが、ツアー中止により急遽、デ・オッシの(ミニ)ワンマンとなりました。
いつものワンマンのようなボリュームほどではないですが、ゆったり2ステージをお楽しみください。
 
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 【お願い】
入場無料・投げ銭制ですが、過密状態を避けるため席数を制限致します。
できる限りのご来場数の確認をしたいのでお手数ですが、ご予定くださっている方は予約をお願いします。
(よほどのことがない限りは当日に来られてもご入場いただけると思いますが、念のための確認にご協力お願いします。)
 
 ≫ ご予約はコチラにて
 
 
【雲州堂からの開催に際してのお願い】
 
・受付で手指のアルコール消毒をする。
・可能な限りマスクを着用をする。(なければハンカチや手拭いで代用する)
・体調が悪いときには参加を見合わせる。
・ライブ転換時には換気のため扉を一旦解放します。
・過密状態を避けるため席数を制限致します。
・終演後は速やかにご退店頂き、各人手洗いうがいの徹底をお願いします。
 
 
状況によっては中止・変更の可能性もあります。
その際は上記で申し込んでいただいたアドレスへ連絡をします。
 
 
■4月2日(木) 大阪 雲州堂
 IORhythm ~イオリズム~
 デ・オッシ ワンマン
 開場18:30 開演19:30
 入場無料・投げ銭制(要1オーダー)
  
雲州堂 Website

 
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Fiesta2
 
■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ

【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
上善如水(琥珀糖)
 
 ご予約はコチラにて
 
心に響く歌と演奏を繰り広げる 【ステージライブ】 には、超オススメなゲストを迎えます。
美味しくて幸せになる 【タルタルクラブ】 のお料理は新たなメニューも!
楽しくて賑やかでおもしろい 【ショップブース】 には、パワーアップした idea of a joke と キミトラ土器 に、素敵な琥珀糖の “上善如水” さんも加わり更に賑やか!
 
開演から終演まで
● 余すところなく楽しんでもらえるような一夜 ●
にしたいと思っています!

 
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Musicstation
 
Bar Strega × デ・オッシ presents
『ミュージック池下ステーション』

【第一夜】 5月1日(金)
開場18:30 開演19:15
出演:デ・オッシ,ときにきく,川沿クタ子
  ご予約はコチラにて

【第二夜】 5月2日(土)
開場18:00 開演18:45
出演:デ・オッシ,みゅーおおやま,僕の部屋から
  ご予約はコチラにて

2,500円(TableCharge込/Drink別)
 
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31_20200305010001
 
 小林未郁 × デ・オッシ
『どこかの世界で待ち合わせ』 三巡目
 
■5月29日(金) 東京高田馬場 天窓.comfort
 開場19:00 開演19:30
 前売3000円 当日3500円(Drink別)
  ご予約はコチラにて
 
■5月30日(土) 名古屋 BLUEFROG
 開場18:30 開演19:00
 2500円+1000円(Drink+TableCharge)
  ご予約はコチラにて
 
■5月31日(日) 大阪 雲州堂
 開場18:00 開演19:00
 前売3000円 当日3500円(Drink別)
  ご予約はコチラにて

2020年3月24日 (火)

本当に力をくれるものとは

この一ヶ月、みんなはどんな日々を過ごしているんだろう。‬
‪自分はこれまでにないような状態になってしまっている。‬
‪たまたま元よりこの一ヶ月を制作・レコーディングに充てようと予定していたから、時間を持て余すこともなく、気持ちの上でも生産的な日々を送れているんだと思うことはできているけれど。
(実際に音楽的にはとても充実しています。)
 
すべての経済的な活動予定は霧散してしまった三月。
音楽が傍らにあったから、もしかしたら正気を保てているのかな、とふと思った。
こんな生業だから何の保障もなくこんなことに… ではなく、音楽に携われていたからこそまだ救われているのかも、なんて…
まさか、逆にそんなことを味わえるとは思わなかったな。
 
もちろん、これがまだ先々まで続くとなると穏やかではいられない。
要請はするが自己責任で対処しろ、というにはもはや国策として無責任と言わざるを得ない状況になりつつある。
個人個人が矢面に立たされてただただ批判されるような状態を強いるのはあまりにも無慈悲だ。
 
とはいえ、個々でしっかりと考えて判断をしていかなければならないこともたくさんある。
音楽なんかより大切なものが現状としてたくさんあるだろう。
実際にそうだ。
そう思うときはそちらを大切にした方がいい。
 
でも、それらだけでは味わえないもの
僕やあなたを救えないもの
それら以上に力をくれるものが
 
桜の木に咲き始めた花や、西の空を染める夕焼け、歴史を感じさせる風景
また、懸命に魂を燃やすスポーツや、様々な感情や景色を音に込めた音楽などにはあると思う。
 
無理にそれを得ようとする必要はない。
でも、その力を信じられることはきっとラッキーなことなのだと思います。
 
 
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本日の奈良、佐保川の夕景。
数えられるほどですが、桜の花も開き始めておりました。
月末には満開になるのではないでしょうか。
平穏無事にそれを愛でることができますように。
 
万葉の時代から歌に詠まれてきたこの佐保川の景色。
なんだかこの時世にとても泌みます。
 
 
さて、4月からはまた表舞台へ。
 

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20204
 
■4月2日(木) 大阪 雲州堂
 IORhythm -イオリズム-
 デ・オッシ × Gato Libre ツーマン
 開場18:30 開演19:30
 入場無料・投げ銭制(要1オーダー)
 
雲州堂 Website

 
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Fiesta2
 
■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ

【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
上善如水(琥珀糖)
 
 ご予約はコチラにて
 
心に響く歌と演奏を繰り広げる 【ステージライブ】 には、超オススメなゲストを迎えます。
美味しくて幸せになる 【タルタルクラブ】 のお料理は新たなメニューも!
楽しくて賑やかでおもしろい 【ショップブース】 には、パワーアップした idea of a joke と キミトラ土器 に、素敵な琥珀糖の “上善如水” さんも加わり更に賑やか!
 
開演から終演まで
● 余すところなく楽しんでもらえるような一夜 ●
にしたいと思っています!

 
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Musicstation
 
Bar Strega × デ・オッシ presents
『ミュージック池下ステーション』

【第一夜】 5月1日(金)
開場18:30 開演19:15
出演:デ・オッシ,ときにきく,川沿クタ子
  ご予約はコチラにて

【第二夜】 5月2日(土)
開場18:00 開演18:45
出演:デ・オッシ,みゅーおおやま,僕の部屋から
  ご予約はコチラにて

2,500円(TableCharge込/Drink別)
 
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 小林未郁 × デ・オッシ
『どこかの世界で待ち合わせ』 三巡目
 
■5月29日(金) 東京高田馬場 天窓.comfort
 開場19:00 開演19:30
 前売3000円 当日3500円(Drink別)
  ご予約はコチラにて
 
■5月30日(土) 名古屋 BLUEFROG
 開場18:30 開演19:00
 2500円+1000円(Drink+TableCharge)
  ご予約はコチラにて
 
■5月31日(日) 大阪 雲州堂
 開場18:00 開演19:00
 前売3000円 当日3500円(Drink別)
  ご予約はコチラにて

2020年3月20日 (金)

祖父、喜多一草の句集

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祖父、喜多一草の句集。
 
小学生の頃に目にした記憶はあるけれど、そんな時代には特に興味もなく…
自分が音楽の道に進み、言葉も紡ぐようになって随分と経った頃
そういえば祖父は俳人だったはず… と、ふと思い出し、ネットで検索をかけてみた。
そこで初めて祖父は正岡子規の弟子である高浜虚子の門下であったことを知った。
 
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正岡子規 と 高浜虚子
 
かつては実家にあったはずの句集。
読んでみたいが、どうしても見つからないという。
そしてこのたび親戚に二冊送ってもらい、ようやく手にとることができた。
 
 
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序文を寄稿された高木晴子さんは調べてみたところ、なんと高浜虚子のご息女で、同じく俳人だった。
「飲む程にお鼻が赤くなり、無口のくちびるがほころび出した。」
という一文はまさに自分の記憶にわずかに残っている祖父の姿である。
 
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もうお一方寄稿されている伊藤柏翠さんはもちろん高浜虚子と縁深い方で、日本伝統俳句協会の常任理事、のち副会長。
また、正岡子規が創刊したあの俳句雑誌 『ホトトギス』 の同人会長もされていた方だった。
高浜虚子が森田愛子をモデルに書いた小説 「」 の中でその恋人のモデルとなったのが伊藤柏翠氏らしい。
福井県鯖江市に伊藤柏翠俳句記念館があるそうなので、そんなご縁を辿って訪れてみるのもまた面白そうだ。
 
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俳諧菩薩 かぁ……
 
 
なんだか勝手に誇らしく思えてしまうな。
 
祖父の名に恥じぬように、というには自分はあまりに不勉強すぎて、それを意識するつもりは毛頭ないのだが…
とはいえ、意識しないというのもなかなか難しいので、少しでも近づけるように自分の道筋で精進していきたいと思う。
 
 
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とりあえず、少しずつ頁をめくっていこう。
あの、白山と田んぼしかなかった松任の美しい景色を思い出しながら。
 
 
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20204
 
■4月2日(木) 大阪 雲州堂
 IORhythm -イオリズム-
 デ・オッシ × Gato Libre ツーマン
 開場18:30 開演19:30
 入場無料・投げ銭制(要1オーダー)
 
雲州堂 Website

 
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Fiesta2
 
■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ

【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
上善如水(琥珀糖)
 
 ご予約はコチラにて
 
心に響く歌と演奏を繰り広げる 【ステージライブ】 には、超オススメなゲストを迎えます。
美味しくて幸せになる 【タルタルクラブ】 のお料理は新たなメニューも!
楽しくて賑やかでおもしろい 【ショップブース】 には、パワーアップした idea of a joke と キミトラ土器 に、素敵な琥珀糖の “上善如水” さんも加わり更に賑やか!
 
開演から終演まで
● 余すところなく楽しんでもらえるような一夜 ●
にしたいと思っています!

 
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Musicstation
 
Bar Strega × デ・オッシ presents
『ミュージック池下ステーション』

【第一夜】 5月1日(金)
開場18:30 開演19:15
出演:デ・オッシ,ときにきく,川沿クタ子
  ご予約はコチラにて

【第二夜】 5月2日(土)
開場18:00 開演18:45
出演:デ・オッシ,みゅーおおやま,僕の部屋から
  ご予約はコチラにて

2,500円(TableCharge込/Drink別)
 
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31_20200305010001
 
 小林未郁 × デ・オッシ
『どこかの世界で待ち合わせ』 三巡目
 
■5月29日(金) 東京高田馬場 天窓.comfort
 開場19:00 開演19:30
 前売3000円 当日3500円(Drink別)
  ご予約はコチラにて
 
■5月30日(土) 名古屋 BLUEFROG
 開場18:30 開演19:00
 2500円+1000円(Drink+TableCharge)
  ご予約はコチラにて
 
■5月31日(日) 大阪 雲州堂
 開場18:00 開演19:00
 前売3000円 当日3500円(Drink別)
  ご予約はコチラにて

2020年3月 7日 (土)

天と地を結ぶ龍の声

最近、笛が吹きたくて仕方がなかったので、今日は気分転換に吹いてみることに。
 
 
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龍笛は天(笙)と地(篳篥)の間を駆け巡り、それらを結ぶ龍の声。
 
  早くこの世の中が浄化されますように。
 
という、本来こういった音楽などが担っていた役割を、今はもう怪しげなスピリチュアルなものと捉えることなく納得できている。
 
久々に吹くので押さえ方から復習。
双調の音取だけ吹けるようになった。
 
20年ぶりくらいなのでうまくは吹けないが…
何だろう…
どうすれば良い響きをだせるか、ということをただただ考えているだけで、おのずとその楽器の鳴らし方がわかってくる。
 
20年前にはこんな音は出せなかったはずだ。
そんなことを感じることさえなかったように思う。
 
それがこの20年で掴めた大切なことなのかもしれない。
 
 
また笛を吹きたいと思ったのは少し前からのことだったのだが…
 
 
実は今朝、これまた久々にiPadでGarageBandを開いていじっていたのだ。
レコーディングに活用できないだろうか、と。
 
サンプリングされた音源で、いとも簡単に様々な楽器のフレーズを扱えてしまう。
実にリアルでよくできている。
世界中の様々な楽器のフレーズやメロディ、リズムパターンが用意されているのだ。
それを組み合わせていけば、血のにじむような楽器の修練や頭を悩ます理論や知識の修得なしに、指先ひとつでいとも簡単に曲が作れてしまう。 
実に便利で、こういったものをうまく活用すれば本当に楽にレコーディングを進められるかもしれない。
 
 
だからこそ、逆に自分には必要のないものだな… と思えてしまう。
 
 
そんなことがあって、ふと、また龍笛を吹きたくなったのだ。
あの、最初まったく鳴らせなかった龍笛を。
 
 
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フラメンコギター弾いて、龍笛吹いて、テレキャス弾いて…
三味線以外はだいたいやった一日。
欲望にまかせるままに様々な楽器を鳴らしているのだが、実はそれもレコーディングに向けての試行錯誤。
 
昼間に上記の龍笛の件をSNSに投稿をしたことで、いとこの姉さんがなんと篳篥をやっていたことが判明。
びっくり。
さて、喜多家で雅楽を奏でられる日がいつかくるか…(笑)。
 
 
暖かくなったら、どこか笛の音が似合うところへ吹きに行くのも雅でいいな。

飛火野とか、平城宮跡の東院庭園のあたりとか…
あまり人のいないところで…
 

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それまでに二曲くらいは思い出したい。
 
最初に学んだ平調の「越殿楽」と「五常楽」あたりか。
双調の「胡飲酒」や「酒胡子」なんかもいいなぁ。
 
 

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20204
 
■4月2日(木) 大阪 雲州堂
 IORhythm -イオリズム-
 デ・オッシ × Gato Libre ツーマン
 開場18:30 開演19:30
 入場無料・投げ銭制(要1オーダー)
 
雲州堂 Website

 
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Fiesta2
 
■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ

【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
上善如水(琥珀糖)
 
 ご予約はコチラにて
 
心に響く歌と演奏を繰り広げる 【ステージライブ】 には、超オススメなゲストを迎えます。
美味しくて幸せになる 【タルタルクラブ】 のお料理は新たなメニューも!
楽しくて賑やかでおもしろい 【ショップブース】 には、パワーアップした idea of a joke と キミトラ土器 に、素敵な琥珀糖の “上善如水” さんも加わり更に賑やか!
 
開演から終演まで
● 余すところなく楽しんでもらえるような一夜 ●
にしたいと思っています!

 
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・
 
Musicstation
 
Bar Strega × デ・オッシ presents
『ミュージック池下ステーション』

【第一夜】 5月1日(金)
開場18:30 開演19:15
出演:デ・オッシ,ときにきく,川沿クタ子
  ご予約はコチラにて

【第二夜】 5月2日(土)
開場18:00 開演18:45
出演:デ・オッシ,みゅーおおやま,僕の部屋から
  ご予約はコチラにて

2,500円(TableCharge込/Drink別)
 
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・
 
31_20200305010001
 
 小林未郁 × デ・オッシ
『どこかの世界で待ち合わせ』 三巡目
 
■5月29日(金) 東京高田馬場 天窓.comfort
 開場19:00 開演19:30
 前売3000円 当日3500円(Drink別)
  ご予約はコチラにて
 
■5月30日(土) 名古屋 BLUEFROG
 開場18:30 開演19:00
 2500円+1000円(Drink+TableCharge)
  ご予約はコチラにて
 
■5月31日(日) 大阪 雲州堂
 開場18:00 開演19:00
 前売3000円 当日3500円(Drink別)
  ご予約はコチラにて

2020年3月 5日 (木)

ライブ予約のキャンセルについて

ライブの予約とキャンセルについて、このあたりで一度こちらの考え方を明記しておこうと思います。
 
あくまで、デ・オッシの
特に私、喜多寧の考え方なので
他の皆さんも同様とは思わないでください。
 
ライブにご来場いただく際には、あらかじめチケットを買ってもらう術もありますが
現状で大半を占めているのは予約フォーム、メール予約による 「前売予約」 です。
 
上記の方法でご連絡をいただき、
当日に受付にて、あらかじめ伺っていたお名前と枚数を確認し、
前売料金でご精算の上、入場してもらうという流れです。
 
お支払いは当日になるので、来られなかった際は基本的にキャンセル料が発生するわけではありません。(注: イベントによっては必要になる場合もあります。)
 
ありがたいことに一切の連絡もなしにキャンセルされるような方は我々のライブでは覚えがありません。
何かしら理由があって来れなくなるわけですが、その場合にもし早くわかっているようならその時にご連絡いただけると非常に助かります。
 
 
何故、キャンセルがあると困るのか。
 
 
自分たちの気分が沈むから??
 
 
まぁ、正直なところ、もちろんそれはあります。
観に来てくれるはずの人が来れないとわかったのに気にもならないなんてはずはありません。
しかし、理由があってキャンセルされるわけなので、それは致し方ないこと。
 
実際にはまず第一に、会場のキャパシティの問題。
規定席数を超えれば予約受付を終了します。
もしその後、新たな予約や問い合わせがあればお断りしなくてはなりません。
 
また、キャパシティは十分な会場でも、お料理が売りなところ、あるいは我々の主催イベントのようにブースでフードを出してもらい、ご来場の方もそれを楽しみにしてくれているような場合は
あらかじめ来場予定数を伝え、皆さんに行き渡るよう、また食材が無駄にならないよう、できるかぎりの想定をして準備してもらっています。
 
そういったことがあり 「直前のキャンセルはご遠慮ください」 といつも明記しています。
 
 
では、その “直前” とは実際のところどれくらい前??
 
ということをハッキリしておきましょう。
 
 
ズバリ、三日前です。
 
 
席数が決まっているライブなら、翌日からの二日間で何とか頑張ってアナウンスすることができます。
行きたいと思っていたけれど、受付終了してしまったから… と、あきらめていた方にも届くかもしれません。
 
食材やその他、諸々準備が必要なものを調整する余裕があるのもそれくらいです。
 
当然、明らかにキャンセルせざるを得ないことがわかっているなら、すぐに連絡をいただきたいですが…
悩まざるを得ない状況なら、それを目安にしてもらえるとありがたいです。
 
 
ここまで読んでくれた方なら、もうわかってきてもらえているかと思いますが
これは、キャンセルをよくする人に対して説明しているものではなく
むしろ、“キャンセルすることになったら申し訳ないから早くには予約しにくい” というような良心ある方にお伝えしたくて書いています。
 
 
あえて言います。
 
 
行きたいと思って、その予定が立てれているなら、是非ご予約ください。
その方がこちらも嬉しいし、いろいろ早い段階で想定することができます。
人間だから、そのイベントに向かう気迫も増していきます。
 
それでも、何かしら思いがけないことが起こって、行けなくなることもあるかもしれません。
行きたいという気持ちで予定してくれていたなら、もうそれはやむを得ないことです。
ご本人の気持ちとは裏腹に、想定外のことが起こったなら仕方ありません。
実際にこのたびの新型コロナウィルス問題などもあり、先々はまだお互いにわからない状況です。
そういったことなら心配無用なので、「行きたい!行ける!」 と思えるなら是非ご予約ください。
 
 
自分にとっての直前の定義は三日前、と書きましたが、それはあくまで事前にわかった、あるいは想定できた場合のこと。
 
もし、体調が悪くなった時、インフルエンザなどに罹患した場合、また家族に問題が生じたり、仕事などで想定外のトラブルがあったときには
前日であろうが当日であろうがキャンセルせざるを得ないでしょう。
そんな大事があった際はお気になさらず。
むしろ、キャンセルしてください。
落ち着いたときに一報入れていただけると幸いです。
 
 
ただ…
 
 
なんか気分じゃなくなったからキャンセルしよー
 
とか
 
あのライブとこのレジャーとそれとどれにしようか、また直前に考えたらいいし
何か席数限定みたいだからとりあえず予約しとこー
 
とか
 
そういうのは困る、というか
本心で言うと、まず嫌です。
 
 
別にそれでもキャンセルできるわけだから、こちらが気分が悪かろうが、そんな感情論は関係ないかもしれません。
そういう方はまずほぼ見受けられませんが、長い活動の中で決してなかったわけでもありません。
予約とキャンセルを多発される方もときおり登場したりもするので、一応こうして説明させてもらっているのですが
まぁ、そういう方はこちらも来ないことを前提に考えるようになってしまうので……
 
 
と、いうわけで
 
諸々、開催する側の事情もご理解いただいた上で、良心を持っておられたなら、やむないキャンセルはもちろん致し方ないものと思っております。
 
それより、観たい、行きたいと思ってくれるその気持ちをどんどんこちらに向けてくれる方が嬉しいです。
 
それが日々の活動の支えになり、音楽の糧となります。

 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・
 
20204
 
■4月2日(木) 大阪 雲州堂
 IORhythm -イオリズム-
 デ・オッシ × Gato Libre ツーマン
 開場18:30 開演19:30
 入場無料・投げ銭制(要1オーダー)
 
雲州堂 Website

 
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・
 
Fiesta2
 
■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ

【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
上善如水(琥珀糖)
 
 ご予約はコチラにて
 
心に響く歌と演奏を繰り広げる 【ステージライブ】 には、超オススメなゲストを迎えます。
美味しくて幸せになる 【タルタルクラブ】 のお料理は新たなメニューも!
楽しくて賑やかでおもしろい 【ショップブース】 には、パワーアップした idea of a joke と キミトラ土器 に、素敵な琥珀糖の “上善如水” さんも加わり更に賑やか!
 
開演から終演まで
● 余すところなく楽しんでもらえるような一夜 ●
にしたいと思っています!

 
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Musicstation
 
Bar Strega × デ・オッシ presents
『ミュージック池下ステーション』

【第一夜】 5月1日(金)
開場18:30 開演19:15
出演:デ・オッシ,ときにきく,川沿クタ子
  ご予約はコチラにて

【第二夜】 5月2日(土)
開場18:00 開演18:45
出演:デ・オッシ,みゅーおおやま,僕の部屋から
  ご予約はコチラにて

2,500円(TableCharge込/Drink別)
 
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・
 
31_20200305010001
 
 小林未郁 × デ・オッシ
『どこかの世界で待ち合わせ』 三巡目
 
■5月29日(金) 東京高田馬場 天窓.comfort
 開場19:00 開演19:30
 前売3000円 当日3500円(Drink別)
  ご予約はコチラにて
 
■5月30日(土) 名古屋 BLUEFROG
 開場18:30 開演19:00
 2500円+1000円(Drink+TableCharge)
  ご予約はコチラにて
   
■5月31日(日) 大阪 雲州堂
 開場18:00 開演19:00
 前売3000円 当日3500円(Drink別)
  ご予約はコチラにて
 

2020年3月 1日 (日)

音楽は愛だ! とキレた教師

今日、高校時代の音楽教師のことを突然思い出した。
いや、これまでも時折思い出すことはあった。
とある事件のことだ。
 
事件といっても高校生活などにはよくあることで、たいした話ではない。
しかし、そのときは衝撃だった。
とはいえ、まだまだ何も知らず、人生をナメてる時代だ。
自分はそれを横目に鼻で笑っていた。
いや、実際にはそういうフリをしていたのかもしれない。
結果的にこうして今まで疑問を投げかけ続けているのだから。
 
 
流されるままにダラダラと過ごした中学時代。
野球部も問題が起こって途中で辞めたし、学校もよくさぼった。
昔から何でもそこそこはできてしまうタチで、秀でることもないが落ちぶれることもなかった。
そりゃそうだ。
苦労するものはうまく避ければ良かったのだから。
 
だから常に “本気を出してないだけ” で、自分は何でもやろうと思えばできる、と思っていた節はある。
それはそれでありがたい “思い込み” だった。
自分には常に期待し続けられるのだから、こんな気楽な話はない。
 
特にこれといってやりたいこともなかったので、高校進学に際しても特に深く考えた覚えはないし、更にその先の将来など見据えることなども当然なかった。
とりあえず、格闘技をやりたいという単純な理由だけで、そういうクラブを有する高校を選んだ。
それも特に熱意があったわけではなく、おもしろそうだなと思っただけだ。
少なからずは頑張ったのかもしれないが、さして努力をした覚えもない。
そんなお気楽な感じなのに、いつしか主将を任され、全国大会で優勝したりもした。
若い頃に何となくそれなりにうまくやれてしまう人生というものは、大人になってからその歪みと闘わなくてはならなくなるので、決して良いものとはいえない。
いずれ挫折というものはどこかの岐路で味わうことになる。
本当に努力をすれば必ず大きな障壁が目の前に立ちはだかってくる。
しかし、若いうちは挫折を避けて通ることも可能なだけだ。
 
たまたま、そのクラブは同級生も後輩もロックやパンクを好きなヤツが多くて、格闘技のクラブ内でバンドを組んだりもした。
今から考えるとどこにそんな時間があったのか皆目見当もつかないのだが…
毎日クラブ活動をして、バイトをして、スタジオへも通いだした。
そして、生駒の山の麓にあるライブができるカフェバーが秘密の集会場だった。
 
特に音楽が好きだったわけではない、というのはこれまでも何度も話してきたが…
本当にそうなのだ。
 
高一ですぐにバイトをしだしたものの、クラブで忙しくて使う暇もないから金が貯まる。
エレキギターでも買ってみようか、なんていう気まぐれで始まったこの音楽人生だ。
ただすぐに根拠のない自信が芽生えてしまい、自分の才能を信じて疑わなかったから今もこうして音楽に携わっている。
今思えば、ずっと “本気を出してないだけ” と楽観的に自分をうまくごまかしてきたから続けられたのかもしれない。
 
 
というわけで、高校時代はクラブとバンドとバイトに明け暮れていた。
成績はそれはもう酷いもので、年々通知表は赤く染まっていった。
なので、学業の部分での高校生活の記憶はあまりない。
よく著名人が高校時代の恩師と再会するような企画があったりするが、自分は先生とそういった絆を育めた覚えもない。
そもそもあまり思い出がない。
 
 
そんな高校生活だったわけだが、ここでようやく話は冒頭に戻る。
 
 
音楽の先生とは仲が良かったという印象も特にないが、お互いの関係性において悪い記憶もない。
しかし、バンドなどはやり始めてはいたものの、音楽の授業にはまったく関心がなかった。
ただ、どちらかというと好きな先生ではあった。
どこか芸術家気質なところを感じる男の先生だったが、教師によくある抑圧的なところを感じなかったことが大きい。
学期ごとだったか、何かを発表しなければならないタイミングがあって、そのたびに自分はふざけていた。
とはいえ、天才バカボンのテーマをアルトリコーダー三管でのアレンジをしたり、Ozzy Osbourne の 「Diary of a Madman」 をエレキギターとディストーションを持参してボロボロの服を着て弾き語りをしたり、今思えば懸命にふざけていたのかもしれない。
自分の秀逸なバカボンのアレンジに笑いを堪えられなくて、まともに吹けなかったときも
「Diary of a Madman」 の英詞がどうしても覚えられなくてボロボロのズボンにマジックで書いていったときも
その芸術家肌の先生は怒ることなどなく、本当に笑い転げてくれていた。
そんな腹を抱えてまで笑ってくれるんだ、と今思い返しても不思議なくらい一緒に楽しんでくれていたのだ。
 
 
その先生が一度だけ “キレた” ことがある。
 
 
それはもう尋常じゃないキレ方だった。
どちらかというと品があって、それでいて明るい人だった。
 
理由は同じクラスメイトの女子二人が先生の話を聞いていなかった、ということだったと思う。
 
 
えっ… そんなことで!?
 
 
というのは当時も思ったことだ。
詳しい理由はわからない。
よほどナメた態度をとっていたのか、先生も長らくそれを我慢していたのか━━━
まったく自分は関知していなかったので、先生が突然キレて怒鳴りだしたときは、一瞬何が起こったのかわからなかった。
中には、機嫌が悪かったんだろうなぁ… なんて思わせるような怒り方をする教師もいたが、そういう感じではなかった。
 
授業は中断され、その音楽室と扉一枚隔てた控室(教員室?) にその女子二人は連れて行かれた。
 
残された自分たちはというと…
 
 
そりゃあ、これから起こることにワクワクしているわけだ。
 
 
そんな中で突然、大きな怒鳴り声が聞こえてきた。
 
 
ワクワクしていたはずの我々も一瞬にして凍りついた。
そんなヒステリックな声をあげるような先生ではないはずからだ。
いや、幾分ヒステリックではあったが、情熱的といった方が正確かもしれない。
どこかにアーティスティックなものは感じられた。
 
 
そして、怒号と共に最後に聞こえてきたフレーズ。
 
 
 「音楽は愛だ!!」
 
 
俺はビックリすると共に…
 
音楽は愛……  って……
 
と、ちょっと笑ってしまった。
 
 
どんだけロマンティックなんだよ。
 
どんだけアーティスティックなんだよ、と。
 
 
そんな歯の浮くようなフレーズを本当に言う人がいるんだ、とむしろ衝撃だった。
 
その後もおそらく、その一件は仲間内でネタになっていたと思う。
 
 
 
だが、実はずっとその言葉が頭から、心から離れなかった。
 
 
 
Image1_20200301004401
 
 
「音楽は愛」
 
とはどういうことなんだろう。
 
ジョン・レノンだって歌ってる。
いろんなミュージシャンがそう言っている。
何となくそういうものなんだろう、そうであれば理想的なんだろう、くらいには思えた。
しかし、ブチ切れて、高校生にそんな言葉を発せるって…
あの人にとって音楽とはどれほど崇高なものなんだろうか。
実際にそこまで考えるほど当時の自分は思慮深い人間ではなかったけれど、気付かないうちにその言葉は心に刻まれて、ずっと自分に問いかけてきていたような気がする。
 
 
たぶん、どこか羨ましかったんだと思う。
憧れ、だったかもしれない。
 
 
いや、その時代にはまだまだ到底わからなかった。
その後、自分が図らずも音楽の道を歩むことになり、音楽を生業としていく中で、その心に刻まれたものは自分の中でずっと疑問のようなものとして息を潜めていた。
 
 
それが、最近はどうもしっくりとくるようになってきた。
 
 
あのときの先生の心の叫びを理解できたとは思わない。
しかし、違和感がまったくといっていいほどなくなっているのだ。
 
そう、長らくずっと違和感があったということだろう。
 

音楽は愛ってどういうこと?
 
音楽に癒されるって何なん?
 
音楽で誰かを癒すとか、いや、結果的にそうなったのならそりゃあ悪い気はしないけど、それ、どれだけおこがましい考え方?
 
そもそも、愛を伝えるとか、音楽で誰かを幸せにするとか、励ますとか、世の中を平和にするとか…
どれだけ夢想家なん!?
 
 
むしろ、羨ましいわ…
 
 
 
そう、羨ましかったのだ。
そんなことを考えることはどこか恥ずかしい気がしていた。
いや、そんなことを意識して音楽に取り組む気はさらさらなかった。
 
もちろん、聞きに来てくれた人に喜んで欲しい、楽しんで欲しい、という想いは強く思っていた。
 
 
だが、それは完全なるエゴだ。
 
 
自分が作り出すものを評価して欲しいというエゴでしかなかった。
相手に喜んでもらう、ということで自分を満足させ、自分を肯定するエゴでしかない。
 
 
まぁ、それも決して悪いものではないかもしれない。
多少のエゴや欲はあった方がおもしろいとは思う。
 
しかし、何というか… まだうまくは言えないのだが…
 
あのとき、先生が叫んだ言葉が、今になってようやく心の中で居心地の良さを得ている。
 
 
 
きっと音楽は愛なんだと思う。
 
 
誰かを幸せにしたいと思う。
 
 
自分が、ではなく
 
 
音楽がそういう力を誰かに及ぼすことができるなら
 
 
自分は心を込めて、これからも真摯に向き合っていきたい。
 
 
いつからか、そう思えるようになっていた。
 
 
 

 

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20204
 
■4月2日(木) 大阪 雲州堂
 IORhythm ~イオリズム~
 デ・オッシ × Gato Libre ツーマン
 開場18:30 開演19:30
 入場無料・投げ銭制(要1オーダー)
 
雲州堂 Website
 
久々の雲州堂での投げ銭イベント。
世界各地で活躍されている変則的編成で無国籍的なオリジナル曲バンド、ガトーリブレ。
NYでのご縁から繋がった大御所の皆さんとご一緒させてもらいます。
是非どうぞお誘いあわせの上、お気軽にお越しください。
ご予定どうぞよろしくお願いします。

 
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・
 
Fiesta2
 
■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ

【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
上善如水(琥珀糖)
 
 ご予約はコチラにて
 
心に響く歌と演奏を繰り広げる 【ステージライブ】 には、超オススメなゲストを迎えます。
美味しくて幸せになる 【タルタルクラブ】 のお料理は新たなメニューも!
楽しくて賑やかでおもしろい 【ショップブース】 には、パワーアップした idea of a joke と キミトラ土器 に、素敵な琥珀糖の “上善如水” さんも加わり更に賑やか!
 
開演から終演まで
● 余すところなく楽しんでもらえるような一夜 ●
にしたいと思っています!

 

2020年2月15日 (土)

多武峰で歴史の悪戯に想いを馳せる -後編-

さて、前編中編と連日続けてきたこの多武峰散策記だが、今回でとうとう終わりだ。
いや、終わりにしたい。
思えば随分と時間を費やしてしまっている。
睡眠時間を削ってまでやることかと、ふと我に返った。
しかし、おもしろくて止まらなくなってしまうのだ。
いや、待てよ。
嫌なことを我慢してやりながら睡眠時間をただ確保する人生より、おもしろいものに夢中になって寝る間を…
って、こんなことを書いてるからどんどん時間が経っていくのだな。
 
よし、続きの話をしよう。
 
 
バスが談山神社を出発したのは14時半のこと。
朝早くに家を出たので、いろいろと巡ってもまだこんな時間だったのだ。
随分と長い旅をしてきたような気がしてしまうのは、この界隈の長い歴史を肌身で感じてこれたからだろうか。
 
 
バスは多武峰の細い道をどんどんと下っていく。
その途中で日差しが眩いことにふと気が付いた。
雨は聖林寺を後にしたあたりからやんではいたが、空はずっと曇ったままだった。
思えばそれはとても神妙な雰囲気で、この多武峰の悠久の歴史を味わうにはむしろふさわしいものだったのかもしれない。
 
ウソのように青空が広がってきている。
もしかしたら多武峰の上のほうだけがあの霧がかった不思議なムードを醸していたのだろうか。
実際に吉野の山々の寺社に参拝するときなどには、突然あたりに霧が立ち込めてくることなどがある。
そんなことを思いながらこの美しいまばゆさの中にいると、何か自分も激動の時代・騒乱の時代をくぐり抜けてきて、ようやく安息の時代を迎えられたような気さえしてくる。
歴史を感じるというのは何とも贅沢な時間だ。
もちろん、勝手な妄想にしかすぎないのだが。
 
 
途中、バスは福祉センターを経由したのだが、そのときに乗ってきたお婆ちゃん軍団は朝に乗り込んだバスでも同乗していた方々だった。
何か、タイムトリップから戻ってきたような、いや、もはや共に生き抜いてきた戦友のようにも思えてくる。
同志よ!
 
 
まったく関係のない話だが、前日に小指を何かに当ててしまい爪を割ってしまっていた。
レコーディングなども控えているので、できれば何とか修復したい。
すぐに例の如く、アロンアルファとティッシュで接着しようと思ったのだが見当たらず、使い切りタイプの別物で代用していたのだがうまく接着できていなかったようだ。
この散策の途中からはもう皮一枚で繋がっているような状態。
散策の目的を遂行することと、この爪を何とかこの状態で死守することがセットとなって、この日は己の使命感を募らせていっていた。
 
 
まったくどうでもいい話を盛り込んでみた。
 
 
このままバスに乗っていれば終点の桜井駅に辿り着く。
しかしまだ時間には余裕がある。
しかも世界は美しい光を取り戻している。
時空を超える旅をもう少し続けない手はないだろう。
 
 
というわけで、再び 「浅古」 停留所で下車。
目指したのは、聖林寺近くで挨拶を交わした男性が行くと言っていた安倍文殊院
あのときはバスの時間の都合であきらめたが、今なら何も前途を遮るものはなかろう。
浅古からは徒歩20分程度だが、Google Mapを眺めているといろいろと道中に気になるものがある。
すべてを巡っていては日が暮れてしまうので、とりあえず最も気になったところを経由。
 
 
Img_2309
 
ごくごく普通の住宅街にある一見何の変哲もない小さな公園。
 
 
Img_2311
 
中に入ってみると、何やら遺跡があり、三方を住宅に囲まれている。
(しかも、何か不思議な光が舞ってるし…)
 
 
ここが、聖徳太子 (厩戸皇子) が20年間居所した宮殿だったと聞いたら驚かれるだろうか。
 
 
そう、ここは上之宮遺跡
2011年に園池遺構が見つかり、そこから出土した木簡、琴柱、ベッコウ等の貴重品、また地名から、聖徳太子の宮跡である可能性が高いとされているそうな。
 
浪漫だ。
歴史はまさに浪漫である。
 
 
Img_2315

道中には天満神社もあるし、少し足を延ばせば興味深い等彌神社もある。
が、安倍文殊院での参拝の時間を鑑みて今回はあきらめることに。
 
 
Img_2317
 
こんな住宅地の間の細い細い道を抜けた先に、艸墓古墳なる横穴式石室を目の当たりにできる方墳もあるが、涙を飲んで素通り…
これはまた日を改めて散策に来ないといけないな。
 
 
Img_2316
 
で、またこんな看板が突然登場するし!
 
 
土舞台!?
初めて聞いたわ…
 
でも “芸能発祥の地” なんて書かれてたら、とりあえず伺ってみないわけにはいかぬだろう。
まぁ、ちょうど通り掛かれるところだ。
 
しかし、ホント… まだまだ知らないことだらけだな。
 
 
Img_2318
 
小さな案内板が指し示すままに、これまたごくごく普通の住宅地の中にある少し急な勾配を登っていく。
ここは小さな丘陵地のようだ。
 
 
Img_2319
 
その中腹を越えたあたりの住宅街の一角に、密やかな森へ続く道があった。
 
 
Img_2321
 
ほんの少し山道を進んでみると、ちょっとした広場が見えた。
 
 
Img_2323
 
ここが、土舞台
 
なんと… 推古天皇の御代、摂政をしていた聖徳太子がはじめて国立の演劇研究所と劇場を設けた場所らしい。
日本書紀にも、百済からの帰化人・味摩之 (みまし) により伝えられた呉の 「伎楽舞 (くれのうたまい) 」 をこの地で少年を集めて習わしめた、と記されているそうだ。
 
さきほどの上之宮遺跡もそうだが、住宅街の中から凄まじい遺構が見つかるってのがもうたまらなく興奮を呼び起される。
 
 
で、その1400年以上前の出来事をイメージしているところにだな…
 
 
Img_2326
 
こんな看板まで立てられているのだから、脳が 「ちょっと、待て待て!」 と静止を促し、ひとまずの整理を求め出す。
 
戦国時代にはここに安倍山城ってのがあったのだな。
よし、進んでみよう。
 
 
Img_2328
 
案内の通り、90mほど先に更なる高台への勾配があった。
頂上には小規模な曲輪跡と案内板。
 
南北朝時代には北朝の細川顕氏が陣を構えた所。
 
そして…
 
 
ハイ、出ました。
 
1565年には、松永久秀がここで布陣し、すぐ東にある鳥見山城の筒井順慶と戦ったとのこと。
以前に書いた話の実際の場所に知らず知らずのうちに導かれていたようだ…
 
 
まさかの扉、開いてたわ。
 
 
Img_2331
 
そんな大層な山に登った覚えはまったくないのだが… 眼下に大和国を見下ろすことができる。
近隣の町は現在の桜井市から橿原市、その先に見える山は松永久秀が後に居城を築いた信貴山だろうか。
 
 
思いがけず興味深い史跡に触れることができたことはもちろん、またそれが未だにとんでもなく秘密めいているところに興奮を禁じ得ない。
 
 
そうここは普通の住宅地なのだ。
踵を返して数歩進めば、現代の営みに戻ることができる。
 
 
Img_2335
 
Img_2336
 
ハチワレちゃんが帰りを待ってくれていた。
 
 
そんな土舞台、安倍山城から通りを一本隔てたところにあるのが…
 
 
Img_2338
 
五芒星が記された場所。
 
 
日本において五芒星と言えば、安倍晴明で有名。
陰陽道での魔除けの呪符。
 
 
Img_2337
 
そう、ここが安倍文殊院
 
大化の改新の時に左大臣として登用された安倍倉梯麻呂が大化元年 (645年) に安倍氏の氏寺として安倍山崇敬寺 (安倍寺) を建立したのが始まりだそうだ。
創建当時は現在の文殊院の西南300mほどのところにあったが、平安時代末期に多武峰の妙楽寺 (現在の談山神社ね) の僧兵に焼き討ちされ全焼した、とのこと。
元は志を同じくしたところから始まったであろうに… どちらにしても穏やかではないねえ…
いみじくも、歴史は繰り返すということを表してはいるのは興味深いところではあるのだが。
 
そして、陰陽師としてあまりに伝説が豊富で謎多き人物、安倍晴明の出生地として伝承されている。(摂津国阿倍野説とふたつ存在。)
 
晴明に関してはのちほど語らざるを得ないことになるので、先にこのお寺を参拝してみよう。
 
 
Img_2346
 
受付を経て、最初に目の当たりにするのがこの石室の入り口。
西古墳と名付けられ、石舞台古墳やキトラ古墳・高松塚古墳と並んで国の特別史跡に指定されている。
内部にも入ることができて、弘法大師・空海が造ったと伝わる 「願掛け不動」 が祀られているが、本来は創建者である安倍倉梯麻呂の墓であると伝えられている。
 
 
Img_2349
 
そして本堂へ。
 
そこで拝むことができるのは、あまりに有名な 木造騎獅文殊菩薩像 を中心とする五体の国宝
 
まずは 「三人寄れば文殊の知恵」 のことわざでも有名な御本尊の文殊菩薩である。
 
 
Img01
 
安倍文殊院Website より拝借。
 
仏像にご興味がある方なら、この文殊菩薩像と善財童子像などは何かで見覚えがあるのではないだろうか。
この国宝の五体のうち、一番左の維摩居士像 (安土桃山時代) 以外はすべて鎌倉時代の快慶の作。
 
こういった文殊菩薩と善財童子ら脇侍の構図は奈良の他の寺でも見られるが、この見応えあるスケールは安倍文殊院ならではのものである。
 
 
その隣には釈迦堂。
そこには見事な釈迦三尊像が祀られているのだが…
 
 
こちらはなんと… 元々、多武峰の妙楽寺の御本尊。
これが奇しくも前回と繋がるおもしろい話だったのだ。
そう、かつて敵対していた妙楽寺は神仏分離令で廃寺とされ、談山神社となった際、不要となったこの釈迦三尊像が奇しくも安倍文殊院に引き取られることとなったそうな。
まさか、ここで出会えるとはね。
 
なんとも因縁深い、歴史における不思議な運命の悪戯というべきか。
 
 
そんな見応えも知り応えもある仏さまを堪能したのちには別室でお抹茶もいただける。
母親が長らく薬師寺に務めていたこともあって、幼少のころから抹茶と落雁はよく口にしていたのだが (どんな幼少期だよ)
 
 
Img_2350_20200215033501
 
この落雁、うまーーーッ!
なに? 餡が挟まれてる!
 
売店で売ってたら買ってたとこだわ。
 
 
Img_2352
 
本堂を出るとちょうど日も傾き始め、美しい頃合いになってきていた。
 
 
そして、日頃からお世話になっている感のある自分にとっては満を持して詣らねばならないのがこちら。
 
 
Img_2341
 
稲荷神社。
 
安倍晴明の母親は白狐だという伝説はご存知だろうか。
こちらの稲荷社は安倍晴明出生の地として、古来より安倍晴明の母親と伝承される白狐・信太森葛葉稲荷を祀っているそうだ。
 
 
Img_2358  
 
Img_2356_20200215033601
 
赤い鳥居をくぐりながら登っていく。
不思議な伝説に想いを馳せながら神妙な気持ちに。
そして最近は本当にお稲荷さんには勝手にご縁を感じるようになっている。
 
小高い丘の頂上にあるお社で手を合わせているときに気が付いた。
 
 
小指の爪が折れて先がなくなっている。
残った一片が鋭い刃のようになってしまった。
もうこうなってしまったなら、綺麗に切り落としてしまいたいが、あいにく爪切りも爪やすりも持ち合わせていない…
 
 
母さん、僕のあの爪、どうしたでせうね ━━━
 
 
そんなことを安倍晴明の母とされる葛葉稲荷さんの前で思いながら、崖下を眺める。
 
 
Img_2366
 
本堂と反対側の東には先ほどの西古墳と対を成すように、東古墳がある。
「閼伽井の窟」 とも呼ばれ飛鳥時代に建立されたもの。
 
そのすぐ隣にある白山堂からまた小高い丘を少し登ったところに展望台がある。
晴明はこの地で陰陽道の修行をしたともいわれ、またこの場所から天文観測をしたと伝わっている。
 
 
Img_2361
 
安倍晴明千回忌を迎えるにあたり、2004年に200年ぶりに再建された晴明堂
安倍晴明信仰の聖地のひとつとして晴明を祀っている。
 
 
空はまだ青いが、幾らか日も暮れてきた。
そろそろ閉門の時間だ。
 
 
Img_2367_20200215033701
 
実は今回は北側から入ったので、まさに逆方向になるのだが、表門を通って出ようと思う。
 
 
Img_2368_20200215033801
 
陰陽道でいう “方違え” にならなければ良いのだが。
 
いや、しかし、そう導かれたのならそちらこそが吉ということか。
 
 
バス停は表門のすぐ前にあったが、運行は16時すぎで終わっていた。
桜井駅までは歩いて20分少々。
 
1400年ほどの歴史に思いを馳せながら歩いて行くことにした。
 
 
Img_2369
 
桜井駅近くを流れる寺川にかかる小西橋のたもとに祠があったのだが、珍しく仏様ではなく神様を祀る祠だった。
 
いつ、どんな経緯で、ここに祀られることになったんだろう。
もしかしたら、とんでもなくおもしろい逸話が潜んでいるかもしれない。
 
 
人々がただ普通の生活を営んでいる町の中にも凄まじいほどの物語や伝説が隠されている。
それはどんな世界のどんな町にも存在し得るが、ここ奈良においては本当にそこかしこにあって、しかも地面の下に未だ埋もれてしまっているものも多いというのが、これまた浪漫を掻き立てられることなのだ。
 
 
まだまだ知らないことが多すぎる。
 
こうして実際に歩いてみて、その地の空気を肌身で感じるということはとても魅力的で、また大切なことだと思う。
 
 
歴史を知ること、過去から学ぶこと、それをたとえ妄想であっても瞬間的になにか実感すること ━━━
 
それは自分たちの未来に繋がり、また明るくするものだと信じられる。
 
 
 
これにて、多武峰界隈の散策三部作を終了します。
長らくのお付き合い、本当にありがとうございます。
ご興味を持たれた方は是非、その足で歩いてみて下さい。
 
きっと、明日がまた少し豊かで楽しいものになると思いますよ。
 
 

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20204
 
■4月2日(木) 大阪 雲州堂
 IORhythm ?イオリズム?
 デ・オッシ × Gato Libre ツーマン
 開場18:30 開演19:30
 入場無料・投げ銭制(要1オーダー)
 
雲州堂 Website
 
久々の雲州堂での投げ銭イベント。
世界各地で活躍されている変則的編成で無国籍的なオリジナル曲バンド、ガトーリブレ。
NYでのご縁から繋がった大御所の皆さんとご一緒させてもらいます。
是非どうぞお誘いあわせの上、お気軽にお越しください。
ご予定どうぞよろしくお願いします。

 
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Fiesta2
 
■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ

【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
上善如水(琥珀糖)
 
 ご予約はコチラにて
 
心に響く歌と演奏を繰り広げる 【ステージライブ】 には、超オススメなゲストを迎えます。
美味しくて幸せになる 【タルタルクラブ】 のお料理は新たなメニューも!
楽しくて賑やかでおもしろい 【ショップブース】 には、パワーアップした idea of a joke と キミトラ土器 に、素敵な琥珀糖の “上善如水” さんも加わり更に賑やか!
 
開演から終演まで
● 余すところなく楽しんでもらえるような一夜 ●
にしたいと思っています!

 

2020年2月14日 (金)

多武峰で歴史の悪戯に想いを馳せる -中編-

さて、昨夜の続きである。
 
奈良の吉野の手前にある多武峰 (とうのみね) の麓付近で、一時間に一本あるかないかのバスを待っていた。
聖林寺の見事な仏さまも堪能でき、原風景とも言えるような静かな農村地帯も散策し、美味しい地酒も少しチャージできた。
 
途中、声をかけてくれた男性はこれから安倍文殊院まで歩いて行くという。
それも悪くないな、とは思ったが、バスの到着までには小一時間ほど。
安倍文殊院までは片道20分少々はかかりそうだ。
ゆっくりと参拝できなさそうだし、そちらは諦めて、何か空腹を満たす策を講じてみた。
 
しかしいかんせん、この辺りには食堂らしきものが一軒も見当たらない。
思い当たるのは、聖林寺のバス停のひとつ手前の浅古停留所あたりで見えたコンビニくらいだ。
空腹に耐えることはいくらでもできるのだが、時間も微妙に持て余しているし、何か軽く口にすることにした。
そういえば、そのコンビニの先にプレハブの小さなお店も見えたな。
 
 
Img_2273
 
というわけで、「たこ焼おーちゃん」 でたこ焼きとから揚げを注文。
お腹がすいていたので、から揚げ(小)とたこ焼き(中)を頼んだのだが…
 
えっ、こんなにボリュームあるの!?
たこ焼きもから揚げもデカッ!
ほんで、なにこれ、めっちゃ美味い…!
やすっ!!
 
と、興奮しながら立ち食い。
(座れるようなところがなかった。雨上がりだったしね。)
 
 
予想外に空腹を満たせたところで、すぐ横のバス停留所へ。
 
 
Img_2275
 
まだ10分ほどの余裕があったので、目の前の八坂神社に参詣。
このあたりは林業が盛んなのだが、杉の巨木などがそこかしこで天を貫いているのを見ることができる。
 
 
そして、無事にバスに乗り込み、多武峰をどんどんと登っていく。
だんだんと人里離れた山道に入っていき、10分少々で辿り着いたのが
 
 
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談山神社 (たんざんじんじゃ)
 
多武峰にある 談山 (かたらいやま) とも呼ばれる山にあり、その名称は共に、“ある有名な歴史的トピック” から名付けられている。
 
 
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祭神は藤原鎌足 (中臣鎌足)。
日本の歴史における最も有力な氏族となった 「藤原氏」 の始祖である。
 
そして、最も有名なのは 乙巳の変 (いっしのへん)
 
飛鳥時代の645年、中大兄皇子と鎌足が飛鳥板蓋宮で当時政権を握っていた蘇我入鹿の首をはね、蘇我氏を滅亡に追い込んだ政変。
その後の改革も含め 「大化の改新」 と呼ばれる、いわゆるクーデターである。
 
その密談をこの多武峰にて行い、後に 談い山 (かたらいやま) 談所ヶ森 (だんじょのもり) と呼ばれることになった、というのだから実に興味深い。
 
この山道を更に進んで、反対側へ出ると、ちょうど飛鳥の石舞台古墳に辿り着く。
まさに蘇我氏の拠点の近くで密やかな計画が練られていたというわけだ。
 
 
Img_2283
 
前回の -前編- でも少し触れたが、この多武峰は山の名称であり、そしてその一帯にあった寺院のことを指す。
しかし、ここは談山神社” である。
 
そう、またしても明治初めの神仏分離令により廃された元・寺院。
僧徒は還俗させられ、談山神社と改称、別格官幣社 (国家に功績を挙げた忠臣や、国家のために亡くなった人物などを祭神として祀る神社のための近代社格制度) となったそうだ。
 
 
鎌足の死後の678年、長男で僧の定恵が唐からの帰国後に、父の墓を摂津から大和のこの地に移し、十三重塔を造立したのが発祥とのこと。
その二年後に講堂 (現在の拝殿) が創建され、そこを妙楽寺としたそうな。
「多武峰」 という名称はその一帯にあった寺院のことも指す、という通り、麓の聖林寺も妙楽寺の別院として定恵が創建したと伝承されている。
 
廃仏毀釈の折にも、十三重塔をはじめとする建築物は寺院様式をそのまま残されているので、まさに神仏習合といった趣き。
仏像はどこへ行ったか… というのは、おもしろいところに繋がったので… また後ほど。
ちなみに唯一、如意輪観音像一体だけが談山神社に残されている。
非公開の秘仏だが、毎年6月1日~7月31日の二ヶ月だけ特別公開される。
 
 
さぁ、それでは、久々に境内に足を踏み入れてみよう。
 
 
Img_2306
 
まさに寺院の様相。
特に十三重塔のインパクトが強い。
 
右手には新廟拝所。(元は妙楽寺の講堂)
中に入って鎌足像や、運慶の作とされる見事な狛犬などを見ることができる。
写ってはいないがその向かいの左手に総社本殿と拝殿がある。
 
正面の石段の上にあるのは権殿。(元は常行堂)
芸能の神であるマダラ神を祀っていることからここで舞や能が演じられていたそうで、歌謡・音楽・舞踊など芸能に関するご利益があるとされている。
 
 
Img_2289
 
その左手には比叡神社といくつかの末社。
稲荷神社もあったのでご挨拶。
 
 
Img_2291_20200214152801
 
右手方向に行くと、さきほども見えていた十三重塔。
現在のものは室町時代の再建。
木造十三重塔としては、世界唯一のもの。
 
そして、その先に…
 
 
Img_2292
 
更なる石段の上に、本殿へ続く楼門が見える。
 
 
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この楼門は舞台造の拝殿と繋がっている。
 
 
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Img_2297
 
拝殿の回廊からは境内、および辺りを一望することができる。
 
 
しかも、なんと本殿も拝殿も 「写真撮影可」 ということで、少し撮らせていただくことに。
 
 
Img_2301
 
広く気持ちの良い拝殿。
鎌足公の誕生から大化改新の談合、蘇我入鹿暗殺などを描いた江戸時代の絵巻など、談山神社にまつわる様々な展示物も見ることができる。
 
 
Img_2296_20200214153101
 
拝殿から望める多武峰の景色がこれまた風情ありすぎ。
 
 
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そして、本殿
 
 
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朱塗りで極彩色の装飾。
日光東照宮の見本とされたと伝わっている。
 
このあたりは南北朝時代、戦国時代には戦乱に巻き込まれた土地。
1506年には大和に侵攻した赤沢朝経に対して、大和国人一揆が起こった。
その際に妙楽寺、つまり現在の談山神社の前身となる寺院が焼かれてしまったらしい。
この赤沢朝経は妙楽寺だけでなく、法華寺、菩提山正暦寺なども焼いて広く大和一帯の寺社勢力をも平定。
 
その後も 「多武峰合戦」 と呼ばれる抵抗戦が多武峰・妙楽寺・冬野城一帯で起きたのだが、そのときの相手が…
 
松永久秀 (また登場したねぇ…)
 
 
そののちに、豊臣秀吉により郡山城下に寺を移すことを厳命され、妙楽寺は破却。
しかしその五年後には帰山を許され、更にのちに徳川家康により復興。
それが日光東照宮の建造にまで繋がるようだ。
 
 
1370年前の中臣鎌足の時代にはクーデターの拠点となり、
南北朝時代には反幕府の拠点とされ、
戦国時代には更なる戦乱に巻き込まれた末に、権力者たちの意向に左右された上に、
最終的に、明治新政府により廃寺とされ、別格官幣社に改めさせられる。
 
何とも長い長い歳月、ずっと数奇な運命に翻弄され続けた、まさに “歴史の悪戯に想いを馳せざるを得ない処” である。
 
 
Img_2305
 
この途中で二つに分かれている見事な巨木は、どれくらいの歳月をここで過ごしてきたのだろう。
様々な歴史を目の当たりにしたのかもしれないな。
 
そんなことを想っているうちに滞在一時間半が経過し、バス到着の時間が近づいてきていた。
それを逃すと、また一時間後となってしまう。
急いで停留所まで向かい、何とか無事に乗車。
 
 
まだ時間には余裕がある。
ふと思うところあって、桜井界隈でもう一、二ヵ所立ち寄っていくことにした。
 
 
これまた長い長い歴史を感じるものばかりで、新たに知ったことも多く、濃厚な散策となった。
 
聖徳太子安倍晴明、そしてまた松永久秀
 
そんな興味深い人物たちの足跡をもう少し追ってみたい。
 
 
言いたい…
 
早く言いたい…
 
 
しかし、今回 -後編- として締めるつもりだったのだが、これまた随分と長くなってしまったので…
-中編- としてまたひとつ区切らせてもらおうと思う。
 
 
もはや、自分は何を生業としているのか、よくわからなくなってきてはいる。
 
 

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20204
 
■4月2日(木) 大阪 雲州堂
 IORhythm 〜イオリズム〜
 デ・オッシ × Gato Libre ツーマン
 開場18:30 開演19:30
 入場無料・投げ銭制(要1オーダー)
 
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久々の雲州堂での投げ銭イベント。
世界各地で活躍されている変則的編成で無国籍的なオリジナル曲バンド、ガトーリブレ。
NYでのご縁から繋がった大御所の皆さんとご一緒させてもらいます。
是非どうぞお誘いあわせの上、お気軽にお越しください。
ご予定どうぞよろしくお願いします。

 
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Fiesta2
 
■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ

【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
上善如水(琥珀糖)
 
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心に響く歌と演奏を繰り広げる 【ステージライブ】 には、超オススメなゲストを迎えます。
美味しくて幸せになる 【タルタルクラブ】 のお料理は新たなメニューも!
楽しくて賑やかでおもしろい 【ショップブース】 には、パワーアップした idea of a joke と キミトラ土器 に、素敵な琥珀糖の “上善如水” さんも加わり更に賑やか!
 
開演から終演まで
● 余すところなく楽しんでもらえるような一夜 ●
にしたいと思っています!

 

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