2024年9月 8日 (日)

森の奥から追いかけてきた白装束のご老人

小学生の頃は “学校が終われば友人たちと野球” という、そんなドラえもんの世界のようなベタな流れあんの? ってのを見事に体現してました。
 
当時は整備されてない空き地などがあちらこちらにあり、きっと誰かの所有地だったんだろうと思うけれど特に咎められることなどはなく、子供に対して大らかな時代だったように思います。
しかもそれは住宅の並びの裏手だったりして、だいたいは誰か友人宅の前や裏でした。
昭和の漫画のように、家屋に当てたりガラスを割るようなことはなかったですが、敷地内にボールが入ることは日常的なもので
「すいませーん、ボールとらせてくださーい」 なんて取りに入ったりすることもしばしば。
昔の田舎の風景、といえばそうなのかもしれないけど、今から考えたらかなり非常識なことをみんなが平気でしていた時代でもありました。
 
例えば、自分も自宅にいるときになんか部屋の裏手側の窓から声がすると思って見ると、うちと隣を隔てる塀を自分と同じくらいの子供達が4, 5人、探検隊のように渡っていってるんです。
ウチの家の壁に手をつきながら(笑)
 
今そんなことをしていたらえらいことになりそうですが、当時は子供たちの日常の風景だったように思います。
 
 
野球の話に戻りますが、早秋の収穫後から春すぎまでにかけては田んぼも球場のひとつとなっていました。
思えば田んぼも本当に貴重な遊び場のひとつで、それで怒られたり注意された記憶もありません。
 
そこで覚えているのが、ちょっと我が家より遠いところに住む友人の家の周りで遊んでいた時のこと。
野球も終わり、その後に鬼ごっこ的な、たしかケイドロ(警察&泥棒) をやっていたとき…
(僕らはケイドロと言ってましたが、ドロケイ、タンテイなんて呼称もありますね。)
つーか、小学生の体力、尋常じゃねーなッ!
 
記憶にある景色は住宅が何軒か並んでいて、その周りには田んぼが何反も広がり、その向こうに何かわからないけど森がある ━━
当時はそんなところばかりでした。
 
そんな中で、逃げる側の友人二人くらいが田んぼの向こうの森の中へ入り込んだんだと思います。
なので、おそらく僕は捕まえる側、つまり警察だったんでしょうね。
そして、僕が田んぼを通って森に近づいたときのことです。
突然友人たちが叫びながら森から飛び出してきたので、なんだなんだと暗い森の中を見ると、奥から白い装束を着たご老人が 「コラーッ!」 と怒りながらこちらに向かってきていたのです。
まだ幼かった僕たちは 「幽霊がでたーッ!」 と思って一目散に逃げ帰ったのでした。
 
その後もその思い出に関して深く振り返ることはなかったので、何となく幽霊ではなかったんだろうけど、森から白い装束のご老人が現れたらそりゃ怖いよね、くらいのイメージだけ記憶にあったのですが…
 
よく考えたら、きっとその森は神社の境内で、怒ってたのは神職の方だったんでしょうね。
と、今ようやく初めて気付きました。
特に深く考えたことがなかっただけなんですが(笑)
 
 
昔の野球漫画ではよく神社の階段を登り降りしたり、境内で素振りをしたり、トレーニングをする描写がありますが、たしかに町中に数多ある神社などは当時は遊び場のひとつだったように思います。
今となってはちょっと考えられないですが、ただ地域の人にとっては身近な共有施設のような感覚だったかもしれません。
 
それくらい神社仏閣、古墳などの史跡が周りにありすきて、身近すぎる環境だったので、逆に当時はそれらにあえて興味を待つこともなかったのですが
それらの記憶の中の様々な景色は、後々の関心事と次第にリンクしていき…
 
 
現在の 「デ・オッシ喜多寧の調査放談」 に繋がるのです。
 
 
ただ、もうその小学生の頃から神社仏閣巡りは大好きで、アルバムも多数残っています。
 
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それは基本的には、境内に立派な堂宇が並ぶような、ある程度世に名高い寺社ばかりでした。
日常に根差したものではなく、古の時代を妄想させてくれるような空間ということです。
 
そこから奈良をより愛する年頃を経てから、もっともっと身近だった前述のような場所が…
実は由緒を調べたらすごいものだった、とかいうことに気づいていくわけです。
 
 
まさかこれがこの人物に所縁があったなんて…
 
え! いつも遊んでたあそこ、古墳時代の方墳だったの!?
 
あのただの溜め池が!? 推古天皇の!?
 
あのいつも誰もいない小さな神社が延喜式神名帳では大社と明記されてるの!?
 
なんて、あらゆるものが次々と自分の中でクローズアップされ、様々なものとリンクしていって…
興奮が興奮を呼び、自分の中だけではもう持て余してしまって、それを誰かにも伝えたくてやってるのが 「調査放談」 なのかもしれません。
 
 
もちろんそもそもは、かつてここにも書いたことがあると思いますが
奈良でデ・オッシを観たい」 「せっかくならあの曲の景色のところにも行きたい」 と奈良でのライブに来てくれる方に観光案内するつもりでこのコラムに書き始めたのがきっかけです。
その時から変わらないのは、有名な観光名所はもちろん見応えあるし行ってほしいけど、そうじゃない観光エリアでもない場所にも興味深いものが溢れかえってるんだよ、ということをお伝えしたいという想いです。
 
現在の 「日常の暮らし」 の中にとんでもない歴史深いものが溢れている
それが実はとても奇妙で異様なことのように感じることもしばしば。
 
それは何も奈良だけの特別なものではなくて、全国各地どこにでもあることではあるのですが
比較的、奈良という地はひとつのものから様々なものに繋がりやすい、そこから過去にも先にもどんどん繋がっていく歴史的な連続性を見い出しやすい地なのだと思います。
 
 
そんな幾年かを経て、明日からまたお送りする
 
デ・オッシ喜多寧の『調査放談』 #14
   奈良 大神神社 編
 
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日本最古の神社” とされ、その信仰の対象としての歴史は縄文時代に遡るといわれる 「大神神社」。
そこに潜む深い歴史と、大きな “” に迫ります!
さらには、「日本最古の道」 を通り、「日本最古の前方後円墳」 へ。
大神神社を囲む、2000年以上の歴史をじっくり紐解いていきたいと思います。
 
 
今回は古事記や日本書紀の内容にまで迫るし、さらにディープにはなってるんですが、基本は散策番組 なのです。
いいなあ… この風情、なんて歩いてたら…  出会っちゃった、みたいなのが一番の喜びです。
 
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そんな楽しさを皆さんとできるだけリアルに共有できたらいいな! という思いからいつも YouTubeプレミア公開 で発信させてもらっています。
 
明日からの 月・火・水
是非とも毎晩21時にお会いできると嬉しいです。
よかったらチャットにもぜひ参加してくださいね。
 
 
●第一夜 --- 9月9日(月) 21:00~
 ≫ https://youtu.be/P5xANDg5LUU
●第二夜 --- 9月10日(火) 21:00~
 ≫ https://youtu.be/IugOxzdHmzo
●第三夜 --- 9月11日(水) 21:00~
 ≫ https://youtu.be/3lOYXFr84fw
 

 
それでは明日からの三日間、毎夜21時からYouTubeプレミア公開にてお会いできることを願っております!
 
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良かったら、このブログもシェアして広めてもらえると嬉しいです。
 
 
チャンネル登録もどうぞよろしくお願いします
https://www.youtube.com/user/nolenniudeossimovie/
 
 
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そんなわけで
 

たしか小学生の時にやってた史跡めぐりの写真集、どこかにしまってたよなぁ… と、探して開いたら
ハラリと間からノートが落ちてきたんです。
 
何だろう、とめくってみたら…
 
 
 
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小学生の頃の俺…
 
思ってた以上にやべえ奴だった…
 
 
 
もう何十年も前からやってたわ…  調査放談。
 
 
 
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そんな奈良で皆さんとお会いできることを願って。
 
 
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■9月14日(土) 中谷酒造 柳町醸造所
       (奈良県大和郡山市)
  デ・オッシ 生音ワンマンライブ Vol.4
 開場 14:30 開演15:00
 終演 17:00予定
(醸造所営業時間は13:30〜19:00)
 【投げ銭制】

 ●ご予約は ≫ コチラにて
 
 
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諸々、詳細は https://linktr.ee/deossi にて。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
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2024年8月26日 (月)

一菊さん (いちさん) のこと

本日は 「一菊さんを偲ぶ会」 でした。
 
かつての奈良 元林院の一流芸妓、三味線の名手として人気を博した一菊さん。
デ・オッシの奈良でのワンマンなどにも特別ゲストとしてご出演くださったり、また盃を酌み交わさせていただいたり…
決して長い歳月ではありませんが、公私を問わずかわいがっていただきました。
 
元林院は猿沢池のすぐ西隣の一画。
明治から昭和にかけて賑わい、最盛期には200人を超す芸妓さんがいた花街。
 
その中でも一流どころだった萬玉楼におられた一菊さん。
 
今年三月末に残念ながらご逝去されました。
御年は87歳か88歳かと存じます。
 
 
いちさんとのご縁は、スティーヴ エトウさんにいただいたものでした。
とあるライブの際に 「ぜひ紹介したい方がいる」 「自分よりデ・オッシが繋がった方がいい」 なんておっしゃってくださり、その数日後にご紹介くださいました。
 
 
話は少し遡りますが、それより数年前から奈良の古い歌を探り、デ・オッシ アレンジでライブにて歌ったりしておりました。
 
 
いやいや! 俺らが聞いてた音源のその方やん!!
 
 
て、まさかご本人にお会いできるとは思ってもみなかったので本当に驚きました。 
いちさんのご自宅でもあり、かつてはお店もされてたところで自分たちの 「奈良ばやし」 を聞いていただいたり、本物を聞かせていただいたり…
(スティーヴさんにはホント感謝しかない。)
 
 
それからは、いつでも来てくださいね、なんてお言葉をいただいて、またそのお言葉に甘えてよく邪魔しました。
 
その後、ちょうどコロナ禍でどこにも行けなかった頃合い、自分たちも苦悩しながら模索している中で開催した デ・オッシ ワンマン 『奈良にくぎづけ EPIC DAY 2021』
その時の特別ゲストとしてご出演いただいたのが最初の共演だったように思います。
 
 
その時の模様は コチラ にて。
 

 
 
この日に向けて━━ ということもあり、いちさんのところには何度かお邪魔して、いちさんが培ってきた奈良の唄、三味線を惜しみなく教えていただきました。
 
それと共に、今こうして奈良にいる理由、また芸妓時代の萬玉楼での… まるで五社英雄の映画のような話なども聞かせてもらえたのは、ほんと… 何とも不思議な、思えばとても奇妙な… そしてとてもありがたいことでした。
 
 
いちさんのお母さんは浪曲界での名うての三味線弾き。
子供時代、大阪におられたいちさんの奈良との出会いは遠足だったそうです。
 
当時の大阪は空襲により焼け野原だったようですが、遠足で訪れた奈良はまるで別世界。
特に猿沢池と、その眼前にそびえる興福寺五重塔はもう夢のような美しい景色で、一瞬にして心を奪われたそうです。
そして、ここに住みたい、と思い、元林院の芸妓となることを心に決めたんだとお聞きしました。
 
その当時の芸妓さんというのは様々な事情を抱えてそうならざるを得ない、ということがほとんどだったでしょうが、いちさんは自ら望み、親に懇願してこの猿沢池近くの元林院の芸妓になったそうです。
 
若かりし頃の天真爛漫な様子もお聞きしましたが、本当にそんな稀有なお人柄と才能だからこそ、こうして80代半ばにしても年代や境遇を問わず様々な方とご縁を持たれ、交際されていたんだろうなぁ… とあらためて思います。
その天真爛漫さは自分がお会いした頃でも発揮しておられたので、かつてはどれほどの方々を魅了されたのだろうか、と思い馳せずにはいられません。
 
そんないちさんが大好きで、これからも残していきたいとずっとおっしゃっておられたのが 「奈良はなつかし」 という曲。(上記の動画の曲です。)
 
いちさんには 「奈良ばやし」 「奈良めぐり」 「奈良はなつかし」 の三曲を改めて教えていただきましたが、特にこの 「奈良はなつかし」 は自分が大好きなこの猿沢池があるこの奈良市の景色を描いているから残していきたい、というような旨を常々語っておられました。
(ちなみに、当時のお座敷でも上記の三曲はとても人気がある曲だったそうです。)
 
 
いちさんとお会いする前からこのあたりの曲は演奏させてもらってましたが、あらためて、個人としても、デ・オッシとしても大切にしていきたいな、と思っております。
 
 
さて、その後も幾つかの企画でご一緒させていただいたり…
 
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また、「よかったら、一献傾けましょ」 なんて粋にお誘いいただいて、キューピッドであるスティーヴさんとデ・オッシといちさんで飲み会をしたり…
 
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小唄などで爪弾くときに使う蘆管(ろかん)。
現在は製造されておらず、手に入らないのですが
「私はもうひとつあればいいから」と二つしか残っていないうちの一つをくださったり…


本当によくしていただきました。
 
 
日常的にいちさんの御宅の前を通るときに、灯りがついてたらお邪魔してお話をさせてもらったり。
あまり用もないのにお伺いするのは申し訳ないな、と思って手紙を郵便受けに入れたり。
でも、いちさんは必ずすぐに電話をくださいました。
そしたらまたすぐにお会いしたくなる… そんな素敵な方でした。
 
 
今回、「偲ぶ会」 にお声がけくださったのは、琉球古武道 榮龍会上間志乃さんという女性だったのですが、志乃さんとお会いしたのは…
たしか、三味線のご指導に伺ったときか、フラリとご挨拶に立ち寄ったときか…
何にしても、いちさんのご自宅にお邪魔したときだったかと思います。
 
 
その後、いろいろなことがあって思い返せば、ですが、この方はとても純粋で真摯な方だな、と思った印象があるのですが
その次にお会いしたのは、たまたまその界隈ですれ違いざまにお声をかけていただいた時なのでは、と記憶しています。
 
もしかしたら記憶違いがあるかもしれませんが、そのときにいちさんが体調を崩されて入院をしているとお聞きしたように思います。
 
ちょうど、いちさんどうしてらっしゃるかな、と思っていた頃合い。
「また落ち着いたら、一献傾けましょう」 なんて言っていただいてたのに、その前はまだまだコロナ禍真っ只中でなかなか気軽にはいけず、思い返せば後悔の念が募るばかり。
 
 
その後しばらくして、ご自宅に灯りがともっているのを見て、お伺いしたらまだ療養中ながらもお元気な姿で迎えてくださったいちさんを見て安心していたのですが、それも昨年のこと。
 
 
心配ではありつつも、あまりお邪魔するのも憚られる、といったなかで、ときどき手紙を郵便受けに入れては、いつも通り丁寧に電話をいただいたり、なんてことがありながら…
 
 
いちさんが亡くなられたと間接的にお聞きしたのは今年の三月末のこと。
 
可能なら手を合わせに行かせていただきたいと思いながらも、まだまだ関係の浅い自分などがお伺いするのは厚かましいのでは… などと逡巡しているときに、わざわざライブ会場に足を運んでお声がけくださったのが、前述の上間志乃さんでした。
 
 
今夏に一菊さんを偲ぶ会を開催する予定なので参加してもらえませんか、と。
 
 
こんなありがたい話はない。
喜んで参加させていただきます、と即答。
 
 
志乃さんとお会いするのはこれで三回目のこと。
そのうち最初の二回はたまたま偶然の出会い。
 
そんな方にわざわざお声がけいただけるのは本当にありがたいことだと思います。
 
これも、いちさんが取り持ってくださったご縁なのかもなぁ。
 
 
そして、本日。
 
 
昔から大好きなこの元林院の界隈。
 
まさか、この場所で歌い奏でる日が来るなんて。
 
 
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餅飯殿センター街の途中に現れる極細の路地。
 
 
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その先が、かつての花街、元林院。
 
 
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その細い路地の突き当りにあるのが…
 
 
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かつての 萬玉楼 「まんぎょく」
 
 
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そのちょい手前にあるのが 「検番」。
 
検番とは、芸者に口がかかった時の取次や玉代の計算、芸者屋の取締りなどをする事務所。
 
 
本日はこの場所にある演舞場にて 「一菊さんを偲ぶ会」 が執り行われることになりました。
 
 
開演時あたりはかつて聞いたこともないような雷鳴が鳴り響き…
さすが、いちさん。
よっ! 派手な演出!
と思わざるを得ないほどのすさまじさ。
 
そういや、ここに着くまでも日差しは鋭いのに大粒の雨がボツボツと降る注ぐ奇妙な天候で、いちさん… 演出がすぎますよッ なんて思ってたんだけどね(笑)。
 
 
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いちさんが大切にされてた 「奈良はなつかし」 を三味線奏者四人で合奏。
 
 
そしてそれぞれご縁ある方々の演奏。
 
 
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帰山かおるさんは芸妓としてこの地でも演奏されていて、いちさんからもお話しは伺ってましたが、これまた不思議なご縁で最近よくお会いできてる気が(笑)
 
 
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北西先生ご夫妻の演奏時にはちょうど興福寺の鐘が鳴り響き、奈良の風情がとんでもなく漂っておりました。
 
 
いちさんの八十余年。
 
決して平坦ではなかったでしょう。
ご本人はそうはおっしゃらなかったけれど、我々などからすれば壮絶な人生だったかもしれない、というのは思い出話の中からも推察できます。
 
でも、こうやって少なからずそのご意思を引き継いでいきたいと思う人たちが集っていること。
それは、いちさんのお人柄によるものであることは間違いないですが、きっといちさんも喜んでおられるだろうと思います。
 
 
心ある方々が引き継いでいく。
それが何より大切で、それのみが重要なことです。
 
 
今回、こうしてお声がけくださり、取りまとめてくださった 志乃さん、ありがとうございました。
 
 
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そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
いやはや… 身近でもまだまだ学ぶべきことは多いなぁ… と改めて思わされる今日この頃です。
 
 
いちさんの意志を引き継ぎ、少しでも奈良の魅力を伝えられるようにこれからも努めていきたいな、と思います。
 
 
それは何故か。
 
 
自分自身も心から愛してやまないからです。
 
  
 
 
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10年ほど前の一菊さんのお姿。
ご本人がこよなく愛した景色と。
 
 
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帰りにいただいたお酒には、はるか昔の いちさんの詩が。
 
 
 復活の歌が取りもつ めぐり会い
 大らかな古の奈良 垣根なし
 歴史の道や 「奈良はなつかし」 
 
 

いちさん、すごいね。

本当に…
 
 
そのお言葉通りになってますよ!
 
 
 
 
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あらためて、皆さんと奈良でお会いできることを願って。
 
 
 
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■9月14日(土) 中谷酒造 柳町醸造所
       (奈良県大和郡山市)
  デ・オッシ 生音ワンマンライブ Vol.4
 開場 14:30 開演15:00
 終演 17:00予定
(醸造所営業時間は13:30〜19:00)
 【投げ銭制】

 ●ご予約は ≫ コチラにて
 
 
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諸々、詳細は https://linktr.ee/deossi にて。

 

2024年7月13日 (土)

「調査放談」#13 奈良 桜井・多武峰 編 を振り返る

五回に渡りお送りしてきた今回の 「調査放談」#13 奈良 桜井・多武峰 編
昨夜でひとまず[]となりました。
(桜井はまだまだ行きたいところは山ほどあるので “ひとまず” です。)
 
毎夜観に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。
チャットで追記や会話をしながら、皆さんと一緒に散策している気分になれる時間がとても愛おしく幸せです。
 
元はと言えば、地元奈良でライブがある際に遠方からお越しくださる方、また隣県でも奈良にあまり来られたことのない方に
せっかく奈良に来てくれるならライブの前後なども味わってもらえたら、という気持ちでブログ等から始めたこと。
いつの間にかこんな何ヶ月もかけて制作する映像モノに様変わりしてしまいましたが(笑)
たんけんぼくのまち” 的なものが何より好きで、そこのレベルを大事にし、楽しんでもらいたいと思って続けてます。
 
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ただ、知らなかった歴史・史実を新たに知れば興奮するし、また過去に得たささやかな知識が新たな何かと繋がったりしたらゾクゾクしますよね。
決して歴史に詳しいわけでも学があるわけでもないのですが、調べ出すと止まらなくなるところはあります。
 
 
なので、歴史好きな方にはもちろんですが、探検好きな方、気軽な散策が好きな方にも見てもらいたいと思って作っております。
 
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そんな 「調査放談」 はこれまでのもすべてアーカイブは残しております。

今回の 奈良 桜井・多武峰 編 もいつでも観れますので、もし未見の方、見逃した回がある方はもちろん
全部プレミア公開時にリアルタイムで観てくださった方も、最初の “桜井の町探検” の第一夜、二夜あたりを再度観ていただけると、また新たな発見や後半に繋がるものを見付けられるかもしれません。
 
 
そんな五回を案内すべく、軽~く振り返ってみたいと思います。
 
 
●第一夜●
https://youtu.be/CR8_XHkKQ4k
 
「桜井」の地名の由来となった桜の井戸から、(道に迷いながらも)すぐ近くの安倍山へ。
その丘陵地が1500年以上の歴史の痕跡が散りばめられている凄まじい場所でしたね。
 
*6世紀古墳時代 第31代 用明天皇の宮の跡地。
*飛鳥時代の厩戸皇子聖徳太子)によって設立された日本最初の国立の演劇研究所であり、国立劇場。
*南北朝時代に細川顕氏が陣を構えた山城。
*その後、松永久秀が陣を構え、向かいの鳥見山の筒井順慶と戦った跡地。
 
(その鳥見山がこれまた初代天皇である神武天皇霊畤(まつりにわ)があったとされるすごい山でしたよね。)
 
さらにはその安倍山の麓に広がる住宅地の中の、個人宅の庭にある円墳 「艸墓古墳」 の石室内に入らせてもらい、石棺なども見学できるという興奮の初回でした。
 
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●第二夜●
https://youtu.be/zzrT6ELR6Bk
 
第一夜で辿り着いた、安倍文殊院から。
こちらも実は境内にある古墳の石室に入れるし、また安倍晴明の出生の地として天文観測した展望台などもあります。
またちょうど桜が見事な時期で、安倍晴明の母親と伝承される白狐・信太森葛葉稲荷をお祀りしている神社からの景色は感動的ですらありました。
 
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そこから少し歩いた住宅街の中に、また見事な円墳 「谷首古墳」 があり、これまた石室内に自由には入れたのでした。
さらには 「コロコロ山古墳」「メスリ山古墳」「兜塚古墳」 と探検しながらの古墳巡り。
ときには古墳に登らせてもらったり… 今、思い返しても興奮します(笑)。
 
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●第三夜●
https://youtu.be/lwNHA6_z2-w
 
当初はあきらめていた、鳥見山。
しかし、神武天皇霊畤(まつりにわ)、そして 等彌神社 という素晴らしい神社があるので、これはやはりご紹介したい! と巡ることにしました。
 
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その道中の住宅地内にひっそりと存在する児童公園みたいなところが、実は厩戸皇子聖徳太子)の邸宅だったというのも密かな見所かなと思っています。
 
そして、多武峰方面へ進み、創業150年の歴史を誇る西内酒造さんへ。
以前からのご縁あって今回、酒蔵内を案内していただけることになったのですが、ちょうど酒造りの季節で貴重なその現場を見学させてもらえたのは本当にありがたかったです。
 
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この第三夜はとうとう とるこデ・オッシ) も登場するという記念すべき回になりましたね(笑)。
 
 
●第四夜●
https://youtu.be/TPwMrUZp07c
 
前回の西内酒造さんの続きから、そのまたすぐ近くの聖林寺さんへ。
そしていよいよ、スティーヴ エトウさんの登場!
ご本尊の子安延命地蔵様、国宝の十一面観音様もじっくりとご覧いただき、美しい桜井の景色を一望できる境内の絶景スポットへ。

更にはご住職 倉本明佳さんにいろいろと楽しくも貴重なお話をたっぷりお聞きしました。
自分自身がこれまでに疑問に思っていた、聖林寺、また桜井にまつわる伝承などの衝撃の事実! なんてのもありましたね。
 
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●第五夜●
https://youtu.be/lwNHA6_z2-w
 
聖林寺ご住職のおもしろいお話の続きから、スティーヴさんと素敵ランチを経て… 多武峰の奥へ。
日本の歴史のターニングポイントとなった 「乙巳の変」(大化の改新の始まり) に繋がる密談の場所であり、日本史上における最大氏族 藤原氏の始まりの場所ともいえる 「談山神社」 へ。
 
境内には見所がたくさんありますが、この撮影時はちょうど新緑が見事な季節で、本当にため息が出るほど美しい多武峰を心身で味わうことができました。
 
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以上、五夜に渡ってお送りしてきた

デ・オッシ 喜多寧 の『調査放談』
 #13 奈良 桜井・多武峰 編
 
楽しんでいただけていたら幸いです。
ぜひ、楽しい散策、美しい景色と再会してください。
何度も楽しんでもらえると嬉しいです。
 
YouTubeのコメント欄に感想なども書いてもらえるとまた次回作への意欲・励みとなります。
 
チャンネル登録🔔もどうぞよろしくお願いします
https://www.youtube.com/user/nolenniudeossimovie/
 
 
それではまた、配信・ライブでもお会いできることを楽しみにしております!
 
 
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July
 
Ethnic Japan & Nara Sound Experience with DE-OSSI
 
■7月14日(日) 奈良 不空院
 開場13:30 開演14:00
 開場18:00 開演18:30
●ご予約 ≫ https://tiget.net/events/324030
 
 入場料 各回 3,000円
 
※ コンサートは各回50分ほどの予定です。
 
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817a_sart_scene  
 
■8月17日(土) 奈良 a_s art_scene(旅館 松前)
 デ・オッシ 生音ワンマン
   【24席限定】
 開場16:00 開演17:00
 前売2,500円 当日3,000円
●ご予約 ≫ https://tiget.net/events/325066
 
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202409
 
■9月14日(土) 中谷酒造 柳町醸造所
       (奈良県大和郡山市)
  デ・オッシ 生音ワンマンライブ Vol.4
 開場 14:30 開演15:00
 終演 17:00予定
(醸造所営業時間は13:30〜19:00)
 【投げ銭制】
●ご予約 ≫ https://tiget.net/events/331685
 
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※24名になりましたら、お座敷へのご入場はご予約いただいた方のみとなります。
※入店時に1Fカウンターにて、グラス一杯の清酒、もしくはソフトドリンク(いずれも300円)をご注文ください。
以降、随時ご注文いただけます。
※ライブは2Fお座敷にて開催します。
楽しんでもらえたら、お帰りの際に投げ銭箱へチップをお願いします。
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928___20240706003001
 
https://linktr.ee/deossi
 
 



 

 

 
 
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2024年7月 6日 (土)

実は映画監督をしてました。

何故そんなことを今、思い出したのか
いやむしろ、何故すっかり忘れてたんだろう… と思うのだけれど。
 
実は高校一年生の時にホラー映画を撮ってるのよね。
 
もちろん、素人の思いつきの雑なものなんだけど、脚本・監督・撮影は自分。
非常にいいかげんなものだけど、一応オチもあり、ちゃんと展開も考え、許可もとって夜の校舎内でのシーンも撮った。
 
渾身のシーンは教会の鐘のアップから、引きでその教会からゾンビ的な存在が現れるところ。
何が渾身かというと、そこで使いたい某HM/HRの曲が映像のイメージと完璧にマッチングしていたからだ。
その曲を使いたいからその映像を撮ったといっても過言ではない。
 
その映像は文化祭で流され、作品の評価などはされることもないほど酷いものだったけれど、そのシーンだけは大歓声だったのをとてもよく覚えている。(今の今まで忘れてたけど)
 
 
その時期あたりにエレキギターを手にすることになり、今に至るわけだが…
まさかその頃はこうして音楽の道で生きることになるなど到底思ってはいなかった。
 
 
それより前に映像編集の世界に少しだけ足を踏み入れてたんだなぁ…
なんてことを、さっきふと思い出したのだ。
 
今のようにPCで簡単に映像編集などができるわけではなく (そもそもPCはまだまだ一般的な家庭にはなかった時代)
それどころか、我が家にビデオカメラはなかったのだ。
なので、近所の電気屋さんにお願いしてSonyのドでかいのと、クラスメイトの御宅のカメラとを借りた。
映像編集技術はもちろん、何の知識もないので、試行錯誤の末に直接ダビングにダビングを重ねる超アナログで根気のいる作業を繰り返した。
最終的に劣化に劣化を重ねた映像を皆さんにお見せすることになった。
 
 
そして、今。
 
俺はなんで音楽活動の傍ら、時にはそれを凌駕する勢いで映像編集に没頭したりしてしまうんだろう…
と、我ながら謎に思っていたのだけれど、何のことはない。
 
 
昔から純粋に好きだったんだな。
 
 
その苦労の先に、楽しんでもらえるものを生み出せるということが。
 
 
一瞬の 「わぁ、すごい」 っていう歓声、驚きの目、輝く目を求めているのかもしれない。
 
 
それが、今の 「調査放談」 にも繋がっているんだな、ということに気付いた。
 
あの時のテープからテープへダビングにダビングを重ね、やり直しのきかないアナログな編集を夜鍋してやっていた記憶がどこかにあるから
現在のこのデジタルのありがたい快適さの中では、たとえ徹夜を重ねることになってもそれを苦労とも思うことなどバチが当たるわい… みたいな感じで思えてしまっているのかもしれないな。
 
ま、やりたいからやってるだけなんだけど。
 
 
そんな 「デ・オッシ喜多寧の調査放談
次回はもう 13回目
 
神代の時代から古墳時代・飛鳥・奈良・平安・南北朝・戦国時代… と
さまざまな歴史が幾層にも折り重なっているすごい土地、奈良県桜井市へ!
 
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今回の旅は本当に興奮の連続!
 
 え!? そんなところにそんな凄いものが!?
 
という史跡が転がりまくっている場所を巡る 奈良 桜井・多武峰 編
 
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150年の歴史を誇る 西内酒造 さんの酒蔵も見学させてもらいます!
 
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また、国宝十一面観音でも有名な聖林寺にて、ご住職の明佳さんに貴重なお話をお聞かせいただきます!
 
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素晴らしい景色もたくさん!
 
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ゲストも豪華!
 
Talk
 
 
皆さんの 「うわぁ~~」 の声が聞きたい。
楽しんでほしい!!
 
そんな想いで数ヶ月かけて完成させました。
 
 
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7/7(日),8(月),9(火),10(水) & 12(金)
毎晩 21:00~ YouTubeプレミア公開にて!
 
デ・オッシ喜多寧の『調査放談』 #13
  奈良 桜井・多武峰 編

第一夜 --- 7月7日(日) 21:00~ プレミア公開
 ≫ https://youtu.be/CR8_XHkKQ4k
 
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第二夜 --- 7月8日(月) 21:00~ プレミア公開
 ≫ https://youtu.be/zzrT6ELR6Bk
 
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第三夜 --- 7月9日(火) 21:00~ プレミア公開
 ≫ https://youtu.be/lwNHA6_z2-w
 
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第四夜第五夜の配信URLなどは ≫ コチラ ≪ にて。
 
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良かったら、このブログもシェアして広めてもらえると嬉しいです。
 
 
チャンネル登録もどうぞよろしくお願いします
https://www.youtube.com/user/nolenniudeossimovie/
 
 
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July
 
Ethnic Japan & Nara Sound Experience with DE-OSSI
 
■7月11日(木) 奈良 不空院
 開場16:00 開演16:30
 開場18:00 開演18:30
●ご予約 ≫ https://tiget.net/events/324029
 
■7月14日(日) 奈良 不空院
 開場13:30 開演14:00
 開場18:00 開演18:30
●ご予約 ≫ https://tiget.net/events/324030
 
 入場料 各回 3,000円
 
※ コンサートは各回50分ほどの予定です。
 
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■8月17日(土) 奈良 a_s art_scene(旅館 松前)
 デ・オッシ 生音ワンマン
   【24席限定】
 開場16:00 開演17:00
 前売2,500円 当日3,000円
●ご予約 ≫ https://tiget.net/events/325066
 
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■9月14日(土) 中谷酒造 柳町醸造所
       (奈良県大和郡山市)
  デ・オッシ 生音ワンマンライブ Vol.4
 開場 14:30 開演15:00
 終演 17:00予定
(醸造所営業時間は13:30〜19:00)
 【投げ銭制】
●ご予約 ≫ https://tiget.net/events/331685
 
---------------------------------------
※24名になりましたら、お座敷へのご入場はご予約いただいた方のみとなります。
※入店時に1Fカウンターにて、グラス一杯の清酒、もしくはソフトドリンク(いずれも300円)をご注文ください。
以降、随時ご注文いただけます。
※ライブは2Fお座敷にて開催します。
楽しんでもらえたら、お帰りの際に投げ銭箱へチップをお願いします。
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2024年5月11日 (土)

アルバム『開闢の日』楽曲解説 其の参

結局何だかんだと語ってしまって、ここまで二回に渡り綴ってきた New Album 『開闢の日』 の楽曲解説。
残り三曲なので、確実に今回で最後です。
お付き合いくださった皆さん、ありがとう。
そして、せっかくなので最後までよろしくお願いします。
 
 
このあたりは実は結構曲順は悩んだところなのよね。
もちろん、ここに至るまでのものと照らし合わせつつ。
 
この残り三曲 「紅斜陽」「すべてをゆるすひ」「空の果ての終着駅」 はどこに持ってきてもいい作用をもたらしてくれる曲。
冒頭付近にあっても良いし、何なら一曲目もあり得る。
アルバムの意味合い的にも問題ない。
 
そんな中で、ここまで聴いてくださった皆さん、どうでしょう?
 
ここでこの曲たちが登場し、このアルバムを締める、というこの流れは。
 
 
自分の中で、これがとてもハマったんです。
この景色を見てもらうためにこのアルバムを制作したんだな、というような (完全に後付けですが) そう思える曲順となりました。
 
 
そんなラスト三曲をば。
 
 
 
10. 紅斜陽
 
この曲は今作一曲目の 「蓮の夢」 や、この次の曲と同じく、2022年10月16日 奈良 EVANS CASTLE HALL での デ・オッシ ワンマン『奈良にくぎづけ』 Epic day 2022 で初めて歌ったような気がします。
 
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でも実はほぼ現在の形通りの原曲はもう2017年とか2018年くらいには出来上がっていました。
ポップでキャッチー、でも何か心に引っ掛かる旋律で、個人的にはできた瞬間からわりとお気に入りだったけど、デ・オッシでやるにはどうかな? ちょっとポップすぎるかな… などと勝手に検閲にかけて保留にしていたもの。
保留しつつもずっと気になっていた曲で、4,5年熟成した上で、ふと提案してみようかとそこでようやく歌詞もつけて俎上にのせたのが2022年のことでした。
 
きっと、そのタイミングを待ってたんだろうね、この曲は。
こういった言葉が意味を持つ時機、デ・オッシでやるべき好機。
 
自分たちの中では、とてもシンプルに接することができ、奇を衒う必要も一切なく、でも奏でたい特別なフレーズがあり、いつでも気持ち良く歌い奏でられて、自分たちを鼓舞させることもできる曲です。
それが聴いてくれる皆さんのものでもあれば嬉しいな、と思います。
 
レコーディングにおいてはとにかくライブ感を大切にしたくて、後半はもはや気持ちはライブそのものでした(笑)。
 
 
 
11. すべてをゆるすひ 
 
この曲は2022年、何を思ったか元日から、とるこが毎日一曲ショートソングを作るという試みを始めた企画の中のひとつ。
結局晩夏あたりまで続けて、230曲だったかそれくらいまで本当に毎日継続し、しかもどれも価値あるものを生み出していたのは、ふと思い出しても驚愕するところではある。
それもあって昨年、デ・オッシで必ず毎月新曲を発表する、というのもいけるなと思ったのかもしれない。
その膨大なリストの中から10曲ほどはもう 「調査放談」 ではおなじみのBGMになっていて、個人的にも大好きな曲ばかり。
 
そして、この 「すべてをゆるすひ」 は、図らずもその一日一曲の11曲目。
つまり、1月11日に生まれ、聞かせてもらった曲だった。(さきほど調べた。)
 
そのときも送られてきて聞いた瞬間、この曲は絶対いずれ何かの形で世に出すことにはなるだろうな、と思えた秀作だった。
で、前述のように2022年のワンマン『奈良にくぎづけ』 Epic day 2022に向けて、歌詞をつけてアレンジしたわけだ。
 
元々はインスト曲ではあるけれど、とるこさんがつけたタイトルがあるので、それを守りつつそのフレーズに導かれるままに歌詞を書いた。
それから長らくステージで歌ってきているけれど、最近でもまた何だか自分自身でこの歌詞が沁みてきている。
 
自分がゼロから紡ぎ出した物語ではないからだろうね。
メロディとタイトルに導き出された言葉たちが、さらに年齢を重ねた自分自身にとても響いている。
 
すごいタイトル、フレーズだな、と思う。
 
そう思える日が一日でも多くある方が良い。
そうありたいと思う。
そうあれることはきっと自分を幸福にさせるし、みんなと喜びを分かち合えるはず。
もしかしたら、今より少しでも若いうちは本当の意味でわからなかったかもしれないな。
 
この曲も、もしできることなら、強いることなく “分かち合えたらいいな” と思える曲です。
 
 
 
12. 空の果ての終着駅
 
この曲が今アルバムのラスト。
一曲目でも良かったし、このようにラストでも良かった。
でもすべては歌詞に導かれたね。
 
開闢の日から、終着地点へ。
でもそれが新たな始まり。
終わることなどない永遠の旅。
 
この曲が生まれたのは昨年2023年の6月。
毎月新曲を発表した中の6曲目。
8月に予定していた 京都ライト商會 での ライブ&演劇 「銀河鉄道の夕暮れ」 を想定して作った曲のひとつ。
 
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宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」 はこれまでも幾度も自分たちの音楽や制作物に大きな影響を与えてきたけれど、ここまで直接的にインスパイアされることを前提に生み出したのは初めてくらいだったかも。
なので、これもまた導かれるままに勝手に生まれてくる旋律や言葉にただただ身を委ねていたような、そんな記憶です。
故に実に自作の感覚がなく、いつまでも客観的に大好きで、個人的に自分はこの曲のファンです。
たとえ自分以外の誰一人この曲を好きでいなくても、誰一人評価しなくても全く問題がないくらい、大好きな曲です。
 
もちろんそれじゃ寂しいけどね(笑)
 
自分がいつも歌っているときに見ている景色を皆さんにもご覧いただきたい、漂っている世界に皆さんを誘いたい、そう思っています。
 
どうか、このアルバムを聴いてもらっているときに、そんな時間・時空を共にさせてもらえますように。
 
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というわけで、奈良の社寺から空の果てまでお連れしてしまいました。
 
デ・オッシ New Album 『開闢の日』 いかがでしたでしょうか?
 
 
こんな時代だからこそ、手に取ってゆったり聴いていただきたいアルバムです。
なかなか時間を割いて、ブックレットの歌詞や挿絵などを眺めながら音楽を聴くという機会は減っているのではないかと思います。
 
でも、それはとても豊かなひとときだったんだなと個人的にも改めて感じられてます。
 
もし許されるなら、可能なら、そんなひとときの一役を担わせてもらえたらと願うばかりです。
 
 

 
 
そんな New Album 「開闢の日」
 
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または、各ライブ会場にてお求めいただけます。
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ぜひ、お手にとって、ゆっくりじっくり味わってください。
 
 
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「開闢の日」 リリースツアー
 
■5月16日(木) 千葉 柏 Studio WUU
  ≫ 詳細・予約
■5月17日(金) 東京 STAX FRED
  ≫ 詳細・予約
■5月18日(土) 静岡 UHU
 丸山研二郎&原口朋丈 × デ・オッシ
  ≫ 詳細・予約
■5月20日(月) 名古屋 BAR Strega
 デ・オッシ × ときにきく
  ≫ 詳細・予約
■6月1日(土) 奈良 a_s art_scene(松前旅館)
 デ・オッシ 生音ワンマン
  ≫ 詳細・予約
■6月15日(土) 滋賀 bochi bochi
 ハナツムギ × デ・オッシ
 『三弦と白黒のからくり唄紡ぎ』vol.5
  ≫ 詳細・予約
■6月16日(日) 大阪 京橋 BAR HEAVENSKITCHEN BOOST
  ≫ 詳細・予約
■6月28日(金) 新松戸 FIREBIRD
     詳細未定
■6月29日(土) 東京 泪橋ホール
  ≫ 詳細・予約
 

 

New Album 『開闢の日』 Trailer

 

アルバム『開闢の日』楽曲解説 其の弐

前回に続き、先日5月4日に発売した New Album 『開闢の日』 の野暮な楽曲解説をば。
 
しかし、最近はなかなか更新もせず、いささか廃墟と化しつつもあるこのコラムにもちゃんと覗きに来てもらえて本当に感謝感激。
 
前回は5曲目まで紹介させてもらったので、残り7曲。
では早速いってみましょうか。
 
 
6. 帰るべき場所
 
この曲と次の 「深吉野の声」 の二曲は2021年、奈良の東吉野村ドキュメンタリー映画に向け制作したもの。
(当アルバムには収録してませんが、もう一曲 とるこ作の 「三つの川」 というインストもあります。)
 
特に要望も指定も何もなくすべておかませだったので、自分が東吉野村の景色や雰囲気をイメージしながら純粋に感じたものをゼロから形にしていくものとなりました。
 
同じ奈良県下とはいえ、自分が生まれ育った奈良市内とはまた全く風情も景観も異なる場所。
その “特別感” を大切にしながらも、誰しもが故郷と思える場所 (生誕地であるかどうかは関係なく) に改めて想いを馳せることができるような曲にしたい、というところが最初にありました。
むしろ、そう思わせてくれるものが東吉野村にあったということかもしれません。
 
「名も知らぬ見慣れた花が 夏に咲いて冬に実を結ぶ」
 
「鳴き声は知っているけど 名も知らぬ鳥の名前を覚えた」
 
これは自分が春日大社を巡っていても、飛火野に佇んでいても、平城宮跡を歩いていても、いつも感じること。
普段は何気なく通り過ぎているけれど、ふとしたときに気になって調べてみたりもする。
そしていつも驚くこと多々。
それはなんと豊かで、幸福で、幸運なことなのだろう。
奈良市内でも十二分に感じますが、より自然豊かな東吉野村を含め、山間の奈良県中部以南に行くとそれをより感じることができます。
 
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夏に咲いて冬に実を結ぶ花は、村の花 『ツルマンリョウ』。
 
そして鳥は 「渓流の宝石」 や 「飛ぶ宝石」 と言われる 村の鳥 『カワセミ』。
 
名を知らぬわけではないけれど、あの鳴き声はあの鳥のものだったんだ、なんてようやく知見を得ることなどは日頃からよくあります。
 
自分自身、かつてはこのコラムで、現在でもYouTubeでの 「調査放談」 など、あるいは様々なツールで奈良のことを発信していますが、本当にまだまだ教えたいことがたくさんあるし、連れて行きたいところがたくさんあります。
 
 
“君が聞いてくれるなら” ね。
 
 
 
7. 深吉野の声
 
前述の通り、東吉野村に向けて作った曲のひとつ。
ここは最後のニホンオオカミが見つかった場所。
 
明治38年、村の猟師がオオカミを捕獲して 「山犬」 はいらぬかと売り歩いていたところ (その時はそれが最後になるとは思いもよらず)、たまたまイギリス人貴族の援助を受けたアメリカの研究者が調査に来ていて、そのニホンオオカミを買ったとのこと。
その買い取ったニホンオオカミは大英博物館に寄贈され、後にその分館、現在のロンドン国立自然史博物館に移され、今もそこに保管されているらしいです。
 
三つの川が交わる丹生川上神社中社から少し西側に、東吉野村役場などがある村の中心地に 「鷲家口」 があり、そのあたりは高見川がちょうどUターンする場所で川の風情も素敵、ふと四方に目を見渡すと切り立った山々が眼前に迫ってくるような印象を受けるところです。
 
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もう我々の前に姿を見せることはないだろうけれど、きっとまだこの深山 (みやま) の向こうにはニホンオオカミが今も生きている。
あ、ほら、あの遠吠えは…
 
なんてことを感じてやまない特別な景色がそこにあります。
 
一日中遊び倒せるアトラクションがある娯楽施設も、最新のファッションアイテムを手に入れられる商業施設も何もないけれど、その何十倍も豊かで他では得られないものがある場所。
それは (何でも手に入るはずの) 大都会にないものがあり、ただそこに佇んでいるだけで幸福感を体中で感じられるところ。
そこにとてつもない価値を見出せる人にとっては、そういう土地は何にも代え難いものになると思います。
 
 
 
8. 沈黙の音色
 
この曲は毎月必ず新曲を発表すると公約した昨年 2023年の5月、つまり5曲目の新曲でした。
 
そうそう、この曲はたしか入浴時にふとメロディが降りてきたのよね。
そして風呂に入っている間、忘れないように口ずさみながら、できるだけ急いであがり、まだ髪も濡れたままの状態でスマホに鼻歌を録音した記憶が…(笑)
 
そういう曲は概して “作った” という感覚より、“いただいた” というイメージになる。 
なので歌詞も、日頃どこかで思っていたけれど、言語化などはしたことはないものなどが、堰を切ったように飛び出してくることがある。
 
現代はSNSをはじめ、インターネットが普及したことで、様々な人の暮らしや日常を目にすることが当たり前のようになっている。
それぞれの人のプライベートに直接関わることは無くても、密かに 「大変なんだな」 「がんばれ!」 「できればひと声かけたいけど、余計なお世話だよな」 なんて思うことも実はある。
本人は知らなくても、こっちが勝手に 「大丈夫かな…?」 「あぁ、良かったね…」 なんて勝手に一喜一憂していることなんかもある。
 
そんな人に、たとえ届かなくてもいいから、何か伝えたいな、と思って書いたのがこの曲でした。
 
ナルシスト全開で120%恥ずかしいけど、割と後半は涙溢れさせながら歌詞を絞り出してましたよ(笑)。
この曲をやり始めた頃も感情が先に出て、涙が出そうなところを抑えながら歌ってたし、レコーディングの時も感情が入るとヤバかったので、少し落ち着けるまで何度か録り直しました。
たぶん、誰かに向けて歌ってたつもりだったけど、自分にも響いてしまってたんだろうね。
 
でも、あなたに届いたらいいな、と思っていつも歌ってます。
そんな自分におこがましさを感じながらね。
 
 
 
9. 甦る傾城
 
この曲も昨年の公約新曲のひとつ。
4月だから、つまり4曲目。
 
前月の新曲 「梅か桜か、元の木阿弥」 (前回のコラム詳細) に続いて、5月に控えていた奈良は大和郡山の旧遊郭建築でのワンマンに向けて生み出した経緯がある一曲。
そこに打算的なものがあったわけではないけれど、その特別な機会に気持ちを向けている最中だから、どうしてもベクトルがそちらの方へ向かってしまってたのよね。
 
折しも、“大和な雛まつり” という恒例イベントが大和郡山市で開催されていた直後のこと。
 
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その旧遊郭である 「町家物語館」 では大階段を始め、館内随所に雛壇が張り巡らされる頃合い。
非常に見応えがあるし、華やかなんだけど…
 
この子たち、この時まではずっと奥に閉じ込められていて、またこの数日間が終わったら来年のこの季節までしまわれてしまうんだよな…
なんて思ってしまったのよね。
それがまた悲喜交交が入り乱れる遊郭の当時の営みとリアルにリンクしてしまって、雛人形たちをかつての遊女たちに投影してしまったところで生まれた曲。
 
「傾城(けいせい)」 とは元々は漢書によるもので、国を傾ける (危うくする)ほどの絶世の美女、つまり国主がそれほど入れ込んでしまう女性のこと。
(中国史における 王昭君、則天武后や楊貴妃がそれにあたるのでしょうね。)
転じて、遊女・女郎、近世には特に太夫、天神など上位の遊女をさす言葉になったそうです。
 
決して派手な曲ではないと思いますが、ライブでは毎度静かな興奮を最後に解放できる、自分たち自身が密かにとてもアツい気持ちになれる一曲です。
中にはこの曲がベストなんて言ってくれる方もおられて、多種多様な感想や好みをお聞かせいただけるのは、何より励みになることだなといつもありがたく思っております。
 
 
 
さて。
 
 
あと三曲なのですが、なんだかんだと語ってしまったので、続きは次回とさせていただきましょうか。
 
兎にも角にも、お聞きいただけなければこれらはただの戯言でしかないので、ぜひとも一度じっくり味わっていただけることを願って…

 
また次回に繋げさせてもらえたらと思っております。
 
 
率直な感想やご意見は未来の糧となりますので、ぜひともお聞かせいただけると本当にありがたいです。
機会があればどうぞよろしくお願いします。
 
 
そして、いつもありがとうございます。

 
 
 
 
そんな New Album 「開闢の日」
 
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または、各ライブ会場にてお求めいただけます。
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ぜひ、お手にとって、ゆっくりじっくり味わってください。
 
 
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「開闢の日」 リリースツアー
 
■5月16日(木) 千葉 柏 Studio WUU
  ≫ 詳細・予約
■5月17日(金) 東京 STAX FRED
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■5月18日(土) 静岡 UHU
 丸山研二郎&原口朋丈 × デ・オッシ
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■5月20日(月) 名古屋 BAR Strega
 デ・オッシ × ときにきく
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■6月1日(土) 奈良 a_s art_scene(松前旅館)
 デ・オッシ 生音ワンマン
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 ハナツムギ × デ・オッシ
 『三弦と白黒のからくり唄紡ぎ』vol.5
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New Album 『開闢の日』 Trailer

 

2024年5月 9日 (木)

アルバム『開闢の日』楽曲解説 其の壱

先日、5月4日に四年ぶりとなる New Album 『開闢の日』 をリリースしました。
当日のワンマン at 雲州堂でご購入くださった皆さん、各種オンラインショップでお求めになってくださった皆さん、ありがとうございます。
 
当然ながら今のデ・オッシを表した一枚。
これまでの集大成でもあり、コロナ禍を経て生まれた曲たちを様々な想いと共に刻み込んだ、未来永劫二度と来ない2024年の我々の存在の記録です。
 
理屈有りでも抜きでも、楽しんでもらえていたら何も言うことはございませんが、あえて野暮は承知で楽曲解説などをしてみようかと思います。
ライブなどでは曲紹介としてMCでお話しすることはあるけれど、なかなかこういった形でわざわざ書き残すこともこういうタイミングでしかないかと思いますので。
 
アルバムを聴いて関心を持っていただけてたら、+αのおつまみ程度にご覧いただけると幸いです。
 
今回のこの 『開闢の日』 に収録したのはすべてここ三年ほど、つまりコロナ問題が勃発して以降に発表した若い曲たち。
昨年は毎月新曲を出すという公約もしていたので、その中から5曲選出しました。(以外にもそれだけだったんだね!)
でもどれも既に思い出深い、それぞれの時期のことが鮮明に甦るものばかりです。
 
それでは、そんな曲たちが生まれた背景や秘話を少しだけ…
 
 
 
1. 蓮の夢
 
この曲を発表したのはたしか、2022年10月16日 奈良 EVANS CASTLE HALL での デ・オッシ ワンマン『奈良にくぎづけ』 Epic day 2022
 
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この日は5曲ほど新曲を発表したのよね。
「蓮の夢」 は二部の冒頭で、パンチブラザーズのように、漫才マイクで有名なSONYのサンパチ1本を立てて歌い奏でるスタイルのコーナーでお披露目。
 
でも、実はこの曲の原型はその更に3,4年前に生まれてたんです。
本来はこの写真で自分が弾いてるルーマニア産のミニクラシックギターをとるこさんに弾いてもらい、自分自身はいつものフラメンコ or クラシックギターを弾くという目論見でした。
ギター経験 (が全くないわけではないけど、ほぼ弾けない) とるこさんでも頑張れば弾けるかも、というシンプルなフレーズで、ケルト的な、あるいはブリティッシュトラッド的なものを、というのが当初のアイデア。
でもそれぞれの担当楽器でもまだまだ探求し切磋琢磨したいのが実情。
あえてそこにトライするというのは、願望はあってもなかなか気持ちも時間も追いつかない。
そんな中で忘れ去られそうになっていたこの曲。
じゃ、ま、そんな特殊編成はさておき、この曲を形にしてみましょうか、となったのがそのワンマンの直前のことでした。
 
それから何故こういった歌詞に、景色に繋がったのかはあまり仔細には覚えてはないんだけど
歌詞を練る際にこの曲を聴いていたら、グレートブリテン島じゃなく、懐かしのフラッシュ画像的な安めの映像のイメージで原色の仏さんが浮かび上がって回りだしたのよね。
もう羊が草を食む草原は消え失せ、脳内は西方浄土。
ここが極楽か、というような景色。
ここから生れ落ち、またここに帰ってくるのを待つ。
 
いつの間にやら、アルバムの一曲目に相応しいのでは、と思わされる曲となっておりました。
 
 
 
2. イチム コウヌ グートウニ アラシタボレ
 
現時点でのデ・オッシの最新曲。
毎月新曲を発表した昨年2023年の最後、12月の新曲でした。
 
その月の初旬にスティーヴ エトウさんと本夛マキちゃんと数日間の幸福な奄美ツアーを終え、あまりに心を揺さぶる日々だったため、帰宅後の奄美ロスが思いのほか激しく…
二日後かそのあたりにもう生まれてしまった曲でした。
 
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こういう全くもって偽りのない、創作でもない、素直な気持ちを刻み込める曲というのは、計算して目論んで生み出せるものではない。
そういう意味で、自分自身とても愛おしい曲です。
 
タイトルの意味は 「いつも今日のようにあってほしい」。
古い奄美の方言のようです。
 
これは奄美に数日滞在したことで感じられた島の人たちの気質や温かさから、得心できたこと。
 
いつも今日のようにあってほしい」 って思えることって、どれだけ素晴らしいことなのか…
 
 
そう思える日々を毎日送れてますか?
 
 
何か豊かなものを得たいと願っているのに、むしろ失っていくことに疲弊する日々

なんてものに慣れてしまってないですか?
 
 
そんな矛盾に気付かさせてくれて、本当に大切なものを見付けさせてくれる場所。
それが奄美なのかもしれません。
 
 
でも、それはもしかしたら…
自分が生まれ育った 「奈良」 という地も、そうなのかもしれない。
 
 
そんなことも客観的に感じられた日々の、豊かで、愛おしい感情を、抜け落ちていかないうちに書き留めた一曲です。
 
 
 
3. たそがれ
 
ここ数年のデ・オッシの名刺代わりになりつつある曲のひとつではあると思っています。
初めてお披露目したのはたしか、2022年9月3日 奈良市 音声館 での デ・オッシの夏おさめコンサート「日常の中の非日常を再び」
 
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う~~~む、もはや生まれた経緯とかは一切思い出せないくらい自然に生まれ、そして完成した一曲だったんだと思う。
概してそういう曲こそが代表曲となる可能性があり、その後も歌い続ける曲に成り得るんだろうね。
 
大昔の 「石段の途中」 も一瞬だったし、コロナ禍初年度の一番厳しい時期だったからこそ思い出深くはあるけど、「虹祭 ~にじまつり~」 とかも何か不思議な力に導かれるようにあっという間に曲も歌詞も降りてきたような記憶がある。
でも、そこには “楽に創作できた” というような感覚はなく、むしろ普段どうしても目的遂行意識をもって、ある意味では計算高く頑張ろうとしてしまう己の中の何かが緩んで、素直に心の赴くままに進めていたら、気がつけばこんな曲ができてました、みたいな記憶。
そういう曲はやはり聞いてくれた方々の反応も顕著で、とてもじゃないけれど自分の力だけでこの世に出させてもらえたものではないような気がしてしまう。
 
ま、そんな想いもありつつ、とりあえず10年前にでも書けなかったことだろうな、という気持ちは今の自分ならではのもの。
この歳だからそっと語りたい、そんな本音の裸の自分の歌でもあります。
 
 
 
4. ヨイヤミ讃歌
 
ひとつ前の 「たそがれ」 と併せ、ライブで演らせてもらうと終演後に問い合わせをいただくことが断トツだった二曲のうちのひとつ。
でも実は原曲ははるか昔、前身バンドのマホロバガクザの、非常に厳しい過渡期に生まれたもの。
心身ともに辛い時期だったこともあってか、ほんの数回だけライブで演って以降、まるで存在しなかったかのように忘れ去ろうとしていた曲かもしれない(笑)。
それをまるで我々を説得するかのように、幾度となく復活のリクエストをくださっていた20年来の方の熱意に押され、昨年末にウン年の歳月を経てリニューアルリリース。
2022年末の恒例クリスマスワンマン 『ディンドン・デ・オッシ』 でしたね。
 
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当時とは使用楽器もアプローチも変わってはいるけれど、基本的な内容はそのまま。
しかし、まったく別の曲のように生まれ変わりました。
歌詞なども当時は自分自身あまり納得いってなかった記憶があるのですが、それから数年を経て音楽的なアプローチを変えられることができたからなのか、何故か違和感なくすべてがフィットするというような、まるで知らない他の人が書いた素敵な詞のように捉えることができるようになっていました。
 
厳しい過渡期というのも、何かしら人間をある種の極限に追いやることで、その人間の本質的なところを絞り出す作用があるのかもしれませんね。
なんてことを、過去のことだからと他人事のように客観的に見られている、そんな自分たち自身にとっても不思議な存在の曲です。
 
 
 
5. 梅か桜か、元の木阿弥
 
昨年の毎月新曲を発表する、という公約は誰に強いられたものでもなく、自分たちが勝手に決めたこと。
もちろん、それにはそれなりの自信と可能性を感じていたからこそ、やりましょか、となったわけだけど
とはいえ、やはりそう気楽で安易なものでもないのは当然のこと。
 
たった一人の人の心も動かさない、どうでも良い音楽を生み出すことは、自分たち自身としては許されることではない。
毎月発表してきたすべての曲が 「私たちの曲です」 と胸を張って言えるものにはできたと自負している。 
そんな一年のまだまだ初めの頃、昨年の三月に発表したのがこの 「梅か桜か、元の木阿弥」。
 
ちょうど、その少し後の五月に奈良は大和郡山の旧遊郭 「町家物語館」 での特別なワンマンを控えていることもあり
その大和郡山市にある、日頃からよくお詣りして懇意にしていただいている源九郎稲荷神社さんに伝わる興味深い逸話やわらべうたから着想を得て、またその界隈が古くから長らく歓楽街であったことでその遊郭での悲喜交交な営みに想いを馳せ、ひとつの物語を想像して形にしたものがこの曲。
 
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音楽的には、華やかさと奇妙さ、現世の人間と物ノ怪が混在するようなものになり、デ・オッシにしか生み出せないものになったのではないかと思っています。
ちなみに収録している鈴の音は、源九郎稲荷さんの神楽鈴によるものです。
 
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さて…
 
 
まだ半分にも至ってないか。
 
 
ここは根詰めずに、ゆるやかにいきませうか(笑)。

残り 7曲 ですが、続きはまた明日以降にでも。
 
 
 
 
そんな New Album 「開闢の日」
 
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または、各ライブ会場にてお求めいただけます。
豪華16pブックレット付、紙ジャケット仕様。 限定枚数。
ぜひ、お手にとって、ゆっくりじっくり味わってください。
 
 
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「開闢の日」 リリースツアー
 
■5月16日(木) 千葉 柏 Studio WUU
  ≫ 詳細・予約
■5月17日(金) 東京 STAX FRED
  ≫ 詳細・予約
■5月18日(土) 静岡 UHU
 丸山研二郎&原口朋丈 × デ・オッシ
  ≫ 詳細・予約
■5月20日(月) 名古屋 BAR Strega
 デ・オッシ × ときにきく
  ≫ 詳細・予約
■6月1日(土) 奈良 a_s art_scene(松前旅館)
 デ・オッシ 生音ワンマン
  ≫ 詳細・予約
■6月15日(土) 滋賀 bochi bochi
 ハナツムギ × デ・オッシ
 『三弦と白黒のからくり唄紡ぎ』vol.5
  ≫ 詳細・予約
■6月16日(日) 大阪 京橋 BAR HEAVENSKITCHEN BOOST
  ≫ 詳細・予約
■6月28日(金) 新松戸 FIREBIRD
     詳細未定
■6月29日(土) 東京 泪橋ホール
  ≫ 詳細・予約
 

 

New Album 『開闢の日』 Trailer

 

2024年1月11日 (木)

2024年 年始のご挨拶と今年の抱負

年が明けてもう十日が過ぎました。
歳末には謎のトラブルがあったことで急遽予定を変更し、大晦日に四時間半にも及ぶ配信にお付き合いいただくこととなり、思いがけず一緒に幸せな年越しをさせてもらえたあの日から十日です。
 
思い返してみれば、昨年2023年は決してハードスケジュールなわけではなかったとは思うけれど、それでも毎月大切なイベントを企画し、
そして毎月の配信で必ず新曲を発表するという公約を (我々が勝手に) したことで、ひと息つく間というものはほんとにわずかだったように思います。
 
では、命を削るような日々を送っているかというと、まったくそんなわけはなく、はるかに大変な状況で切磋琢磨されている方々からすれば、非常に呑気なものだと思われるかもしれない程度でしょう。
それでも、ひとつのイベントが終われば、その次のイベントに向けて心を注ぐ ━━━
どれひとつ欠けることなく大切にしたい、という気持ちに偽りなく敢行できたことだけはたしか。
そしてそれらを終えたあたりで、「ハッ… 今月の新曲…!」 と、なるのが昨年の毎月末の恒例となっていました(笑)。
最初からわかっていることなのだけれど、なかなかそこに手も気持ちも回らないのよ。
あ、配信チケットの特典のぬり絵もね(笑)。
 
毎月末、配信でのライブの一週間か五日ほど前に作曲をし、選定をし、そこから歌詞を練り、アレンジして、前日か前々日に完成させて、特典映像の撮影をする ━━━
そして、ぬり絵(笑)
 
そんなことを12ヶ月繰り返した一年。
半分以上の月は、「今月はさすがに無理かもしれない…」 なんて想いが一瞬はよぎっていました(笑)
 
こんなものでいいか… なんて、体裁だけ整えた適当な “それなりの” モノを出すだけなら月に2,3曲でもいけるけれど、毎月楽しみにしてくれている方がいるならば、そこは期待にお応えしたいし、その期待を毎回大きく裏切るくらいのことはしたい。 
そんな中で生み出せた 12曲+α は、自分たちにとって誇りある、価値のある曲たちになりました。
 
12種、それぞれ趣の異なる多様なモノをお届けできたこと。
これが何より誇りを持てることで、自分たちならではのもの を、“ただの” 火事場のクソ力で生み出し続けられたことが自負です。
 
それは、待ってくれている人、楽しみにしてくれる人がいてくれたからこそ。
それがなければ、そんな胆力も気力も生まれなかっただろうし、ふと振り返ってみても本当にありがたかったなと思います。
 
 
1月 大地のこども
  (三味線・ピアノ)
2月 圧倒的な白
  (ギター・ピアノ)
3月 梅か桜か、元の木阿弥
  (三味線・Accordion)
4月 甦る傾城
  (ギター・Accordion)
5月 沈黙の音色
  (ギター・Accordion)
6月 空の果ての終着駅
  (ギター・Accordion)
7月 玉章 ~たまずさ~
  (三味線・Accordion)
8月 牛乳と角砂糖
   ホルスタイン博士のミルク工場
   星の授業,他
  (ギター・Accordion)
9月 回転木馬に君と
   (三味線・ピアノ)
10月 金木犀
   (ギター・Accordion)
11月 雲の切れ間から
   (ギター・ピアノ)
12月 イチム コウヌ グートウニ アラシタボレ
   (三味線・Accordion)
 
 
今、思い返しても、どの曲も愛おしい、誇らしいものばかりです。
こんな機会を、時間を、常に一緒に育んでくれた皆さんには本当に感謝しています。
 
 
さて、そんな2023年を経て、迎えた2024年。
 
早秋の頃合いに、 2024年はしばらく表立った活動は休止します とのアナウンスをしました。
その原因となったのは大きくは二つ。
 
自分たちがそれなりの年齢となり、さすればそれぞれの親も高齢となるのは必定。
この高齢化社会ではもはや説明の必要もないとは思いますが、それぞれ時期は異なれどやはり若かりし頃と同じようにはいかない状況となっておりました。
 
自分、喜多寧の方は先にそういう状況が来ていたので逆に昨年はそれを通り越して、もうどうにもならぬところを越えてしまったので逆にある種の安定を保てるようになっていましたが、母ひとり子ひとりの とるこさん の方がそこそこ過酷に。
そうなってくると、実際の状況自体もそうだけれど、むしろ問題は精神的にも追いやられてくること ━━━━
実はそちらの方が問題なのよね。
 
これまでのような精力的な活動はもう厳しいかもしれない、というところから
デ・オッシとしてこれまでのように活動していくのは今後もう無理かもしれない…
 
そんな話をしていたのは夏の終わりくらいだったかと思います。
 
お互い口にはしなかったけれど、“解散” の二文字がよぎったのもたしかです。
[そのあたりの話は歳末の配信で → コチラ (2:19:00 あたり)]
 
 
今、思えば、そこまで深刻に考えるほどではあったかというと…
 
でも、まあ、それくらいはシビアな状況だったということ。
そして逆に言えば、それくらい真剣に自分たちの活動、在り方を考えていたんだな、と再確認できた瞬間でもあったということです。
 
 
なぜなら、二、三ヶ月に一回、いや、何なら一ヶ月に一回くらいのペースで、馴染みの曲を何十曲か演る ━━━━
“合間を縫って、それなりに体裁を整えて、演る”
 
それくらいのことは当然できるわけです。
 
 
でも自分たちはそういう気持ちで人様の前に己を、作品を晒したいわけじゃない、ということを改めて痛感しました。
 
 
そんなものは所詮、自己満足、個人的な考え、単なる感傷的な思考かもしれません。
 
 
でも、そこのところの矜持を失ってしまうなら、もはや別に自分たちが存在する意義もないかもな、と思うのです。
 
 
自分たちが発するもので、誰かが楽しい想いをしてくれるなら、幸せを感じてくれるなら、明日をまた夢見れるなら
そしてそんな時間をひとときでも共有させてもらえるなら。
 
 
本当にきれいごとではなく、そうありたいと願うからこそ、意味のある活動をしたい。
そう改めて思える期間となりました。
 
 
そんなことをどこかで思いながら、ひたすら逡巡していた時期を経て、夏の終わりから秋にかけて、とるこさんの相当な努力も実り…
思いのほか、いや、驚くほど状況は改善され、あれ… これ、いけるんじゃない? と思えたのは晩秋。
 
まだ多少は心配もありつつも、希望が溢れ出る日々。
 
 
本当に行けるのか… と当初は不安になっていた10月の東方面へのツアーも、12月の奄美ツアーも、心配事はギリギリで無事回避でき、すべて本当にありがたい幸福極まりない旅となりました。
 
 
そんなことを経ての、2024年。
 
 
もちろん、これまでと違って様々なケアは必要となりつつも、これまでと何ら変わらない活動をできる状況にまで改善できてきております。
 
ただ、表立った活動休止をアナウンスした理由としては、もうひとつ、自分たちのこれまでの活動を見直したいということもあったのです。
そのことも皆さんには伝えてはおりましたが、ライブ活動、ツアーなどにおいてもこれまでのようなもので良かったのか、ということは精査する必要を感じていました。
 
 
もちろん、今後も活動を続けていくならばそれは大切なことではあるけれど…
それ以上に、2023年の後半に皆さんからいただいた気持ちや愛情もあり…
 
 
何を大切に自分たちは音楽というものを通じて発信していくのか、活動していくのか、皆さんと時間を共にさせてもらっていくのか
 
 
これまでとは大きく異なるくらい、大切なことに気付かせてもらえたように思います。
 
 
 
2024年。
 
 
おそらく、これまでと変わらぬ活動ができると思います。
 
まるで、これまでと変わらぬ活動のように見えるかもしれません。
 
 
 
でもそれは、自分たちにとって、これまでとはまた大きく違ったものになると思います。
 
 
 
それは、それを感じてくれて、共に育んでくれる方がいれば嬉しい、それだけのことです。
 
あとはそうなってもらえる方が一人でも多くいてくれたら、自分たちも幸せだな、とただそれだけを願うばかりです。
 
 
 
しばらくは、この機会に制作活動、主に New Album のレコーディングに精を出そうと思います。
 
そんな中で、実は既に幾つかオファーをいただいております。
例えばお店の周年イベントへの出演依頼などもあり、それはそのお店にとって二度とない、掛け替えのない機会にお声がけをいただけてるということで、そういったものは自分たちがお応えできるものならありがたく受けさせてもらおうと思っています。
その中には、皆さんにもご参加いただけるものもあるので、それは詳細決定次第、お知らせして参りたいと思っております。
 
 
その先も、前述の通り、思っていたよりはるかに早い段階で精力的な活動を再開できる見込みになってきましたので、早速計画を練り、早速動き始めているところです。
 
桜が散る頃には素敵なイベントを開催することができそうです。
ゴールデンウィーク期間中には、ひとつTOPICSを、その更に先には遠征も、とただいまちょうど思案し、相談しているところです。
是非、各種SNS、またはWebsiteをフォロー&チェックしていてくださいね。
https://linktr.ee/deossi
 
 
自分たちの中では、ここまで辿り着けたことが何より嬉しいこと。
 
 
その喜び、様々な方々への感謝の気持ちを胸に、2024年はむしろこれまで以上に励んでいきたいと思っております。
 
どうぞ、ご期待の上、お付き合いいただけると嬉しいです。 
 
 
最大級の愛と感謝を込めて。
 
 
 
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2023年 デ・オッシ履歴
 
 
2月11日(土) 柏 Studio WUU
  w/ (Sarasa - 岩城里江子&福嶋 亮)
2月12日(日) 東京 代々木 Barbara
  Mont.Barbara×月ノ雫presents「世界が終わる前に -第四夜-」
2月13日(月) 名古屋 BAR Strega
  デ・オッシ ワンマン
2月23日(木) 大阪 雲州堂
  ハナツムギ × デ・オッシ『三弦と白黒のからくり唄紡ぎ』
 
3月3日(金) 広島 ヲルガン座
3月4日(土) 岡山 MO:GLA
  『遠くて近きは男女のなか』
   しーなとシュウ,Jaitoとちなみん,デ・オッシ
3月5日(日) 岡山 MO:GLA
  ハナツムギ 岡山公演
3月15日(水) 名古屋 鑪ら場
   出演:デ・オッシ,okame's,黒木麓,かつら
3月16日(木) 千葉 新松戸 FIREBIRD
  “蜂鳥あみ太=4号 地獄からの召喚シリーズ ~デ・オッシ篇~”
  出演:デ・オッシ,蜂鳥あみ太=4号とショルヘーノ+drウエダテツヤ ,
      山田晃士,ふれでりっひ書院
3月17日(金) 東京 大岡山 Goodstock Tokyo
  デ・オッシ×高満洋子 ツーマンライブ『錦繍暖簾II』
3月18日(土) 浜松 ZOOT HORN ROLLO
  上空のナカムラ R503 “デ・オッシのリベンジ!”
  出演:デ・オッシ,眞花(会津里花&菅原 真代),山羊
 
4月2日(日) 大阪 雲州堂
  デ・オッシ 昼夜ワンマン『ほぼ全曲やりますコンサート』
4月14日(金) 東京 新高円寺 STAX FRED
  『音楽会は雲の上(まだまだまだ仮)』ふれでりっひ書院
4月15日(土) 東京 泪橋ホール
  thequro × デ・オッシ『続・泪橋で逢いましょう』
4月16日(日) 静岡 UHU
  「おとぎばなしの夜明け」第三章 w/ 丸山研二郎&原口朋丈
 
5月7日(日) 滋賀 八日市 太子ホール
  GW音売り出し2023! at 滋賀八日市
  デ・オッシ,よしこストンfam3,ザンネンズ
5月8日(月) 京都 live spot RAG
  『UK meets JP』 ZURITO #STDRUMS:ユージ・レルレ・カワグチ
          切り絵作家くろあ
5月20日(土) 奈良 ろくさろん
  神のまにまに、木漏れ日のサロンにて 第二話
5月21日(日) 奈良 町家物語館
  「デ・オッシ 奈良を唄う」 大和郡山編
 
6月3日(土) 東京 ナカノステレオ
  デ・オッシ × ふれでりっひ書院『雲のナカノ音楽会』
6月4日(日) 千葉 柏 Studio WUU
  出演:デ・オッシ,中村優介,やはたえみ
6月17日(土) 奈良 Vanda melilie
  デ・オッシ ワンマン
6月18日(日) 奈良 大和郡山 中谷酒造 柳町醸造所
  完全生音ワンマン
6月22日(木) 大阪 雲州堂
  『SONORAMABOX』 w/ キモノやん
 
7月1日(土) 滋賀 大津 tane
  ハナツムギ × デ・オッシ『三弦と白黒のからくり唄紡ぎ』vol.2
7月2日(日) 名古屋 BAR Strega
  デ・オッシ × いぶきーず
7月6日(木) 大阪 雲州堂
  『SONORAMABOX』 w/ bananatea
7月16日(日) 大阪 オステリア・ラ・チチェルキア
  「遠い異国のお食事会」~極上のマルケ料理と音楽を~
 
8月6日(日) 京都 ライト商會
 デ・オッシ Presents『銀河鉄道の夕暮れ』
 【歌と演奏】 デ・オッシ
 【朗読とお芝居】 大塚 啓(劇団三毛猫座)
 【切り絵と装飾】 くろあ
8月11日(金) 大阪 umeda TRAD
  ~the OLD ROOKIES 外伝~ =僕と私であるために Vol.3=
8月18日(金) 千葉 新松戸 FIREBIRD
  江戸川百鬼夜行Vol.3
  出演:ネルマーレ,ふれでりっひ書院,デ・オッシ,サトちゃんケンちゃん
8月19日(土) 東京 泪橋ホール
  thequro × デ・オッシ『泪橋で逢いましょう』~二度あることは三度ある~
8月20日(日) 浜松 ZOOT HORN ROLLO
  上空のナカムラR508 “ナツでデ・オッシ”
  出演:デ・オッシ,ハマサピエンス,ピロヂ半ズボン,菅原 真代
8月21日(月) 名古屋 鑪ら場
  出演:1人飯(タナ・カミオ),デ・オッシ,でーすいらも~ん,島崎智子
 
9月3日(日) 大阪 高槻 bar T-true
  デ・オッシ × 吉本篤央 『タカイ月ノ麓で』
9月16日(土) 奈良 春日野園地
  第8回 春日野音楽祭
9月16日(土) 大阪 パリミキ アメリカ村店
  『大人のならびと見聞録』#やっぱり奈良は素晴らしい‐2023-
  出演:桃蹊,スティーヴ エトウ,デ・オッシ,竹田 博康
9月17日(日)
  ハナツムギ × デ・オッシ『三弦と白黒のからくり唄紡ぎ』vol.3
9月30日(土) 大阪 江戸堀コダマビル
  デ・オッシ音楽会『江戸堀ソワレ』
 
10月2日(月) 奈良 東吉野村住民ホール
  出演:デ・オッシ,三木ひろし,ザ・ぼんち
10月11日(水) 千葉 柏 Studio WUU
  出演:デ・オッシ,aro(Fl: 世古美月)
10月12日(木) 東京 新高円寺 STAX FRED
  出演:デ・オッシ,松浦 湊,おーたけ@じぇーむず
10月13日(金) 静岡 UHU
  「音楽浪漫」
  出演:土橋悠宇, クロキユウタ,ちたへんりー,スギタヒロキ, デ・オッシ
10月14日(土) 岐阜 関 THE GUITARMAN
  THE GUITARMAN みーこ企画「Blowin’ in the wind」vol.5
  出演:okame’s,ふたりのバンド,デ・オッシ
10月17日(火) 名古屋 鑪ら場
  出演:えぐちあきら,Ritomo,ニンニクチャハーンズ,デ・オッシ
10月27日(金) 奈良 吉野 金峯山寺 蔵王堂前
  金峯山寺 奉納コンサート(ムジークフェストなら)
10月28日(土) 奈良 大和郡山 中谷酒造 柳町醸造所
  完全生音ワンマンライブ
 
11月5日(日) 大阪 雲州堂
  柴草玲ツアー「たたみ55・秋を駆ける」 with デ・オッシ
11月18日(土) 奈良 東吉野村運動公園
  東吉野まるごとフェスティバル
11月19日(日) 奈良 Billy -THE LIVE-
  KNE45 Birthday Live(642PIZZA山形香苗生誕祭)
11月25日(土) 岡山 MO:GLA Yo-So
  メデタイまやかしの夜
  出演:デ・オッシ,PICCI,ALONES
 
12月9日(土) 古仁屋 JUICE
  奄美で奈良会 at 古仁屋
  出演:スティーヴ エトウ,本夛マキ,デ・オッシ
  [ゲスト] 平田輝,ふやよみ
12月10日(日) 名瀬 ROAD HOUSE ASIVI
  奄美で奈良会 at 名瀬
  出演:スティーヴ エトウ,本夛マキ,デ・オッシ
12月23日(土) 大阪 雲州堂
  ディンドン・デ・オッシ2023 第一夜
12月24日(日) 大阪 雲州堂
  デ・オッシとクリスマス・パーティ!【昼公演】
12月24日(日) 大阪 雲州堂
  ディンドン・デ・オッシ2023 第二夜
 
 
全 57本
 
配信ライブ 12本
 
 
    計 69本
 
 
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愛と感謝を込めて。
 
 

 

2023年12月17日 (日)

奄美で奈良会 ~奄美での五日間~ その④

さて、結局奄美での五日間を一日ごとに回想することになったこのコラムだが、最終日は空港へ向かい奈良へ帰るだけだったので、この四日目がおそらく最後の投稿となる。
 
そこでまず、今さらながらに奄美大島そのものについての話をしたいのだが、皆さんは奄美大島がどこにあって、何県に属していて、どんな歴史を歩んできたかご存知だろうか。
自分自身は恥ずかしながら、今回初めて訪れて、あるいは訪れることが決まって知ったこともかなり多い。
 
始めて奄美というものを特別に意識し、関心を持ったのはちょうど20年ほど前だろうか。
朝崎郁恵さんが60代後半に発表されたアルバム 『うたばうたゆん』 を知り、そのCDを購入しよく聞いたのが始まりのような気がする。
その二年後くらいに奈良の明日香村の野外イベントに出演されるということで、とるこや当時のまほろば楽座のスタッフと聴きにいったときの記憶は今でも鮮明に覚えている。
 
その少し前に、元ちとせさんの 「ワダツミの木」 が大ヒットして、自分自身にとってはどちらが先だったかはもはやわからないけれど、“奄美” というものを認識することになったのがその年あたりだったことは間違いない。
 
ただ、まだその頃はまだ奄美のことを深掘りすることもなく、失礼ながら沖縄のひとつの島だと思っていたような記憶もあるし、詳しいことは何も知り得ていなかった。
 
 
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鹿児島県であると知ったのは比較的近年のことかもしれない。
しかしそれも単なる行政区分によるものであり、文化的にはやはり琉球の歴史に深く根付いている。
それでいて音楽的にいえば、奄美のシマ唄は琉球音階ではなく、いわゆる日本の音階で “日本民謡の南限” とされている。
 
だが、馴染みある旋律とはいえ、明らかに内地(本土)の音楽とは異なるムードがあり、“逃げ声” と呼ばれるような裏声を効果的に多用する独特の歌唱法があり、三線に使うバチもその音色も琉球のものとは異なり、もはや “奄美” であるとしか区分できない特別な、独自のカラーを要している。
 
実際にその文化の違いや独自性に深い興味を持ち始めたのはほんの5,6年ほど前のことかもしれない。
たまたまなぜかその頃に、遠藤ミチロウさんが奄美を紹介する番組やその他、奄美の風土などを解説する番組を幾つか目にしていた。
 
そのすぐ後に、奄美の歌姫 里アンナさんとご一緒させてもらう機会をいただき、事前リハーサルなどで奄美の三線の独特の音色や撥さばき、その唯一無二の歌を間近で体感させてもらって、その存在を強く意識することになった。
 
そして、奄美群島のひとつである沖永良部島出身の大山百合香ちゃんとハナツムギというユニットを通じて出会い、一口に奄美といってもそれぞれの島で文化も言語も大きく異なり、もちろん繋がりはあるけれどもそれぞれが唯一無二だということも知ることとなる。
 
その間に、今回の首謀者・保護者でもある スティーヴ エトウ さんにいろいろとお話を聞いたり、奄美ツアーのご提案をいただいて、ようやくこのたび実際に訪れるということが叶ったというわけだ。
 
 
おっと… 四日目を振り返る前にすでに相当な文字数を費やしている…
今回で締めたいと思っているのだが、大丈夫か?
 
 
そんなわけで、奄美での初ライブを終えた翌朝。
 
 
昨夜は古仁屋から名瀬に帰り、その後みんなで奄美の黒糖焼酎 「加那」 を呑み明かしていたので、朝は比較的ゆっくりとしたスタート。
 
ブランチ前にせっかくなら、その 「加那」 の西平酒造さんにお伺いしますか、ということで同じく名瀬は小俣町の酒蔵へ。
 
 
西平酒造さん
 
1927年
沖縄県で泡盛をつくっていた西平家が奄美に渡り、黒糖焼酎​の製造を始める。
(おぉ… 自分の愛用ギターのひとつ、ドミンゴ・エステソが制作された年だ…)
 
1946年
現在の奄美大島、名瀬に移る。
 
2021年
音楽家として活躍されていた 西平せれな さんが四代目として受け継がれる。
 
 
杜氏でもあり、社長でもあるせれなさんのことは、以前からスティーヴさんの発信、またスティーヴさんから事前にご紹介いただいた鹿児島のTV局の番組などで存じていたし
今回のツアーが決まってからも東京のピアニスト 本間太郎ちゃんが、是非機会あれば行ってみてくださいとわざわざ連絡をくれていたので、非常にありがたい訪問となった。
 
御挨拶できれば、くらいの気持ちでお伺いしたら、なんとなんと…
 
 
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ガッツリ、酒蔵をご案内いだだき、思いがけずありがたい展開に!
 
ちょうど、前回の調査放談で奈良は大和郡山の中谷酒造さんの江戸時代からの酒蔵なんかもご案内いただいた経緯もあり コチラ
自分は興奮を必死で抑えながら、でしゃばらないようにしておりました(笑)。
 
 
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そして、これよ、これ!
 
スティーヴさんが紹介してくれたTVerでも見た見た!
音響熟成での樽仕込み!
 
音楽家ならではの柔軟な発想と知識と好奇心が、黒糖焼酎の新たな時代を生む可能性すら感じる試み。 
これまでもそういった試行錯誤はあったけれども、ここまでこだわって挑戦できているのは、せれなさんがミュージシャンであるからこそだろう。
 
ありがたいことに実際に試飲させてもらったんだけど、「加那」 ならではの確固たるところはありつつ、それぞれ個性が際立ってどれもこれも味わい深く、最高に美味しいのよ。
 
でもって、酒蔵で出来立てのものを試飲って、どんだけ幸せなんじゃ!
しかもブランチ前に。
 
 
そんなところに平田輝さんも合流 (三日目!笑)!
 
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四日目も起き抜けから早くも濃厚。
 
 
その後はブランチというか、もうしっかりランチタイムとなったので…
 
 
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初日のあの夕陽に照らされた絶景の国直海岸の前にある素敵すぎるカフェ Bee LUNCH へ。
(その日はご挨拶をしただけだった。)
 
 
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店の周りでは、というか店内も様々な鶏たちが走り回っていて、ここは石上神宮かよッ!! みたいな… (突然の奈良ネタ)
 
 
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四人仲良く同じチキンカレーを
…って、思い返せば、何かほんといつも同じメニューを頼んでたような(笑)。
 
 
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雰囲気も最高だし、カレーもチキンも最高に美味いし、まさに最&高。
 
でもって、店主が…
 
スティーヴさんがポロっと口にしたことで、とるこさんが反応。
その後、気付いて驚喜。
 
まさかの、とるこさんの青春時代に大ファンだったバンドのメンバーさん。(もちろん、自分もよく存じてる。)
 
みたいなことがあって、なんだか不思議な旅だなぁ、と。
 
 
そもそも、ここに連れてきてくださってるスティーヴさん自体、自分が小学6年だか中学1年だかというくらいの頃に好きで聴いていたバンドのメンバーだったんだからね…
(ご本人にお会いしてから発覚)
 
 
さて、ぼちぼち今夜のライブに向けて準備すべく戻らないと! って頃合いになってたんだけど、どうしても気になるところがこの更に少し先に。
 
 
 
大和まほろば館
 
 
 
もう確実に奈良にありそうなネーミング。
実際に似たものはたくさんある。
東京にある奈良の物産を扱うアンテナショップもそんなノリ。
 
 
たしかにここは “大和村” なんだけど、なぜ “まほろば” がついたのか。
そもそも、“大和村” の由来は…?
 
 
と、そりゃあ 「奈良会」 としてここに来ている我々は気になるでしょう。
当然、行くよね。
 
 
Img_3355
 
とういうわけで、大和まほろば館へ。
奄美の野菜や商品、決して数は多くはないけれど魅力的な物産を販売しているアンテナショップ的な小さなお店。
 
店員の女性に 「なんで “まほろば館” って名前なんですか?」 なんて聞いてみたら…
特に考えたこともないし、理由はわからないけど、このあたりには “まほろば” という名称がつく保育園や様々な施設があるとのこと。
 
 
なので単にここは大和村ということで、古事記の 「大和は国のまほろば」 という有名なフレーズからの連想で名付けられているだけなのかなぁ… と思っていたのだが
後々、奄美の地元の方にお聞きしたり調べたりしたところ
 
実はここ大和村は大和朝廷の時代、既に大型船が泊まれる良港で、遣唐使船が食糧や水の補給のために寄港していたとのこと。
それが、大和浜 → 大和村となった由来のよう。
 
 
うーーーん!! まさかのそんなご縁!!
 
 
大和村!
また絶対に来させていただくな、これは。
 
 
でもって、ここに着いた瞬間にそこで流れてた有線(かな?) が、さっきお会いした方のバンドの大ヒット曲で、なにこのミラクルって全員思ったよね。
そして次の曲が、マキちゃんがつい先日共演した方の大ヒット曲で、その次がスティーヴさんともご縁深い方の大ヒット曲で…
 
誰か今日のボクらの行動のプロデューサーいる??
 
みたいな、不思議な展開に(笑)。
  
 
その後、そこそこ時間が迫ってきてる感はあったけど、帰り道でもわざわざ旧道を通り素敵な景色をご案内してくれるスティーヴさん。
そして、「運が良ければ会えるかもしれせん」 と言って停まってくれた漁港。
 
 
なんでも “運が良ければウミガメに会えるかもしれない” らしい。
 
 
まぁ、そんなそうそうミラクルが起こるわけはないし
 
 
 
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って、めっちゃいらっしゃるやん!!
 
大至急、そこに居たやん!
 
 
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Img_3367
 
スティーヴさんもまだお会いできたことがなかったって。
「自分で言っておきながら、まさか…」 って。
 
 動画は   コチラ① コチラ②
 
 
絶対、今日プロデューサーいるよね?
 
 
そんなわけで、もうすでに自分もお腹いっぱいになりかけているけど、この日のメインはこれから。
 
 
もうここまで来たら、一蓮托生!
是非、最後までお付き合いくださいね(笑)。
 
 
 
Img_3371
 
奄美の四日間で三度目のASiVi
三度目にして、ようやくの出演。
 
元々は名瀬港にあるMAYASCOで予定されていたライブだったのだが、いろいろな経緯があって、ここASiViに変更となり、でも音響のセッティングにはMAYASCOのケイゴさんが来てくれてすべて仕込んでくれるという、
ある意味では奇跡的にこの名瀬の皆さんをみんな巻き込んでしまって開催できることになったこのイベント。
もう、スティーヴさんでしかあり得ない展開だろうなぁ。
そこに加わらせてもらえるありがたさよ。
しかも、その仕込みに手伝いに来てくれた方が奈良出身ってもう話ができすぎだろ。
でもって、まほろば楽座・NolenNiu-de-Ossi時代のメンバーの歳森隆史とも関わりあるって。
 
 
プロデューサー、そろそろ出てこーーーい!
 
 
というわけで、ゆるやかにオープンしたASiViもありがたいことに開演時には良いムードに。
ライブは本夛マキちゃんから始まり、当然の如く安定の、且つ、ほど良い緊張感から盛り上がっていき、スティーヴさんを迎えてのセッションで更にヒートアップ。
さて、それなら我々はこういこうと転換を待っていたら、スティーヴさんの突然の声掛けで、観に来てくれていた地元スペシャルメンバーが急遽ステージに(笑)。
 
  
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突如、平田輝+西平せれな+平田まりな のスペシャルユニットが登場。
嬉しいし、盛り上がるけど、自分たちのイメージは白紙に(笑)
 
 
実は、マキちゃんのステージを見ていて、今日はいきなり 「虹祭 ~にじまつり~」 からいこうと決めていたんだけど、これはちょっとそういうムードではなくなったぞ、と。
この盛り上がりを引き継ぐべきか、あるいはリセットして新たな空気で始めるべきか…
 
実はステージに上がってからも思案していて、“どちらから” 始めるかは場の空気を見ながら決めかねていた。
 
「冒頭に一言声を出してから決める」 とだけ言ってステージに上がったのだが、これは自分たちのショウだけではなく、このイベントを良いものとできるかどうかくらいの重みがある選択だった。
 
 
最終的に一言声を出す前に決めた。
 
 
ヨイヤミ讃歌」 からいこう。
 
 
盛り上がったこの場でこの曲から始めるのはちょっとした賭けでもあったけれど、何より自分がそうしたかったという気持ちに素直に従うことができたのが良かったと思う。
 
 
Y1

そして、虹祭 ~にじまつり~
 
 
Y2  
 
幾つかの曲を経て、この日はスティーヴさんにたくさん参加していただいた。
 
 
Y3
 
そして、マキちゃんも呼び込んで、更なるセッションもありつつ、この情報過多な奄美の日々をどうしても話したくてちょっとしたトークタイムも(笑)。
 
 
Z2
 
さらに再び、平田輝+西平せれな+平田まりな のスペシャルユニットにも加わっていただき、大団円も大団円。
 
 
Z1
 
前夜の古仁屋JUICEでのイベントが大盛り上がりに終わったので、それを求めないようにと心掛けてステージに上がったのだけれど…
 
最終的にそれをまた更に越えてくる盛り上がりで、自分自身も自分らしくないくらい爆上がりしたことをここにしたためておきたいと思います。
 
 
奄美、すごい!
 
 
奄美LOVE!!
 
 
おかげさまで持参したCDも完売。
掛けてくれるお言葉も本当に嬉しいものばかりで、なにがどうこんなに伝わってくれたのだろうと思うくらい感謝に満ち満ちた夜となりました。
 
 
その後、機材を片付け根城に運んで、その後エンヤコラと歩いてASiViに戻る道中の、日曜の夜の、誰もいない閑散とした名瀬の通りもとても愛おしい…
 
 
Img_3370
 
 
ハッ…
 
 
この景色…
 
 
知ってる…
 
 
めっちゃ、奈良。
 
 
 
とはいえ、お酒好きな奄美の皆さん、お店に戻るともうすっかり良い感じに出来上がっていて、愛おしさ更に倍。
 
 
そんなわけで、深い夜は当然そのまま深く。
無事に根城には帰れたものの、起床時間はわりと目前。
でもきっちりしっかり目を覚まし、帰寧準備をして、毎日眺めた美しい名瀬湾の景色に別れを告げて、いざ奄美空港へ。
 
 
名瀬を離れ、龍郷に入り…
 
 
Img_3377
 
 
お土産を、と ビッグⅡ に立ち寄っていただいたのは武士の情け的なものだろうか。
 
 
泣ける…
 
名残惜しさが過ぎる…
 
 
そして、まだ奄美のことを何も知らないこの旅の始まりに通った 鶏飯 ひさ倉La Fonte原ハブ屋 を通過し… 
カーラジオから流れる島唄を聞きながら、右手に白波が立つ広い海を眺め、左手には曖昧な境界線を描く山と丘とサトウキビ畑の緑を全身で受け止める。
 
 
とても微細な、非常に微妙な、ささいな心のゆらぎだと思う。
 
だけどその波動はとてつもなく遠くへ放たれ、そしてこの先も、いつまでも持続して自分にまとわりつくものだと感じている。
 
 
気温26度の12月11日の緑色に染まった奄美の景色。
 
 
 
あの景色はおそらく一生忘れることはないだろう。
 
 
 
この五日間に出会えた皆さんに心の底からの感謝を。
それはもしかした奇跡のようなことかもしれない。
 
そして、一瞬たりとも余すことなく同じ時間を過ごしてくれて、喜びと笑いを贈ってくれた 本夛マキちゃん。
そしてそして、こんなかけがえのない機会を与えていただき、この貴重な体験をさせてくださった スティーヴ エトウさん。
 
この気持ちを言葉に表すのは非常に困難なので、月並みな締めとなってしまいますが…
 
本当にありがとうございました!
 
 
 
正直に言うけど!
 
 
 
とりあえず、奄美ロスだし!
マキロスだし! スティーヴロスです!
 
 
 
 
イチム コウヌ グートウニ アラシタボレ
 
 
 
 
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 今年のクリスマスは2days 3本!
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2023

■12月23日(土) 大阪 雲州堂
 ディンドン・デ・オッシ2023 第一夜
   【 残席 わずか!】
 開場18:00 開演19:00
 終演21:30
 前売2,500円 当日3,000円(Drink600円別)
  ご予約


■12月24日(日) 大阪 雲州堂
 デ・オッシとクリスマス・パーティ!
   【 残席 わずか!】

 開場14:00 開演14:30
 終演17:00
 前売2,000円 当日2,500円(Drink600円別)
※昼公演はドリンクのみ。お食事のご用意はありません。
  ご予約

*ビンゴ大会(デ・オッシからのプレゼント)
*みんなで合唱
*生演奏カラオケ大会(デ・オッシの曲)
 エントリーは締め切りました。
*もちろんデ・オッシライブ
*その他

※夜のディンドンにご予約の方はそのまま会場に居ていただけます。
※お料理のオーダーは開場後からです。


■12月24日(日) 大阪 雲州堂
 ディンドン・デ・オッシ2023 第二夜
 開場18:00 開演19:00
 終演21:30
 前売2,500円 当日3,000円(Drink600円別)
  ご予約

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三公演すべてにご予約の上、ご来場の方には
「モロビとコゾリテ」 キーホルダーをプレゼント!
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2023年12月16日 (土)

奄美で奈良会 ~奄美での五日間~ その③

さて、結局奄美での日々を一日ごとに回想してしまっている。
冗長な回想録にはしたくないとは思っているのだが、記憶を整理しながら書いていると、その時には自分自身も気付けていなかった心象なども見えてきて、できるだけ微細に足跡を辿りたいと思ってしまうのだ。
 
前述の通り、ここまでの二日間はひたすらに遊び倒していた。
昨夜の で、そんな時間の中での心の内を振り返ってみて、今さらながらに大きな違和感を抱くこととなり、今日一日はどこかでそれをずっと考えながら過ごしていた。
この何年ぶりだろうというくらいただただ遊んでいた二日間は、今後の自分の人生や思考に何か大きな影響を与えるものになるのではと感じている。
 
 
今日の帰りは遅かったし、明日も早いのだが、心をまだ向こうに置き去りにしてしまっているうちに、記憶が肌感覚で残っているうちに、何か言葉にしておきたいと思う。
 
 
そんなわけで、奄美滞在三日目。
 
 
Img_3266
 
朝はゆっくりして、ブランチにみんなで回転寿司へ。
四人みんな仲良く海鮮丼(笑)。
 
奄美はとにかく全国チェーン店が少ない。
あるにはあるが(特に最近増えてきてるみたいね)、全体的に地元の店が多い。
奄美イチの繁華街である屋仁川通りにも全国チェーンの居酒屋とかないよね?
それって、本当にすごいことだと思うんだけど…
 
こちらも奄美独自の店舗。
 
 
その後は準備をして、我々にとって初・奄美ライブとなる今夜のライブのために瀬戸内町の古仁屋へ出発。
 
 
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名瀬から古仁屋までは車で約一時間。
結局、スティーヴさんが終始運転してくださることに。
平伏で感謝…
 
ルートはほぼ58号線一本道という感じなのだが、道中に “町” というものは見当たらず、時々小さな集落が国道沿いに現れるのみであとは奄美の自然に抱かれながらのドライブだった。
そこに住む人たちの営みに想いを馳せ、ここに数日でも暮らすことができたら、またどんな人生に出会えるだろう、などと思いながら。
 
とはいえ、どこの集落からも名瀬か古仁屋までは車で30~40分くらいなので、奈良でも東吉野村や天川村の方が橿原などの町に出るのとそう変わらないのだが、
この島という限られた範囲の中だというのがまた自分の与り知らない遠い感覚を思わせるのだろうな、などと考えていた。
 
 
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途中、マングローブの林などにも立ち寄ってもらいつつ、古仁屋の町へ。
こちらは名瀬の雰囲気とはまた違い、どこか漁師町の風情を感じる。
 
スティーヴさんの計らいでせっかくならこの瀬戸内町の名所も、ということで古仁屋の町に足をつける前にそのままこの奄美大島の端の方へ。
海の向こうに加計呂麻島を眺めながら向かう先は蘇刈
 
 
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ここは…
 
 
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ホノホシ海岸!
 
 
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打ち寄せる荒波によって削られた丸石が敷き詰められた海岸。
 
 
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引き波の際に石が擦れて響く音がとても気持ち良くて、結構な時間ずっと四人でこの景色を眺めていた。
 
 
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是非、動画でその音色もどうぞ → コチラ

コチラ もスティーヴさんがかわいいのでドウゾ。
 
 
本日もまた十二分に遊んだところで古仁屋に戻り、まだ入り時間までに余裕があったので 「せとうち海の駅」 へ。
 
 
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奄美のソウルドリンク(!?) みき
うるち米を主原料に、千切りや摺り下ろしにした生のサツマイモ、砂糖を原料とした乳酸菌発酵飲料らしく、トロトロになった豆腐のようなおかゆのような、はたまた酒風味のない甘酒のような。
これがなかなか美味しい。
島の伝統行事にて、神と人をつなぐお供え物として奉納されるもののようで、つまり 「みき」 は 「神酒」 からきてるみたいね。
 
その後、スティーヴさんとご縁のある瀬戸内酒販さんにご挨拶しつつ、今宵のお酒 (加那) などを調達して、いよいよ初奄美ライブの会場 JUICE へ。
 
 
Img_3309
 
オーナーが変わって閉館の危機を乗り越え、今年の5月末にリニューアルオープンしたばかりとのこと。
 
そして、この日は我々 デ・オッシ&本夛マキ&スティーヴ エトウ の奈良会に加え、昨夜の平田輝さん、そして地元の “ふやよみ” さんがゲスト出演。
 
ふやよみのVoのさとみさんが元々関西在住で奈良にも数年住んでいたことがあるってことで今回の出演が決まったとのことだったんだけど、元ソラネコだって。
対バンしたかどうかはわからないけど、昔に関西や東京でもよく名前は見てた。
 
そして、奈良のフェイバリット古墳が同じでまずそれと地元ネタで盛り上がりました(笑)。
 
しかも見に来てくれた方々の中にも奈良出身の方が数人。
まさか奄美の端の古仁屋でこんなに奈良ゆかりの方が…
 
 
そして、ライブは ふやよみ から。
独自の世界観を見せつつも会場は見事に盛り上がり、続いて 本夛マキ
 
 
Img_3312
 
マキちゃんとはこれまでも関西はもちろん、中四国から東京・埼玉までいろんな町でご一緒させてもらってきたけど
本当にどこでどんな状況でも、丁寧に目の前にいる人たちに向き合い、丁寧に演奏し、歌い、そして語りかける。
何かこの日はそれに改めて心を打たれてしまった。
 
いい意味でのライバル心、というかこの日のライブにおける対抗心は生まれはしたけれど、でも何というか、だからこそ自分たちも改めて真摯に “自分たちの音楽を奏でたい” と思わせてもらえた。
ピアノがなかったので、とるこさんはアコーディオンだけとなり、それによるセットリストを直前に組んだんだけど、これがまた良い緊張感と統一感を持たせてくれて幸いしたような気がする。
この感じはUSAツアーをちょっと思い出すなぁ… なんて思いながら。
 
 
続いての平田輝さんが昨夜のワンマンの余韻を感じさせるような、短いながらもアツいステージをくりひろげ、デ・オッシへ。
 
 
Img_3314
 
この盛り上がりの中、自分たちの音楽を奏でてじっくり聞いてもらえるだろうか、という想いは少しよぎりはしたが、今の自分たちには確固たるものがあるので不安などはなく己のペースで。
 
「空の果ての終着駅」 から 「甦る傾城」
「梅か桜か、元の木阿弥」 から 「惜別の歌」

今年できたばかりの曲たちを中心に、今の自分たちの世界を。
 
とても高い集中力で聴いていただき、場の空気もステージから見える景色も素晴らしかった。
 
その後はスティーヴさんに加わっていただき 「やまとの源九郎さん」 を。
更には本夛マキちゃんも加わり “奈良会” の四人で、マキちゃんの 「今宵もどこかに暮れてゆく」、そしてデ・オッシの 「西を目指して」 で大盛り上がり。
アンコールには、ふやよみさん、平田輝さんにも加わっていただき、大合唱のセッションで更なる盛り上がりで大団円。
 
始まるまでどんな状況でどんなライブになるのかまったく予想できなかったんだけど、結果とてもとても楽しい、幸福感に満ち溢れる夜となりました。
 
これも、スティーヴさんがここまで長い間培ってこられたものがあるから、大切に育まれてきたご縁が、そしてこの地に対する愛情があるから、この素晴らしい日を我々も味わわせてもらえたんだと思います。
とても素敵だな、と思いました。
 
JUICEのケイタさんもトラブルある中、懸命に対処してくれて (しかも笑顔で真摯に)、そしてスタッフや手伝ってくれた皆さんもとんでもなく愛情あふれてて魅力的で…
一気に好きになってしまったよ。
 
 
またここに帰ってこれる日が来るかなぁ。
いや、帰ってきたいなぁ。
必ず、再会したいな。
 
 
最後は出演者全員で記念撮影。
 
 
Img_3325
 
この写真を撮ってくれてるのは実は中村佳穂ちゃんだという密かな贅沢さ(笑)
 
 
というわけで、素晴らしい初・奄美ライブの夜を終え、再びスティーヴさんの運転で名瀬の根城へ。
 
その夜はライブ前に買った黒糖焼酎 「加那」 で四人で宅呑み。
 
こんなことなかなか奈良でも機会ないよなぁ…
なんて改めて思い返す、「奄美で奈良会」 三日目の締め。
 
 
というわけで
 
 
やはり、無理だったよね。
 
今回で完結させるのは。
 
 
もう実質的にはあと一日なので、ここまで読んでくれた皆さん、是非最後までお付き合いいただけると幸いです。
 
翌日は奄美最後の夜。
二回目にして最後のライブ。
 
そこに至るまでも愛おしく魅力的な時間がありました。
 
それではその話は (問題なくいけば) 明日にでも…
 
 
ひとまず、三日間のお付き合い、ありがとうございます。
 
 

 
イチム コウヌ グートウニ アラシタボレ
 
 
 
 
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2023

■12月23日(土) 大阪 雲州堂
 ディンドン・デ・オッシ2023 第一夜
   【 残席 わずか!】
 開場18:00 開演19:00
 終演21:30
 前売2,500円 当日3,000円(Drink600円別)
  ご予約


■12月24日(日) 大阪 雲州堂
 デ・オッシとクリスマス・パーティ!
   【 残席 わずか!】

 開場14:00 開演14:30
 終演17:00
 前売2,000円 当日2,500円(Drink600円別)
※昼公演はドリンクのみ。お食事のご用意はありません。
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*ビンゴ大会(デ・オッシからのプレゼント)
*みんなで合唱
*生演奏カラオケ大会(デ・オッシの曲)
 エントリーは締め切りました。
*もちろんデ・オッシライブ
*その他

※夜のディンドンにご予約の方はそのまま会場に居ていただけます。
※お料理のオーダーは開場後からです。


■12月24日(日) 大阪 雲州堂
 ディンドン・デ・オッシ2023 第二夜
 開場18:00 開演19:00
 終演21:30
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«奄美で奈良会 ~奄美での五日間~ その②

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