2020年2月15日 (土)

多武峰で歴史の悪戯に想いを馳せる -後編-

さて、前編中編と連日続けてきたこの多武峰散策記だが、今回でとうとう終わりだ。
いや、終わりにしたい。
思えば随分と時間を費やしてしまっている。
睡眠時間を削ってまでやることかと、ふと我に返った。
しかし、おもしろくて止まらなくなってしまうのだ。
いや、待てよ。
嫌なことを我慢してやりながら睡眠時間をただ確保する人生より、おもしろいものに夢中になって寝る間を…
って、こんなことを書いてるからどんどん時間が経っていくのだな。
 
よし、続きの話をしよう。
 
 
バスが談山神社を出発したのは14時半のこと。
朝早くに家を出たので、いろいろと巡ってもまだこんな時間だったのだ。
随分と長い旅をしてきたような気がしてしまうのは、この界隈の長い歴史を肌身で感じてこれたからだろうか。
 
 
バスは多武峰の細い道をどんどんと下っていく。
その途中で日差しが眩いことにふと気が付いた。
雨は聖林寺を後にしたあたりからやんではいたが、空はずっと曇ったままだった。
思えばそれはとても神妙な雰囲気で、この多武峰の悠久の歴史を味わうにはむしろふさわしいものだったのかもしれない。
 
ウソのように青空が広がってきている。
もしかしたら多武峰の上のほうだけがあの霧がかった不思議なムードを醸していたのだろうか。
実際に吉野の山々の寺社に参拝するときなどには、突然あたりに霧が立ち込めてくることなどがある。
そんなことを思いながらこの美しいまばゆさの中にいると、何か自分も激動の時代・騒乱の時代をくぐり抜けてきて、ようやく安息の時代を迎えられたような気さえしてくる。
歴史を感じるというのは何とも贅沢な時間だ。
もちろん、勝手な妄想にしかすぎないのだが。
 
 
途中、バスは福祉センターを経由したのだが、そのときに乗ってきたお婆ちゃん軍団は朝に乗り込んだバスでも同乗していた方々だった。
何か、タイムトリップから戻ってきたような、いや、もはや共に生き抜いてきた戦友のようにも思えてくる。
同志よ!
 
 
まったく関係のない話だが、前日に小指を何かに当ててしまい爪を割ってしまっていた。
レコーディングなども控えているので、できれば何とか修復したい。
すぐに例の如く、アロンアルファとティッシュで接着しようと思ったのだが見当たらず、使い切りタイプの別物で代用していたのだがうまく接着できていなかったようだ。
この散策の途中からはもう皮一枚で繋がっているような状態。
散策の目的を遂行することと、この爪を何とかこの状態で死守することがセットとなって、この日は己の使命感を募らせていっていた。
 
 
まったくどうでもいい話を盛り込んでみた。
 
 
このままバスに乗っていれば終点の桜井駅に辿り着く。
しかしまだ時間には余裕がある。
しかも世界は美しい光を取り戻している。
時空を超える旅をもう少し続けない手はないだろう。
 
 
というわけで、再び 「浅古」 停留所で下車。
目指したのは、聖林寺近くで挨拶を交わした男性が行くと言っていた安倍文殊院
あのときはバスの時間の都合であきらめたが、今なら何も前途を遮るものはなかろう。
浅古からは徒歩20分程度だが、Google Mapを眺めているといろいろと道中に気になるものがある。
すべてを巡っていては日が暮れてしまうので、とりあえず最も気になったところを経由。
 
 
Img_2309
 
ごくごく普通の住宅街にある一見何の変哲もない小さな公園。
 
 
Img_2311
 
中に入ってみると、何やら遺跡があり、三方を住宅に囲まれている。
(しかも、何か不思議な光が舞ってるし…)
 
 
ここが、聖徳太子 (厩戸皇子) が20年間居所した宮殿だったと聞いたら驚かれるだろうか。
 
 
そう、ここは上之宮遺跡
2011年に園池遺構が見つかり、そこから出土した木簡、琴柱、ベッコウ等の貴重品、また地名から、聖徳太子の宮跡である可能性が高いとされているそうな。
 
浪漫だ。
歴史はまさに浪漫である。
 
 
Img_2315

道中には天満神社もあるし、少し足を延ばせば興味深い等彌神社もある。
が、安倍文殊院での参拝の時間を鑑みて今回はあきらめることに。
 
 
Img_2317
 
こんな住宅地の間の細い細い道を抜けた先に、艸墓古墳なる横穴式石室を目の当たりにできる方墳もあるが、涙を飲んで素通り…
これはまた日を改めて散策に来ないといけないな。
 
 
Img_2316
 
で、またこんな看板が突然登場するし!
 
 
土舞台!?
初めて聞いたわ…
 
でも “芸能発祥の地” なんて書かれてたら、とりあえず伺ってみないわけにはいかぬだろう。
まぁ、ちょうど通り掛かれるところだ。
 
しかし、ホント… まだまだ知らないことだらけだな。
 
 
Img_2318
 
小さな案内板が指し示すままに、これまたごくごく普通の住宅地の中にある少し急な勾配を登っていく。
ここは小さな丘陵地のようだ。
 
 
Img_2319
 
その中腹を越えたあたりの住宅街の一角に、密やかな森へ続く道があった。
 
 
Img_2321
 
ほんの少し山道を進んでみると、ちょっとした広場が見えた。
 
 
Img_2323
 
ここが、土舞台
 
なんと… 推古天皇の御代、摂政をしていた聖徳太子がはじめて国立の演劇研究所と劇場を設けた場所らしい。
日本書紀にも、百済からの帰化人・味摩之 (みまし) により伝えられた呉の 「伎楽舞 (くれのうたまい) 」 をこの地で少年を集めて習わしめた、と記されているそうだ。
 
さきほどの上之宮遺跡もそうだが、住宅街の中から凄まじい遺構が見つかるってのがもうたまらなく興奮を呼び起される。
 
 
で、その1400年以上前の出来事をイメージしているところにだな…
 
 
Img_2326
 
こんな看板まで立てられているのだから、脳が 「ちょっと、待て待て!」 と静止を促し、ひとまずの整理を求め出す。
 
戦国時代にはここに安倍山城ってのがあったのだな。
よし、進んでみよう。
 
 
Img_2328
 
案内の通り、90mほど先に更なる高台への勾配があった。
頂上には小規模な曲輪跡と案内板。
 
南北朝時代には北朝の細川顕氏が陣を構えた所。
 
そして…
 
 
ハイ、出ました。
 
1565年には、松永久秀がここで布陣し、すぐ東にある鳥見山城の筒井順慶と戦ったとのこと。
以前に書いた話の実際の場所に知らず知らずのうちに導かれていたようだ…
 
 
まさかの扉、開いてたわ。
 
 
Img_2331
 
そんな大層な山に登った覚えはまったくないのだが… 眼下に大和国を見下ろすことができる。
近隣の町は現在の桜井市から橿原市、その先に見える山は松永久秀が後に居城を築いた信貴山だろうか。
 
 
思いがけず興味深い史跡に触れることができたことはもちろん、またそれが未だにとんでもなく秘密めいているところに興奮を禁じ得ない。
 
 
そうここは普通の住宅地なのだ。
踵を返して数歩進めば、現代の営みに戻ることができる。
 
 
Img_2335
 
Img_2336
 
ハチワレちゃんが帰りを待ってくれていた。
 
 
そんな土舞台、安倍山城から通りを一本隔てたところにあるのが…
 
 
Img_2338
 
五芒星が記された場所。
 
 
日本において五芒星と言えば、安倍晴明で有名。
陰陽道での魔除けの呪符。
 
 
Img_2337
 
そう、ここが安倍文殊院
 
大化の改新の時に左大臣として登用された安倍倉梯麻呂が大化元年 (645年) に安倍氏の氏寺として安倍山崇敬寺 (安倍寺) を建立したのが始まりだそうだ。
創建当時は現在の文殊院の西南300mほどのところにあったが、平安時代末期に多武峰の妙楽寺 (現在の談山神社ね) の僧兵に焼き討ちされ全焼した、とのこと。
元は志を同じくしたところから始まったであろうに… どちらにしても穏やかではないねえ…
いみじくも、歴史は繰り返すということを表してはいるのは興味深いところではあるのだが。
 
そして、陰陽師としてあまりに伝説が豊富で謎多き人物、安倍晴明の出生地として伝承されている。(摂津国阿倍野説とふたつ存在。)
 
晴明に関してはのちほど語らざるを得ないことになるので、先にこのお寺を参拝してみよう。
 
 
Img_2346
 
受付を経て、最初に目の当たりにするのがこの石室の入り口。
西古墳と名付けられ、石舞台古墳やキトラ古墳・高松塚古墳と並んで国の特別史跡に指定されている。
内部にも入ることができて、弘法大師・空海が造ったと伝わる 「願掛け不動」 が祀られているが、本来は創建者である安倍倉梯麻呂の墓であると伝えられている。
 
 
Img_2349
 
そして本堂へ。
 
そこで拝むことができるのは、あまりに有名な 木造騎獅文殊菩薩像 を中心とする五体の国宝
 
まずは 「三人寄れば文殊の知恵」 のことわざでも有名な御本尊の文殊菩薩である。
 
 
Img01
 
安倍文殊院Website より拝借。
 
仏像にご興味がある方なら、この文殊菩薩像と善財童子像などは何かで見覚えがあるのではないだろうか。
この国宝の五体のうち、一番左の維摩居士像 (安土桃山時代) 以外はすべて鎌倉時代の快慶の作。
 
こういった文殊菩薩と善財童子ら脇侍の構図は奈良の他の寺でも見られるが、この見応えあるスケールは安倍文殊院ならではのものである。
 
 
その隣には釈迦堂。
そこには見事な釈迦三尊像が祀られているのだが…
 
 
こちらはなんと… 元々、多武峰の妙楽寺の御本尊。
これが奇しくも前回と繋がるおもしろい話だったのだ。
そう、かつて敵対していた妙楽寺は神仏分離令で廃寺とされ、談山神社となった際、不要となったこの釈迦三尊像が奇しくも安倍文殊院に引き取られることとなったそうな。
まさか、ここで出会えるとはね。
 
なんとも因縁深い、歴史における不思議な運命の悪戯というべきか。
 
 
そんな見応えも知り応えもある仏さまを堪能したのちには別室でお抹茶もいただける。
母親が長らく薬師寺に務めていたこともあって、幼少のころから抹茶と落雁はよく口にしていたのだが (どんな幼少期だよ)
 
 
Img_2350_20200215033501
 
この落雁、うまーーーッ!
なに? 餡が挟まれてる!
 
売店で売ってたら買ってたとこだわ。
 
 
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本堂を出るとちょうど日も傾き始め、美しい頃合いになってきていた。
 
 
そして、日頃からお世話になっている感のある自分にとっては満を持して詣らねばならないのがこちら。
 
 
Img_2341
 
稲荷神社。
 
安倍晴明の母親は白狐だという伝説はご存知だろうか。
こちらの稲荷社は安倍晴明出生の地として、古来より安倍晴明の母親と伝承される白狐・信太森葛葉稲荷を祀っているそうだ。
 
 
Img_2358  
 
Img_2356_20200215033601
 
赤い鳥居をくぐりながら登っていく。
不思議な伝説に想いを馳せながら神妙な気持ちに。
そして最近は本当にお稲荷さんには勝手にご縁を感じるようになっている。
 
小高い丘の頂上にあるお社で手を合わせているときに気が付いた。
 
 
小指の爪が折れて先がなくなっている。
残った一片が鋭い刃のようになってしまった。
もうこうなってしまったなら、綺麗に切り落としてしまいたいが、あいにく爪切りも爪やすりも持ち合わせていない…
 
 
母さん、僕のあの爪、どうしたでせうね ━━━
 
 
そんなことを安倍晴明の母とされる葛葉稲荷さんの前で思いながら、崖下を眺める。
 
 
Img_2366
 
本堂と反対側の東には先ほどの西古墳と対を成すように、東古墳がある。
「閼伽井の窟」 とも呼ばれ飛鳥時代に建立されたもの。
 
そのすぐ隣にある白山堂からまた小高い丘を少し登ったところに展望台がある。
晴明はこの地で陰陽道の修行をしたともいわれ、またこの場所から天文観測をしたと伝わっている。
 
 
Img_2361
 
安倍晴明千回忌を迎えるにあたり、2004年に200年ぶりに再建された晴明堂
安倍晴明信仰の聖地のひとつとして晴明を祀っている。
 
 
空はまだ青いが、幾らか日も暮れてきた。
そろそろ閉門の時間だ。
 
 
Img_2367_20200215033701
 
実は今回は北側から入ったので、まさに逆方向になるのだが、表門を通って出ようと思う。
 
 
Img_2368_20200215033801
 
陰陽道でいう “方違え” にならなければ良いのだが。
 
いや、しかし、そう導かれたのならそちらこそが吉ということか。
 
 
バス停は表門のすぐ前にあったが、運行は16時すぎで終わっていた。
桜井駅までは歩いて20分少々。
 
1400年ほどの歴史に思いを馳せながら歩いて行くことにした。
 
 
Img_2369
 
桜井駅近くを流れる寺川にかかる小西橋のたもとに祠があったのだが、珍しく仏様ではなく神様を祀る祠だった。
 
いつ、どんな経緯で、ここに祀られることになったんだろう。
もしかしたら、とんでもなくおもしろい逸話が潜んでいるかもしれない。
 
 
人々がただ普通の生活を営んでいる町の中にも凄まじいほどの物語や伝説が隠されている。
それはどんな世界のどんな町にも存在し得るが、ここ奈良においては本当にそこかしこにあって、しかも地面の下に未だ埋もれてしまっているものも多いというのが、これまた浪漫を掻き立てられることなのだ。
 
 
まだまだ知らないことが多すぎる。
 
こうして実際に歩いてみて、その地の空気を肌身で感じるということはとても魅力的で、また大切なことだと思う。
 
 
歴史を知ること、過去から学ぶこと、それをたとえ妄想であっても瞬間的になにか実感すること ━━━
 
それは自分たちの未来に繋がり、また明るくするものだと信じられる。
 
 
 
これにて、多武峰界隈の散策三部作を終了します。
長らくのお付き合い、本当にありがとうございます。
ご興味を持たれた方は是非、その足で歩いてみて下さい。
 
きっと、明日がまた少し豊かで楽しいものになると思いますよ。
 
 

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20204
 
■4月2日(木) 大阪 雲州堂
 IORhythm ?イオリズム?
 デ・オッシ × Gato Libre ツーマン
 開場18:30 開演19:30
 入場無料・投げ銭制(要1オーダー)
 
雲州堂 Website
 
久々の雲州堂での投げ銭イベント。
世界各地で活躍されている変則的編成で無国籍的なオリジナル曲バンド、ガトーリブレ。
NYでのご縁から繋がった大御所の皆さんとご一緒させてもらいます。
是非どうぞお誘いあわせの上、お気軽にお越しください。
ご予定どうぞよろしくお願いします。

 
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・
 
Fiesta2
 
■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ

【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
上善如水(琥珀糖)
 
 ご予約はコチラにて
 
心に響く歌と演奏を繰り広げる 【ステージライブ】 には、超オススメなゲストを迎えます。
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開演から終演まで
● 余すところなく楽しんでもらえるような一夜 ●
にしたいと思っています!

 

2020年2月14日 (金)

多武峰で歴史の悪戯に想いを馳せる -中編-

さて、昨夜の続きである。
 
奈良の吉野の手前にある多武峰 (とうのみね) の麓付近で、一時間に一本あるかないかのバスを待っていた。
聖林寺の見事な仏さまも堪能でき、原風景とも言えるような静かな農村地帯も散策し、美味しい地酒も少しチャージできた。
 
途中、声をかけてくれた男性はこれから安倍文殊院まで歩いて行くという。
それも悪くないな、とは思ったが、バスの到着までには小一時間ほど。
安倍文殊院までは片道20分少々はかかりそうだ。
ゆっくりと参拝できなさそうだし、そちらは諦めて、何か空腹を満たす策を講じてみた。
 
しかしいかんせん、この辺りには食堂らしきものが一軒も見当たらない。
思い当たるのは、聖林寺のバス停のひとつ手前の浅古停留所あたりで見えたコンビニくらいだ。
空腹に耐えることはいくらでもできるのだが、時間も微妙に持て余しているし、何か軽く口にすることにした。
そういえば、そのコンビニの先にプレハブの小さなお店も見えたな。
 
 
Img_2273
 
というわけで、「たこ焼おーちゃん」 でたこ焼きとから揚げを注文。
お腹がすいていたので、から揚げ(小)とたこ焼き(中)を頼んだのだが…
 
えっ、こんなにボリュームあるの!?
たこ焼きもから揚げもデカッ!
ほんで、なにこれ、めっちゃ美味い…!
やすっ!!
 
と、興奮しながら立ち食い。
(座れるようなところがなかった。雨上がりだったしね。)
 
 
予想外に空腹を満たせたところで、すぐ横のバス停留所へ。
 
 
Img_2275
 
まだ10分ほどの余裕があったので、目の前の八坂神社に参詣。
このあたりは林業が盛んなのだが、杉の巨木などがそこかしこで天を貫いているのを見ることができる。
 
 
そして、無事にバスに乗り込み、多武峰をどんどんと登っていく。
だんだんと人里離れた山道に入っていき、10分少々で辿り着いたのが
 
 
Img_2281
 
談山神社 (たんざんじんじゃ)
 
多武峰にある 談山 (かたらいやま) とも呼ばれる山にあり、その名称は共に、“ある有名な歴史的トピック” から名付けられている。
 
 
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祭神は藤原鎌足 (中臣鎌足)。
日本の歴史における最も有力な氏族となった 「藤原氏」 の始祖である。
 
そして、最も有名なのは 乙巳の変 (いっしのへん)
 
飛鳥時代の645年、中大兄皇子と鎌足が飛鳥板蓋宮で当時政権を握っていた蘇我入鹿の首をはね、蘇我氏を滅亡に追い込んだ政変。
その後の改革も含め 「大化の改新」 と呼ばれる、いわゆるクーデターである。
 
その密談をこの多武峰にて行い、後に 談い山 (かたらいやま) 談所ヶ森 (だんじょのもり) と呼ばれることになった、というのだから実に興味深い。
 
この山道を更に進んで、反対側へ出ると、ちょうど飛鳥の石舞台古墳に辿り着く。
まさに蘇我氏の拠点の近くで密やかな計画が練られていたというわけだ。
 
 
Img_2283
 
前回の -前編- でも少し触れたが、この多武峰は山の名称であり、そしてその一帯にあった寺院のことを指す。
しかし、ここは談山神社” である。
 
そう、またしても明治初めの神仏分離令により廃された元・寺院。
僧徒は還俗させられ、談山神社と改称、別格官幣社 (国家に功績を挙げた忠臣や、国家のために亡くなった人物などを祭神として祀る神社のための近代社格制度) となったそうだ。
 
 
鎌足の死後の678年、長男で僧の定恵が唐からの帰国後に、父の墓を摂津から大和のこの地に移し、十三重塔を造立したのが発祥とのこと。
その二年後に講堂 (現在の拝殿) が創建され、そこを妙楽寺としたそうな。
「多武峰」 という名称はその一帯にあった寺院のことも指す、という通り、麓の聖林寺も妙楽寺の別院として定恵が創建したと伝承されている。
 
廃仏毀釈の折にも、十三重塔をはじめとする建築物は寺院様式をそのまま残されているので、まさに神仏習合といった趣き。
仏像はどこへ行ったか… というのは、おもしろいところに繋がったので… また後ほど。
ちなみに唯一、如意輪観音像一体だけが談山神社に残されている。
非公開の秘仏だが、毎年6月1日~7月31日の二ヶ月だけ特別公開される。
 
 
さぁ、それでは、久々に境内に足を踏み入れてみよう。
 
 
Img_2306
 
まさに寺院の様相。
特に十三重塔のインパクトが強い。
 
右手には新廟拝所。(元は妙楽寺の講堂)
中に入って鎌足像や、運慶の作とされる見事な狛犬などを見ることができる。
写ってはいないがその向かいの左手に総社本殿と拝殿がある。
 
正面の石段の上にあるのは権殿。(元は常行堂)
芸能の神であるマダラ神を祀っていることからここで舞や能が演じられていたそうで、歌謡・音楽・舞踊など芸能に関するご利益があるとされている。
 
 
Img_2289
 
その左手には比叡神社といくつかの末社。
稲荷神社もあったのでご挨拶。
 
 
Img_2291_20200214152801
 
右手方向に行くと、さきほども見えていた十三重塔。
現在のものは室町時代の再建。
木造十三重塔としては、世界唯一のもの。
 
そして、その先に…
 
 
Img_2292
 
更なる石段の上に、本殿へ続く楼門が見える。
 
 
Img_2294
 
この楼門は舞台造の拝殿と繋がっている。
 
 
Img_2304
 
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拝殿の回廊からは境内、および辺りを一望することができる。
 
 
しかも、なんと本殿も拝殿も 「写真撮影可」 ということで、少し撮らせていただくことに。
 
 
Img_2301
 
広く気持ちの良い拝殿。
鎌足公の誕生から大化改新の談合、蘇我入鹿暗殺などを描いた江戸時代の絵巻など、談山神社にまつわる様々な展示物も見ることができる。
 
 
Img_2296_20200214153101
 
拝殿から望める多武峰の景色がこれまた風情ありすぎ。
 
 
Img_2299
 
そして、本殿
 
 
Img_2295
 
朱塗りで極彩色の装飾。
日光東照宮の見本とされたと伝わっている。
 
このあたりは南北朝時代、戦国時代には戦乱に巻き込まれた土地。
1506年には大和に侵攻した赤沢朝経に対して、大和国人一揆が起こった。
その際に妙楽寺、つまり現在の談山神社の前身となる寺院が焼かれてしまったらしい。
この赤沢朝経は妙楽寺だけでなく、法華寺、菩提山正暦寺なども焼いて広く大和一帯の寺社勢力をも平定。
 
その後も 「多武峰合戦」 と呼ばれる抵抗戦が多武峰・妙楽寺・冬野城一帯で起きたのだが、そのときの相手が…
 
松永久秀 (また登場したねぇ…)
 
 
そののちに、豊臣秀吉により郡山城下に寺を移すことを厳命され、妙楽寺は破却。
しかしその五年後には帰山を許され、更にのちに徳川家康により復興。
それが日光東照宮の建造にまで繋がるようだ。
 
 
1370年前の中臣鎌足の時代にはクーデターの拠点となり、
南北朝時代には反幕府の拠点とされ、
戦国時代には更なる戦乱に巻き込まれた末に、権力者たちの意向に左右された上に、
最終的に、明治新政府により廃寺とされ、別格官幣社に改めさせられる。
 
何とも長い長い歳月、ずっと数奇な運命に翻弄され続けた、まさに “歴史の悪戯に想いを馳せざるを得ない処” である。
 
 
Img_2305
 
この途中で二つに分かれている見事な巨木は、どれくらいの歳月をここで過ごしてきたのだろう。
様々な歴史を目の当たりにしたのかもしれないな。
 
そんなことを想っているうちに滞在一時間半が経過し、バス到着の時間が近づいてきていた。
それを逃すと、また一時間後となってしまう。
急いで停留所まで向かい、何とか無事に乗車。
 
 
まだ時間には余裕がある。
ふと思うところあって、桜井界隈でもう一、二ヵ所立ち寄っていくことにした。
 
 
これまた長い長い歴史を感じるものばかりで、新たに知ったことも多く、濃厚な散策となった。
 
聖徳太子安倍晴明、そしてまた松永久秀
 
そんな興味深い人物たちの足跡をもう少し追ってみたい。
 
 
言いたい…
 
早く言いたい…
 
 
しかし、今回 -後編- として締めるつもりだったのだが、これまた随分と長くなってしまったので…
-中編- としてまたひとつ区切らせてもらおうと思う。
 
 
もはや、自分は何を生業としているのか、よくわからなくなってきてはいる。
 
 

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20204
 
■4月2日(木) 大阪 雲州堂
 IORhythm 〜イオリズム〜
 デ・オッシ × Gato Libre ツーマン
 開場18:30 開演19:30
 入場無料・投げ銭制(要1オーダー)
 
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Fiesta2
 
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 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
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高橋てつや
吉本篤央

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多武峰で歴史の悪戯に想いを馳せる -前編-

少し落ち着いたら散策したい、と思っていた場所が幾つかある。
どこも奈良県下か県境あたりなので、しっかりと予定を立てなければならないわけでもない。
そうなると、逆になかなか行かなくなってしまうものだ。
 
遠いわけでもないが、近隣というわけでもなく、アクセスも良い場所ではないから尚更である。
特に予定のない日に行くことにしよう、と何となくは思っていたのだが…
 
今朝、目が覚めた時点で思い立って行くことに決めた。
 
今回は車ではなく、公共交通機関を利用して、できる限り歩いて廻りたい。
目的地へは、電車で最寄り駅まで行き、そこからは一時間に一本程度のバスに乗ることになる。
布団の中で電車とバスの時刻表を眺めながら、ザッと計画を立ててみるに…
 
今から30分後の電車に乗らないとなかなかスムーズに進めないことがわかった。
若干の寝不足感と昨夜のワインの余韻を残しつつ、手早く準備をし、果物をひとつ口に入れただけで出発することにした。
 
 
無事に辿り着いたのは桜井駅
桜井市は奈良市から20kmほど南下したところにある。
西隣には飛鳥、南へ進めばもう吉野の入り口。
三世紀から始まる古墳時代、この国の中央集権組織 “ヤマト王権” の中心的な地域であったとされている。
日本最古の神社のひとつ、三輪山の大神神社や長谷寺、また箸墓古墳などの古墳群を有する。
 
 
今回の目的地はこの桜井駅からもう南側に見えている 多武峰
 
奈良の人間か、歴史に詳しい方でないとなかなか読めない地名かとは思うが、これで “とうのみね” と読む。
その名の通り、山の名称であり、そしてその一帯にあった寺院のことを指す。
随分と以前に二度ほど、車で訪れたことはあるのだが、今回はいろいろとわけあって、ゆっくりとバスと徒歩で散策したかったのだ。
 
 
一時間に一本あるかないかのバスにも間に合い、桜井駅前で出発を待つ。
最初の目的地は10~15分走った先にある、聖林寺 (しょうりんじ)
 
 
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聖林寺バス停に到着。
 
天気予報では晴れる、とあったのだが、午前中はまだあいにくの雨。
 
 
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とは言っても小雨が降ったりやんだりしている状態で、霊験あらたかな山を望むにはむしろふさわしい風情である。
聖林寺に向かう田舎道は心に沁み入る。
まさに原風景といった趣き。
 
 
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ゆるやかな勾配の先に見えてきたのは、苔が生した見事な石垣。 
ここが、聖林寺である。
 
多武峰の先へは行ったことがあるけれど、こちらのお寺をお参りするのは実は初めて。
白洲正子の随筆記で読んで、なぜこれまで通過してしまっていたんだろう、と悔み参拝するのをずっと楽しみにしていたのだ。
それ以外にも県外の方からも何度か勧められたことがある。
 
皆さんが絶賛するのは、こちらに所蔵されている国宝の十一面観音立像
 
あらゆる十一面観音をこよなく愛す白洲正子もたしかNo.1だったと書いていたような気がする。
いつか行こう、いつか行こうと思っていたのだが、今回とうとう決意をさせたのは、しばらくここで見れなくなるという情報を得たからである。
実は、オリンピックにあわせ、6月16日から8月31日までの間、東京国立博物館での特別展 「聖林寺十一面観音菩薩像と三輪山信仰」 ―日本人の自然観と造形美―(仮称) にて展示されることになっているのだ。
それまでに聖林寺に来なさい、とお尻を叩いていただいたような気がしている。
 
 
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山門に至る石段を登ると
 
 
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そこからは右手に三輪山、また卑弥呼の墓といわれる箸墓古墳などを望める。
 
 
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境内は決して広くはないが、だからこそたまらなく惹かれる山寺の風情がある。
 
 
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どうやら南天が有名なようで、そこら中で境内を彩っていた。
 
 
正子絶賛の十一面観音さんを楽しみにきたのだが、まず本堂にいらっしゃる御本尊の子安延命地蔵菩薩さんに心奪われてしまった。
 
 
堂内はもちろん写真撮影禁止なのだが、子安延命地蔵菩薩さんが…
 
子安延命地蔵菩薩さんが…
 
あまりにも魅力的過ぎて…
 
 
こちらだけはご紹介したい!
  
 
 
聖林寺Website から拝借。
 
 
P1
 
 
なんと魅力的な…!
 
結構な大きさで、なかなかのインパクト。
そしてこのかわいさ…
「まんが日本昔ばなし」 だったら絶対に動き出しておむすびとかお食べになる流れやん…
是非、生でご覧になっていただきたい。
 
 
Img_2239
 
そして、本堂脇の登廊をあがったところにある観音堂(収蔵庫)にて
とうとう、十一面観音様にお会いすることができた。
 
 
この、国宝である十一面観音立像。
 
 
実は、この仏様は一時期、捨てられていたというのだから驚きだ。
 
 
元々はこちらの聖林寺にあったのではなく、三輪山の大神神社の中にあった大御輪寺に祀られていたらしい。(現在の若宮神社)
明治初年の神仏分離令による廃仏毀釈の時期に、その大御輪寺は廃され、この十一面観音立像も捨てられたというのだ。
 
詳細は諸説あって、明らかではないのだが
和辻哲郎は 『古寺巡礼』 にて、草むらに打ち捨てられていたのを通りかかった聖林寺の住職が発見して寺に安置した、という伝承を記している。
実際には聖林寺の住職が大御輪寺から譲り受け、大八車で運んだらしいのだが…
白洲正子は観音さまの前で年老いたご住職に聞いた話として、大御輪寺が廃寺となった際に縁の下に捨て置かれていたものを、かの有名なフェノロサが聖林寺の住職に頼んで祀ってもらったのだ、と 『名人は危うきに遊ぶ』 の中で書いている。
 
何にしても、哲学者・美術研究家のアーネスト・フェノロサがこの十一面観音立像を激賞したことで人々に知られることになったのは間違いないようである。
 
 
素晴らしく魅力的な仏像をいくつも目の当たりにできて感激したところで…
次のバスが来るまでにまだ一時間ほど待たなくてはならなかった。
 
 
実はこの多武峰界隈で目的地があと二つある。
 
 
ひとつはすぐ近くなのであたりを散策しながら向かうことに。
 
 
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少しだけ桜井駅の方へ戻ることになるが、本来の参道やへんろ道の入り口へ進むことになるので、それもまた一興。
 
 
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ちょっとした脇道や、用水路に架かる小さな石橋、そこかしこで祀られているお地蔵さん…
道中、あますところなく魅力があふれていてたまらない。
 
 
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向こうに見える森はメスリ山古墳
 
 
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談山神社 大鳥居
 
 
その1km弱くらいの道中の真ん中くらいにあるのが
 
 
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西内酒造さん
 
明治の初めに創業し150年の歴史がある酒蔵。
談山」 というお酒などで知られ、中でも 「談山 貴醸酒」 は英国ロンドンで開催された世界的なワインコンテストにて古酒の部で金メダルを受賞している。
 
 
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実は知人が西内酒造さんとご縁があって、こちらの様々なお酒をよくいただいていたのだ。
そして、奈良漬がこれまた絶品。
西内酒造さんの奈良漬は、ちょっと他とはちがう美味しさがある。
 
 
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新しい純米生原酒の 「談山」 と、搾りたて無濾過生原酒の 「談山」 と、以前にも飲んだことがある 「大名庄屋酒 にごり酒」 を試飲させていただくことに。
これが、今回どうしても車では来たくなかった理由のひとつ(笑)。
 
「大名庄屋酒 にごり酒」 は少し発砲していて、まさに酵母が生きていることを口の中で実感できる濃厚な美味さ。 やはり美味い!
しかし、少し甘みがあってスッキリ飲みやすい 「談山」 も捨てがたい…
 
ということで、二本買うことにした。
そしてもちろん、奈良漬も。
 
 
さて、まだこれから多武峰の更に奥深いところまで行こうとしているのだが…
まるで何かの修行のように、リュックに二本の酒瓶を背負って向かうこととなった。
 
 
バスの到着時間はまだ少し先だ。
朝からほとんど何も食べていないので、さすがにそろそろ腹が減ってきたのだが…
あいにく、この辺りには食堂らしきものが見当たらない。
 
さて、どうするか、というところだが
この散策記も随分と長くなってきているので、今回はここで一度区切らせてもらおうと思う。
 
 
また続きは明日にでも。
 
 
是非、多武峰の上の方までご同道願います。
 
 

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20204
 
■4月2日(木) 大阪 雲州堂
 IORhythm 〜イオリズム〜
 デ・オッシ × Gato Libre ツーマン
 開場18:30 開演19:30
 入場無料・投げ銭制(要1オーダー)
 
雲州堂 Website
 
久々の雲州堂での投げ銭イベント。
世界各地で活躍されている変則的編成で無国籍的なオリジナル曲バンド、ガトーリブレ。
NYでのご縁から繋がった大御所の皆さんとご一緒させてもらいます。
是非どうぞお誘いあわせの上、お気軽にお越しください。
ご予定どうぞよろしくお願いします。

 
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Fiesta2
 
■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ

【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
上善如水(琥珀糖)
 
 ご予約はコチラにて
 
心に響く歌と演奏を繰り広げる 【ステージライブ】 には、超オススメなゲストを迎えます。
美味しくて幸せになる 【タルタルクラブ】 のお料理は新たなメニューも!
楽しくて賑やかでおもしろい 【ショップブース】 には、パワーアップした idea of a joke と キミトラ土器 に、素敵な琥珀糖の “上善如水” さんも加わり更に賑やか!
 
開演から終演まで
● 余すところなく楽しんでもらえるような一夜 ●
にしたいと思っています!

 

2020年2月13日 (木)

ライブハウスという特別な場所

近年はいわゆるライブハウスという場所から少し遠ざかっていたように思う。
元々はロックなバンドからスタートしたので、ライブをする上でライブハウスに出演することは当然の習わしだった。
逆に、時々カフェやバーなど少し小さめのキャパのお店で、楽器も持ち替えてアコースティックライブをする “特別な” ライブがあった。
 
1990年代にはMTVアンプラグドなんて番組もアメリカから発信され、日本でも大流行した。
ロックバンドがアコースティック楽器に持ち替えて演奏をする━━━━ そのほとんどは本当にただ持ち替えてるだけで、特にそれに相応しいアレンジをするわけでもなく、今から考えると非常に安っぽい仕上がりであることが多かったのだが━━━━ それでもロックに憧れるティーンエイジャーにはとても刺激的なものではあった。
 
それが、気が付くと自分たちは実にアコースティックな、そう、まさに生の音を活かすべき音楽を奏でていた。
本当の意味で最高なのは、生の音。
そう、アンプラグドが最高な状態。
 
バンドが休止になり、取り巻く状況も変わり、自分たちの立ち位置も変わってきた。
元々はライブハウスで大きな音を出していたのが、その必要性がなくなっていた。
ずっと四人や五人で動いていたのに、いつしか二人で身軽に動けるようになり、ある意味選択肢は非常に広くなったのだ。
あの特別だったカフェやバーでの “アコースティックライブ” が特別なものではなくなっていた。
 
そして逆に、ライブハウスのステージに立つことが少し特別な意味を持つように変わっていっていた。
 
 
“ライブハウス” というカテゴリーも実に曖昧なものだ。
文字通り、ライブができるハウスというならば、音量に制約があれどどんな場所でも名乗ることはできるだろう。
しかし、ここはやはり、大音量のロックバンドでも表現したいだけ出せる、ステージ然とした場所としておきたい。
そんなライブハウスから (特に地元の関西では) 少し遠ざかっていた感があったのだが、最近は少しずつ戻ってきているように思う。
 
戻りたい、と思っている節もある。
正直に言うと、しばらくそこから少し離れたかった時期もあったのだ。
そこがホームだったからこそ、離れないと新たな道を進むことはできなかった。
 
そして10年が経ち、またあの場所が恋しくなっている。
また、とても必要になっている。
 
デ・オッシは二人という最小編成で、そこに楽器さえあれば完全に生音でも演奏は可能である。
ドラムもベースもない。
迫力だけでいえば、ロックバンドには音圧の上で到底敵うことはないだろう。
 
 
いや、そうだろうか?
 
 
もはや、そこも気にもならないようになっていた。
いやむしろ、かつてのバンド編成の自分たちより存在感を出していける気概くらいはある。
そうなってくると、あのライブハウス然としたステージに立つことの意味、そこでのサウンドを感じてもらう意味はとても大きい。
 
 
そんな中で、umeda TRAD で主催イベントを企画したり、ファンダンゴでライブをしたりすることは、巡り巡って今まさにまた進化していることの証なのである。
“帰ってきた感” は満載ではあるのだが、ただかつての習わしのまま流されていたのではなく、長らく離れていて、今またこうして改めて帰ってこれたことにこそ意味がある。
 
 
やはり 「ライブハウス」 は特別な場所であるのだ。
特別な存在が、特別な時間を生み、それを味わえる場所。
日常的ではない、特別なサウンドを体に浴びることができる場所。
 
すべての 「ライブハウス」 と名乗る場所はその責任を持って欲しいし、そこに出演する者はその恩恵を得て特別なサウンドを奏でて欲しい。
そんなことさえ考えるようになってきた。
それくらいロマンティックさがあった方が良いだろう。
 
 
というわけで、随分と前置きが長くなってしまったが…
 
先日は久々のファンダンゴでのライブでした。
 
 
ファンダンゴと言えば大阪のディープ・オブ・ディープな町、十三の老舗ライブハウス。
まほろば楽座時代からNolenNiu-de-Ossiまで十年以上に渡り、30回ほどのライブをさせてもらったハコではあるが、もう8年もご無沙汰してしまっていた。
そして昨年、なんと堺に移転。
いろいろと不思議なご縁に導かれ、先日再びファンダンゴのステージに立つこととなった。
そう、「今だからこそ」 という意味合いは自分たちにとって非常に大きい。
 
 
堺というのがこれまた魅力的なのだ。
 
まずは何と言っても元々、とるこさんのテリトリー。
そして、ワタクシにとっても幼少の頃にとても馴染みのある町ではある。
一番仲の良いいとこが住んでいたので、実は大阪では一番親近感のある場所。
少なくとも大阪のキタ以北よりミナミ以南の方が馴染みはあるのだ。
奈良から見ても、歴史的にも文化的にも、南の方がどちらかというと近い。
 
なんといっても、明治時代に一度 「奈良県」 は失くなり、「堺県」 になったのだから。
 
奈良県が堺県に取り込まれ史上から消えたのは、明治9年から明治20年までのたった11年のことではあるが、なんとも縁深いことではないか。
 
 
そんな堺に昨年移転したファンダンゴ。
 
 
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南海本線 「堺」 駅。
この界隈に来るのも久しぶりである。
 
 
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新しいファンダンゴ。
 
 
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新しいはずなのに、既に相当な老舗感。
 
それもそのはず、十三のファンダンゴにあったあらゆるものを移築しているのだ。
階段、扉、壁、柱、衝立、テーブル、椅子…
もう、そこかしこに懐かしいものが!!
NDARICCA×NA.×アタカ の東藤リカさん、米滿君(ex.コークヘロ) とも久々の再会。
 
 
徒歩3分で港、ということで、リハ後に散策へ。
 
 
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港の対岸に見えるのは龍女神像。
それがあるのは堺旧港の一端。
 
  
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戦国時代の堺の伝説的貿易商人 呂宋助左衛門 (るそん すけざえもん) と、とるざえもん。
 
 
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大和国、つまり奈良で挙兵した尊皇攘夷派の武装集団 “天誅組” に所縁ある場所ということで、ここに遺蹟碑が残されている。
天誅組は討幕軍を迎えようと京都を出発し、淀川から大阪湾を経て堺へ上陸し、大和へ向かい五條代官所などを襲撃した。
 
 
かつては日本随一の港で、世界のあらゆる最先端のものが集まってきた町、堺。
三味線も鉄砲もここへ伝わってきたわけだ。
というわけで
 
 
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南蛮橋で、南蛮の方に話しかける とるこさん。
 
 
なんて
 
ツアー先でもなかなか散策などする余裕がないのに、思わず堺でブラブラ散策してしまったのは、きっとあまりに気候が良かったからに他ならない。
いや、たしかにニ月とは思えないくらい朗らかな暖かい昼下がりだった。
 
 
そんな日に開催されたライブイベント。 
 
 
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しっかりと音圧がありながらも気持ち良いファンダンゴのサウンドは健在。
これでないと! という特別感を自分たちもあらためて味わいました。
 
そしてこの日は、デ・オッシ,NDARICCA×NA.×アタカ,ひなたになった,一畳さえこ (rokujohitoma)  という四組によるライブ。
近年は主催やワンマンがほとんどとなっているけれど、こういったライブのしのぎを削るような楽しさもまた得難いもの。
これもまた、これだからこそ! ということを、今だからまたその魅力を味わえるようになった気がします。
 
TRAD もそうだけど、ファンダンゴだから、というのもきっと大きいのだろうな…
 
 
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予告していたレア曲は 「瞬く間」 という曲。
おそらく公の場では2016年の奈良町オリヅル社でのライブにて一度だけ演って以来。
これからは歌う機会も増やしていきたいと思います。
またどうぞお楽しみに。
 
 
さて、これからデ・オッシはしばらく表立ったライブ活動はなく、レコーディング・制作、および新たな修練の日々に入ります。
 
次回のライブは 4/2(木) 雲州堂 での久々の投げ銭企画
そして、4/15(水) umeda TRAD での フィエスタ・デ・縁日[弐]
 
そのときにはまた更に深く味わってもらえる音楽を生み出しておくようにします。
どうぞ楽しみにしていてください。
 
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20204
 
■4月2日(木) 大阪 雲州堂
 IORhythm 〜イオリズム〜
 デ・オッシ × Gato Libre ツーマン
 開場18:30 開演19:30
 入場無料・投げ銭制(要1オーダー)
 
  雲州堂 Website
 
久々の雲州堂での投げ銭イベント。
世界各地で活躍されている変則的編成で無国籍的なオリジナル曲バンド、ガトーリブレ。
NYでのご縁から繋がった大御所の皆さんとご一緒させてもらいます。
是非どうぞお誘いあわせの上、お気軽にお越しください。
ご予定どうぞよろしくお願いします。

 
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Fiesta2
 
■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ

【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
上善如水(琥珀糖)
 
 ご予約はコチラにて
 
心に響く歌と演奏を繰り広げる 【ステージライブ】 には、超オススメなゲストを迎えます。
美味しくて幸せになる 【タルタルクラブ】 のお料理は新たなメニューも!
楽しくて賑やかでおもしろい 【ショップブース】 には、パワーアップした idea of a joke と キミトラ土器 に、素敵な琥珀糖の “上善如水” さんも加わり更に賑やか!
 
開演から終演まで
● 余すところなく楽しんでもらえるような一夜 ●
にしたいと思っています!

 

 

2020年1月28日 (火)

人と人を繋ぐ者

舞台に立つ者、とりわけミュージシャンの中でも二種類が存在する。
自分で動く者」 と 「自分では動かない者」 だ。
 
ざっくりし過ぎていて、いささか乱暴な分け方ではあるが、たしかにそうなのだ。
まず後者からいくと、常に周りが何とかしてくれるわけである。
魅力があふれすぎていて、周囲が放っておかない、という場合は遅かれ早かれスターになるような存在なのだが、よく見るパターンとしては、才能はあるが頼りなさ過ぎて、誰かが力を貸さざるを得ないというものだ。
いわゆる天才肌なキャラに多いが、人間としてダメな奴であることも少なくはない。
もちろん魅力があるからで、それはまさにタレント性=才能ではあるわけだが、何にしても羨ましい限りだ。
 
 
それに対して、前者は常に思考を巡らせている。
ある者は悩み、ある者は希望を持ち、何かしら行動を起こさなくてはいられない。
ある意味、プロデューサー気質もあり、自らイベントを企画し、その運営のすべてをほぼ一人、あるいは一組で全うしてしまう者もいる。
そういう風に何でも自分でやってしまうから周りからは器用そうに見られがちだが、実はそうではない。
人に頼ることが下手だったり、心配症だったり、わりと不器用な人間こそがそうなっていくことが多いように思う。
 
自分はというと、どちらかというと…
いや、間違いなく前者の方である。
 
 
そんな 「自分で動く者」 の中にはそのプロデューサー気質がひときわ強く、また懐と情がより深いヤツがいる。
 
 
人と人を繋ぐ者」 だ。
 
 
ミュージシャン = 舞台に立つ者 という存在として考えるのであれば、やはり自分が輝くことは当然考えるだろう。
もちろん、そこは程度の違いはあれど、持って然りである。
 
しかし中には、自分のことよりも周りのことをすごく考えてるな、と感じる人たちがいる。
どこか、自分を差し置いてでも、という感じだ。
そして、自分の好きな人と人の縁を繋ごうとしてくれることもよくある。
そういう意味でもトータルプロデュースをしているわけだ。
 
 
今回、フィエスタ・デ・縁日 ではタルタルクラブとして美味しい料理を振舞ってくれている山田明義などはまさにそんな存在だと思う。
彼が京都RAGで毎年事ある毎に企画しているイベントもそうだし、ツアーなどでも、まず自分が道筋を作り、そして誰かに橋渡しをしようとしている節がある。
 
そんなことを言うと、ヤツのことだ。
「いや、ちゃうねん。 結局俺は自分のためにそうしてるねん。」
などと言うと思うのだが、それでも誰かのために身を粉にして動いていることになっているのは間違いない。
 
 
同じく、フィエスタ・デ・縁日 に出店してくれている idea of a joke のヨーコちゃんもそうだ。
会えば憎まれ口も叩くし、ズバズバと本音を突き刺してきたりもするが、一度もそれで腹が立ったり、ましてや傷ついたりしたなどしたことなどない。
わざわざ言ってはこないが、ずっと影で応援してくれてて、知らぬところで我々のことを考えて動いてくれてたりすることを後々に知ったりすることがある。
本人は特にそういうつもりでしているわけではないかもしれないが、どこか誰かのために動いてるところはあり、そこには深い愛情を感じる。
打算的ではなく、そういうことを自然に為してしまう人なのかもしれない。
だから彼女は信頼できるし、今後も出店に関してはいろいろと頼って甘えようと思っている。
 
そう自分自身、誰かに頼ったり、甘えたりすることがとても苦手なのだ。
もちろん自分の力だけでできることなど少なく、結局はこれまでも様々な人のお世話になってやってこれているのだが…
それでも、自ら誰かに任せるなどということは気も遣うし、どこか不安もあった。
 
それが、図らずも フィエスタ・デ・縁日 にかかわってくれることになった 山田明義、ヨーコちゃんには任せられるし、もう頼りたい、と思えるのだ。
これがどれだけありがたく、そして自分がそう思えることが嬉しいことか。
 
 
そんな 「自分で動く者」 で 「人と人を繋ぐ者」 がもう一人いる。
 
 
それが、4月15日の フィエスタ・デ・縁日[弐] にライブアクトとして参加してくれる 吉本篤央君だ。
 
 
Yoshimoto4  
 
 
そもそも、2020年の主軸となるであろうこのシリーズを計画することになったのも、元はと言えば彼のおかげである。
かつてのホームグラウンド、現 umeda TRAD (元バナナホール) に連れ戻してくれたのも彼である、と言っても過言ではないかもしれない。
 
 
バナナホール時代はそこのスタッフであった吉本君。
我々デ・オッシがまだまほろば楽座として活動していた際にはカウンターから観てくれていた。
実は過去も現在もよく知ってくれている存在。
 
そして長い年月を経て、ミュージシャンとして、オーガナイザーとして、昨年の7月に彼の大切なイベントに招いてもらった。
 
 
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あの日があって、今年の流れがある。
あの日、久々にこのステージに立ち、吉本君や関係者とゆっくり話をさせてもらい、今に至るわけだ。
 
吉本君には本当に感謝してやまない。
この先、もっと感謝することになるのではないか━━━ いや、そうなるよう動くことになるだろう、と思っている。
 
とにかく彼のイベントはあたたかかった。
楽屋もステージもフロアも。
もてなしと思いやりが尋常ではなかったし、自分たちには到底マネのできない領域だった。
 
イベントを通じて彼が愛されていることがよくわかった。
彼の音楽が、ステージが、振る舞いが、誰かを優しくさせ、愛情にあふれる場を作っているのだ。
そして、人と人を繋げていく。
決して計画的なもの、打算的なものではなく、きっとそうしてしまうのだろう。
 
 
昨年末には彼の地元の高槻でのライブも観に行かせてもらった。
素敵な歌と三線を聞かせてくれる西山朝子ちゃんとのユニット、ponoのイベント。
 
 
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音楽とお酒を自由な気持ちで楽しめるお店の雰囲気も相まって、とても良い時間だった。
 
 
音楽云々でいうよりも… 結局やはり人間が音楽を奏でているのだな、ということをあらためて感じさせるところがある。
 
音楽家としての努力なくして魅力あるものは生まれ得ないと思っているし、そうであるべきと信じているが
それ以前に、それを奏でる人間自体に魅力があり、そして愛情があるか━━━
それが何より肝要であるということが、近頃ようやく自分にもわかってきた。
 
 
そういう意味でも是非感じて欲しいのが、吉本篤央君のステージだ。
 
 
そもそも、この フィエスタ・デ・縁日 を企画するにあたり、すぐに名前が挙がった五組があった。
[壱] に出演してくれた城領明子ちゃん、アランスミシーバンドはもちろん
この吉本篤央君と山田明義を繋げたいという気持ちも実は強かったのだ。
共に、「人と人を繋ぐ者」 だと自分たちが感じる存在。
その二人が繋がったら、どんなことになるだろう。
もしかしたら爆発してお互い消滅してしまうかもしれない(笑)。
とりあえず、タイミング的に二人が共にステージに立つことは叶わなかったけれど、おもしろい関係性でイベントを共にしてもらえるので、それはそれで興味深いし、意義深い。
結果的に、同じ弾き語り系のシンガーソングライター的存在でありながらも、まったく趣きのちがう高橋てつや君と凌ぎを削ってもらうことになるので、そこもまた非常に楽しみになっている。
 
 
そんな フィエスタ・デ・縁日。
 
 
思えば、城領明子ちゃんもアランスミシーバンドも間違いなく 「自分で動く者」 である。
先日、再び城領カレーを食べに行ったが、彼女がいかに自ら道を切り拓こうとしているか、悩み苦しみながらも自ら邁進していこうとしているかが、よくわかった。
これからも何か大切なものを共有させて欲しい存在である。
 
 
Joryocurry
 
それはそうと、城領カレー 美味しいので是非。
毎週水曜日のランチタイム、大阪は梅田のTHIRD STONEにて。
 
 
図らずも、そんな気概ある人たちばかりが集ってくれることになった フィエスタ・デ・縁日
是非、4月15日(水) の [弐] もどうぞ楽しみにしていてください。
 

あなたもそんなおもしろいご縁に繋がってみませんか??
 
 

          ↓ 高橋てつや (とるこ画)
Fiesta2
     ↑ 吉本篤央 (とるこ画)
 

■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ

【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
上善如水(琥珀糖)
 
 ご予約はコチラにて
 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・
 
次回のライブは堺に移転して初のファンダンゴ!
祝日なので開演から終演まで早い時間のイベントとなります。
デ・オッシはラストに登場。
 
■2月11日(火祝) 堺 ファンダンゴ
 開場15:30 開演16:00
 終演19:00予定
 前売2300円 当日2800円
【出演】
デ・オッシ
NDARICCA×NA.×アタカ
ひなたになった
一畳さえこ(rokujohitoma)
 
 ご予約はコチラまで
 
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2020年1月27日 (月)

完璧なライブというものを観た日

あれはたしか、2018年の春だったと思う。
京都 Live Spot RAG での四日間のイベント 「春風音祭」 に出演させてもらったときのことだ。
主催はトーテムこと山田明義、つまり フィエスタ・デ・縁日 ではミュージシャンではなくタルタルクラブとして美味しいタルタル料理を振舞ってくれている男。
デ・オッシ (当時はNolenNiu-de-Ossi名義) の出演は初日だったのだが、その翌日もフラリと観に行くことにした。
全出演者が初見だったのだが、どの出演者も素晴らしくワクワクしながら観させてもらえた。
 
 
その中でもひときわ印象に残った男がいる。
 
 
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高橋てつや
 
 
歌よし、曲よし、喋りよし、ライブ運びよし、佇まいよし。
久々に完璧なライブというものを観たようにさえ思った。
 
いわゆるシンガーソングライター系の弾き語りスタイル。(この日はステシュラのGt.加藤ケンタ君とデュオスタイルだったが。)
それなりに良いメロディで良い詞を紡いでいても、ともすれば凡百のシンガーたちの中に埋もれてしまうことも多い。
そして、特に奇をてらうような音楽を奏でるわけでも、主張の激しい出で立ちなわけでもない。
そんな中で、言葉が刺さり、体を揺らされ、惹きつけられるというのは、並大抵の魅力ではなかったということだ。
 
事実、会場は盛り上がり、確実に今日また新たなファンを掴んだだろうな、と推測できるほどだった。
実際にここにひとりファンが増えているのだから。
 
そんな彼と初めて挨拶を交わしたのはそのステージの前。
主催の山田明義に紹介してもらったのだが、実は埼玉は入間のSo-Soで自分たちのライブを観てくれていたとのことで驚いた。
 
あれはもう2014年の春先のことだ。
本夛マキちゃんとの四日間のツアー。
途中から体調を崩し、最終日の入間では高熱にうなされながら、何とかステージに立った日だった。
それでいてステージに立っているときだけ魔法にかかったように辛さがなくなり、いつも以上に気持ちが入った覚えがあるのだが、その記憶も夢見心地ではある。
 
実際にどんなライブを見てもらえたのか、多少不安もあるが…(笑)
しかし、あの日のステージは自分自身にとってもある意味忘れ難いもので、あの日だけのもの、二度とないもの、である。
 
 
今回の高橋てつや君のステージもそう。
もしかしたら、たまたま彼のライブ人生の中で、最も歯車が噛み合った最高な瞬間に立ち会えたのかもしれない。
とはいえ、そもそも相応のポテンシャルがなければ奇跡などは起きないので、もちろん常に良いライブを繰り広げてることは間違いないだろうが、それでもその中で最良のものだったのかもしれない。
 
 
などという憶測は、てんで的外れなもので、自分が惹きつけられたことを素直に認めざるを得なくなったのは、その年の11月のことだった。
 
 
同じく京都のRAGにて。
今度は花田えみちゃんの驚異の12daysイベントに呼んでもらった際に、高橋てつや君と再会、そして初めて共演させてもらえることになった。
 
もちろん、とるこさんには勝手にプレゼン済み。
それまでの半年の間にも、ツアー先の店で告知をみたときなどに 「こないだ見た、この高橋てつや君、すごい良かった」 と触れ回っていた。
ということもあり、とても楽しみにしていたのだが…
 
 
やはり、素晴らしいライブだった。
 
 
この日もカトケンとのデュオで、これがまた息ピッタリで最高だったのだが
そのスタイルだったから、というわけではなく、彼はバンドのフロントマン然とした佇まいがあるなと感じていた。
特に彼の情報を検索することもなくいたので (ごめん) ただただ純粋に目の当たりにしたもので感じていたことなのだが…
 
 
たまたまその数ヶ月後に自分がSNSに何かを投稿した際に、彼からリプライが飛んできた。
 
 
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Takatetu
 
 
そう、実はもう15年前に東京で会っていたのだ。
SNS… すげえ。
 
 
奇跡的な流れで15年来の再会を果たした山田明義。
その彼のイベントで高橋君を知り、素晴らしいミュージシャンに出会えたことを喜んでいたのだが…
またその流れで、花田えみちゃんの企画にて実は15年ぶりの共演をさせてもらっていたわけだ。
 
新しいご縁と古くからのご縁が交錯し、知らぬ間にひとつに繋がっている。
続けているとこういうことが起こり得るんだな。
 
 
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そう、彼にバンドのフロントマン的な魅力を感じていたのは間違いではなかったのだ。
ギター一本で人の心を掴む、弾き語りシンガーソングライター的な魅力もありながら、何かその姿が音より前に出ている雰囲気がある。
 
 
そんな高橋てつや君の実際に歌っている動画をここで紹介してみようか、と幾つか検索してみたのだが…
印象に残っている彼の曲 「人間の交差点」 「ナナメの男」、やはり素晴らしかった。
だけど、ここで強制的に目に入るようにするのはやめておこうと思う。
どれだけその動画の音楽が良くても、当たり前ではあるが、実際に味わうものには到底敵うものではない。
簡単に指先ひとつで知った気にならせてしまうのは、どうにも口惜しい。
なので、興味を持たれた方にはご自身で検索していただこう。
 
そして是非、生で体感して、その目で、耳で、確かめてみてほしい。
 
 
我々デ・オッシの渾身の企画。
楽しい祭り、ご縁日に彼を招きます。
 
最善の雰囲気の中で、味わってもらえるよう、良い日にしたいと思います。
 
 
 
そして、もうひとりの出演者、吉本篤央君もそんな日に相応しいシンガー。
この日は本当に幸福で楽しいご縁日になるだろう、ともはや疑う余地もない。
彼のこともまた次回ゆっくりと話をさせてもらおうと思います。
 
 
もうこの日は是非 umeda TRAD へ足を運んでください。
 
のっぴきならない用事がなければ、是非もうご予定をどうぞよろしくお願いします。
 
 
ご予約、お待ちしております!
  
      ↓ 高橋てつや (とるこ画)
Fiesta2
     ↑ 吉本篤央 (とるこ画)
 

■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ

【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
上善如水(琥珀糖)
 
 ご予約はコチラにて
 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・
 
次回のライブは堺に移転して初のファンダンゴ!
祝日なので開演から終演まで早い時間のイベントとなります。
デ・オッシはラストに登場。
 
■2月11日(火祝) 堺 ファンダンゴ
 開場15:30 開演16:00
 終演19:00予定
 前売2300円 当日2800円
【出演】
デ・オッシ
NDARICCA×NA.×アタカ
ひなたになった
一畳さえこ(rokujohitoma)
 
 ご予約はコチラまで
 
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥

 

2020年1月19日 (日)

指パッチンは二度としない

指パッチン」 と呼ばれるものがある。
昭和な方ならポール牧を思い出されるだろうか。
一応、「フィンガー・スナップ」 という正式名称があるのだが、まぁ 「指パッチン」 でいいだろう。
 
軽快にリズムを刻むのには非常に有効である。
4ビートのノリを出したい時などはうってつけだ。
しかし、自分はあまり良い音を鳴らせずにいた。
とはいえ、指パッチンが得意でなくともさほど人生に支障をきたすことはないので、特にこれまで困ったこともないし、必死で練習することもなかった。
 
それが、だ。
 
 
あれは昨年の9月。
三度のツーマンと初のワンマンを経て、岡山のMO:GLAでOKAYAMA通天閣と楽しいツーマンをさせてもらった時のことだ。
 
 
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MO:GLA店長であり、OKAYAMA通天閣のギタリストであるヨシキ氏が曲中に指パッチンを始めたのだが、これがまた気持ち良く響かせてくるのだ。
もはやひとつのパーカッション、そう、楽器といって差し支えないレベルの存在感で鳴らしている。
 
終演後の打ち上げの、更にそのあとで、指パッチンの極意を教えてもらった。
というよりも、そもそも自分の中で鳴らし方に勘違いがあったことを気付かせてもらったのだ。
 
するとどうだろう。
 
鳴る、鳴る。
結構、鳴る。
 
ヨシキ氏にはまだまだ敵わないが、これまでの自分では出し得なかった音がするではないか。
 
 
これからはカウントをとるときはもう必ず指パッチンだ。
曲の途中でおもむろに刻みだすのも悪くない。
何かを思いついた時もきっと鳴らすだろう。
誰かを呼ぶときに鳴らすのは少々失礼なので気を付けないといけない。
 
 
そんな長い時間ではないが、左手だけで結構練習をしたんだと思う。
コツを掴んできたので、大きい音を鳴らせるように頑張ってみた。
 
おぉ… 鳴るではないか!
我、体得したり…!
 
 
 
翌日、目が覚めると左手に違和感があった。
 
ん… あれ?
長らく演奏活動をしてるが、こんな手の疲労感は初めてだな。
いや、疲労感ってゆーか、痛い…
 
 
ハッ… そういえば……
 
 
そう、前夜の指パッチンのしすぎのせいか、左手に結構な痛みがあった。
とはいえ、まぁ、数日もすれば治るだろう、と気楽に考えていたのだが…
 
 
一週間たっても治らず…
一ヶ月たっても治らず…
 
 
何もしていない状態では特に痛みを伴うわけではないのだが、例えばいつも通りに買い物袋を指に引っ掛けて持ってしまった瞬間などは、イテテテテ…! となって落としそうになる。
その他にもタオルなどを絞る際もだし、特に参ったのは三味線の糸巻きを握って回すときに一番痛みを伴うことだ。
 
チューニングをしようと何気なく糸巻きを回す。
実に日常的な行為なので頭で考える前に糸巻きを握って回してしまうわけだ。
そのたびに、イテテテテ…! となる。
 
 
三ヶ月が経っても一向にマシにならなかった。
痛みだけではなく、いやむしろ、そのせいでライブ後などの左手の疲労感が尋常ではないものになってしまった。
これまでそんなことはなかったのだ。
 
さすがにこれはマズイ、と専門医に診てもらうことにした。
リハビリテーション関係の仕事をしている知り合いに、靭帯が伸びてしまっているかもしれないと言われたので、スポーツや交通事故による故障のリハビリを専門的にやっているところを探したところ、比較的近所にそういう整骨院があることを知り、そちらに通うことにしてみた。
保険の範囲内だとかなりの頻度で通わなければならず、それはなかなか難しいので保険外でそれなりの費用をかけながら定期的に通うことになった。
本来はしばらくの間、使わずに休ませる方が良いのだが、自分の生業上そういうわけにもいかない。
  
いやはや、まさか指パッチンをたった一夜、懸命に練習しただけでこんなことになるなんて…
 
 
そして週一で通うこと一ヶ月。
費用はかさむが仕方ない、とりあえず一ヶ月様子をみてみようと思った。
 
 
院長の診察は初回のみ。
その後は施術師の方が全身からほぐしてくれて、電気治療などを施してくれる。
丁寧にやってはいただけてはいるのだが、どうにも治して欲しい患部の改善への期待ができない施術のように思える。
三度目くらいで改めてどこをどうしたら痛いかなどということを説明してみたが、あまり要領を得ない反応に感じてしまった。
実際に痛みは一向にマシになる様子もなく、通うのを止めようと思ったのがちょうど一ヶ月たったクリスマス前のことだった。
診てもらうところを変えるか、と思いながらなかなか時間をとれず、湿布などで何とか自力でケアする日が続いた。
 
 
四ヶ月近くも経つのに一向に治る気配がないのには、さすがに不安が募ってくる。
日常生活を送る上では決して我慢できない痛みではないのだが、演奏家としてはおおいに問題である。
この痛みや疲労が蓄積していけばもっと大きな支障をきたすであろうことも想像できる。
どうしたものか… と思っているうちに大晦日を迎え、あれよあれよ言う間に正月も過ぎてしまっていた。
 
 
 
先日の umeda TRAD での フィエスタ・デ・縁日[壱] を迎えるにあたり、年始よりギターはARIA AC-70Fばかり弾いていた。
広いTRADではマイク録りよりもエレガットの方がバランスをとりやすい、また立って弾く方があのステージに合うだろうから、とストラップをつけたそのギターを久々に出してきたわけだ。
ただ、いつもの ドミンゴ・エステソ や コンデ・エルマノス に比べるとそのクオリティ相応にプレイヤビリティも低く、手にかかるストレスなどは幾らか大きくなってしまう。
良いギターはある意味、勝手に “鳴ってくれる” のだが、そうでない場合はそれなりに懸命に “鳴らさなくてはならない” のだ。
ARIAのこのギターは筋力や持久力を要すところはある。
それはそれで個性として楽しめるところもあり、またパフォーマンスとの兼ね合いもあり選択しているわけだ。
 
 
ARIAを再び使い始めて二週間。
主催イベントである フィエスタ・デ・縁日[壱] を明日にも迎えようかという頃に、ふと気付いた。
 
あれ?
痛みがマシになっている…
疲労感はまだ幾らか気にはなるが、それでも随分と不安がなくなっている。
 
むしろ、手への負担はこれまで以上にかかっているはずだ。
少なくとも体感的にはそうなのだ。
 
 
しかし、これは…
 
図らずも、手の、指の、筋力を鍛えざるを得ない状況が、患部の痛みをカバーすることに繋がったのかもしれない。
そういえば、リハビリ関係の知り合いに当初、靭帯が伸びてしまっている場合は周りの筋肉を鍛えるしかないかもしれない、などということも聞いていた。
 
 
そして、イベントを無事に終えて数日。
まだ完全に安心できるというわけだはないが、それでも長らく悩まされていた痛みをあまり感じなくなってきて、精神的にも随分と楽になっている。
 
 
もう二度と使うことはないだろう、くらいに思っていたARIAのギターを急に使おうなんて思い立ったのも、今考えてみれば不思議なものだが
このタイミングで umeda TRAD というステージに久々に立つこと、それにより使用ギターを再考する必要に迫られることになったのは、何か見えないものに導かれている気さえしてしまう。
 
 
というわけで、四ヶ月もの間、痛みと不安に苛まれていたわけだが、とにかく随分とマシになった。
まだしばらくはケアしていかなければいけないのだが、先の見えない不安から解き放たれたことは何より。
 
 
そして、心に誓った。
 
 
指パッチンなど二度としない!
 
 
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次回のライブは 久々のファンダンゴ!
そして、堺に移転して初のファンダンゴ!
祝日なので開演から終演まで早い時間のイベントとなります。
デ・オッシはラストに登場。
 
■2月11日(火祝) 堺 ファンダンゴ
 開場15:30 開演16:00
 終演19:00予定
 前売2300円 当日2800円
【出演】
デ・オッシ
NDARICCA×NA.×アタカ
ひなたになった
一畳さえこ(rokujohitoma)
 
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■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ(京都)

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2020年1月18日 (土)

ファンダンゴと私

ファンダンゴといえば大阪のライブハウスの老舗だ。
ロックの殿堂といったイメージがあるほど、ちょっとヤバそうでカッコ良くていろんな伝説を聞くライブハウスだった。
 
そんな 十三ファンダンゴ に初めて出演したのはまほろば楽座時代の初期だった。
当時は梅田のバナナホール (現在の umeda TRAD) がホームで毎月出演していたし、主催イベント 『座興』 も三回を数えていた。
動員も増え、そこそこの勘違いも含めてバンドの勢いも増してきた頃合いだったが、それでもファンダンゴはその門を叩くのにちょっと勇気がいるハコだった。
 
バナナホールももちろんあのキャパだし、そうそう簡単に出れるところではなかったのだが、誘ってくれたのが奈良繋がりの元バンドメンバーだったので、たまたまきっかけをもらえたおかげで現在に至っている。
 
 
ファンダンゴに出たいと言い出したのはたしか、とるこ だったと思う。
もちろん、自分もファンダンゴでやってみたいとは思っていたが、とるこ が燃えていたので任せることにした。
 
当時はファンダンゴに出てるバンドと繋がりなどはなかったので、その噂は東京の大手プロダクションの人間などから耳にすることが多かった。
 
ファンダンゴは簡単には出させてもらえない。
いくら人気があっても、動員力があっても断られることがある。
などという話だ。
 
恐ろしい武勇伝が関西中に轟きまくっているアングラのドンみたいなバンドが多数出演している。
そして、流行り廃りなどに惑わされない個性的で存在感のあるバンドが凌ぎを削りあっているというイメージがあった。
 
そこへ送り込む刺客は、たしかに俺よりも…
当時は今より5万倍切れ味の鋭かった とるこ の方が適切であっただろう。
もしものときは一戦を交えてくるかもしれないと覚悟をした。
 
 
だいたい当時のライブハウスへの出演というのはこちらからお願いする場合、デモテープ審査によるものだった。
持参するなり郵送するなりして、聞いていただいてから後日あらためて出演の可否の連絡をもらうわけだ。
 
しかしファンダンゴは 「じゃ、とにかく来て」 というスタイルだった。
とるこも 「め、面接…!?」 と別の意味で戦慄を覚えていた記憶がある。
 
 
どんな内容だったと言っていたかはもう忘れてしまったが、とにかくデモテープを渡しはしたけれど、聞いたりするわけではなく話をした、と。
相手はもちろん、ファンダンゴ名物店長の加藤さんだ。
そしてファンダンゴを後にしてからすぐ電話がかかってきて、デモテープを聞いてくれた加藤さんから勢いよく出演オファーの話があった。
 
ということを更に勢いよく とるこ が電話でかけてきたことを覚えている。
あれは、嬉しかったなぁ。
 
 
まほろば楽座時代からデ・オッシの現在に至るまで、基本的には自分が窓口となっている。
ライブハウスや主催者と交渉や情報のやり取りをするわけだ。
 
しかしそのことがあって、ファンダンゴだけは とるこ案件 になっていた。
 
 
ファンダンゴ初出演は 2003年2月26日(水)
 
 
特に後々振り返る予定でやってきたわけではないけれど、まほろば楽座時代から履歴をずっとWebsiteに残し続けてきているので 「アレ、いつだったかな?」 とか知りたいときはすぐに調べられる。
アーカイブって大切だな。
 
 
十三ファンダンゴには、まほろば楽座/マホロバガクザ時代の2003年から2008年の間に20回出演させてもらっていた。
 
 
とにかく、ファンダンゴならではのサウンドがあって、それはブ厚く迫力がありガツンとくるものだった。
ともすれば少々やかましいと敬遠する世代もあるかと思いきや、高めの年齢層の方にも非常にウケが良かった。
まほろば楽座の当時は今以上に年齢層が幅広かったが、自分の親世代の方でもファンダンゴのサウンドが好きという方が多かった。
ライブハウスならではの迫力があり、それにまた心地良さを感じられるという理想的な音だったわけだ。
 
 
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2004年3月のファンダンゴのライブレポート
ちなみに、この時の対バンのブギーパンツでギターを弾いてる天狗は 現・よしこストンペア のイシダストンである。 
 
 
Mahorobagakuza
 
バンドの宣材写真も一時期はファンダンゴの楽屋や隣の駐車場で撮影したものだった。
 
4thアルバム 『うつつのてまえ』 のレコ発もやらせてもらったのもファンダンゴ。
 
 
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藤原基博が抜けて次のドラマーに変わるまでの過渡期に、まほろば時代のドラマー大野氏に叩いてもらったこともあった。
 
 
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マホロバガクザが終焉を迎えるきっかけとなったのは二代目ドラマーの脱退だが、その最後のライブもファンダンゴだった。
その後もサポートを入れたり、二人や三人のアコースティック編成でしばらく何とか活動はしていたが、あのファンダンゴでのライブがマホロバガクザとしての最後のライブだったような想いがある。
 
 
そして、一年の沈黙を経て…
 
 
二人のユニット NolenNiu-de-Ossi として、9月に再出発。
 
 
そのアナウンスをした矢先に、井上ヤスオバーガーから電話がかかってきた。
「わかってるんス! それが大事なのはわかってるんス!」 と言いながら、8月頭のファンダンゴでのイベントにオープニングアクトで出て欲しいとの依頼があった。
 
 
正式なデビューライブとしての意気込みや計画もあったし、若干見切り発車にならないかという危惧もあり、少し悩んだのだが…
気持ちがありがたかったし、ファンダンゴだし、オープニングで二曲くらいなら、ということで受けることにした。
 
 
2009年8月2日(日) 井上ヤスオバーガー presents 『わーわーわー!!vol.3』
 出演: 井上ヤスオバーガー/岩崎愛
 
 
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なので、NolenNiu-de-Ossi として初めて舞台に立ったのは、実はフライングでのプレ・デビューライブのコチラなのである。
出来立てほやほやの… いや、まだ完成形ではなかった 「萌ゆる青さ、心に毒を」 と 「楽園の境界線」 の二曲のみのライブ。
 
 
その後も何度かお世話になったけれど、NolenNiu-de-Ossiになってからはほんの数回しか出演していないような気がしていたのだが…
 
 
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2010年 4回
2011年 2回
 
そして、2012年2月9日(木) まで計8回も初期には出演させてもらっていたのか…
 
今以上に試行錯誤して悩みながら活動している最中。
何かを成した気など、まだ欠片にでも思えない時期だった。
 
 
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そんなファンダンゴが十三から移転すると聞いたのが昨年のこと。
しばらくご無沙汰してしまっていたが、お世話になった思い出深いライブハウスのことだ。
動向は密かに気にしてチェックしていた。
そして堺への移転が決まり、新装開店し、またそのうちいつか観に行けたり、あるいは出演したりできるかな、なんて思っていた頃に…
 
まほろば楽座時代どころかもっと古い縁のある筋から、ファンダンゴの新装開店にかかわったことを聞き、加藤さんとまほろば楽座やNolenNiu-de-Ossiの話などをしたとの報告を受けた。
 
 
これは加藤さんにご挨拶しないといけないな、ということでひとまず、かつて切れ味鋭かったファンダンゴ担当の刺客に連絡をしてもらうことにした。
そして、あれよあれよという間に…
 
 
8年ぶりのファンダンゴ出演 が決定。
 
 
2012年2月9日 以来。
今回決まった出演日は 2020年2月11日 だから、ほぼぴったり8年ぶりくらいだ。
 
 
もちろん、堺に移転してからは初。
 
 
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どんなサウンドになっているんだろう。
あのファンダンゴならではの体中に音を浴びるような心地良さをまた味わえるだろうか。
写真を見る限り、あのドキドキする雰囲気はしっかりと受け継がれてるようなのだが、どんな感じになってるんだろう。
そういえば、いつも登場の時に降りていっていたあの階段を堺まで持って行って設置したって聞いたけど、それだけでも感慨深くて興奮するわ…
 
 
Img_1551
 
そんな、ファンダンゴとデ・オッシ。
共に新たに生まれ変わったものの組み合わせがどういう時間を生み出すのか。
自分たち自身、とても楽しみだし、ファンダンゴという特別な場所でのデ・オッシを是非味わいに来ていただきたい。
 
祝日の少し早い時間から。
是非ともどうぞよろしくお願いします。
 
 
■2月11日(火祝) 堺 ファンダンゴ
 開場15:30 開演16:00
 デ・オッシはラスト18:15~の予定

 終演19:00
 前売2300円 当日2800円
【出演】
デ・オッシ
NDARICCA×NA.×アタカ
ひなたになった
一畳さえこ(rokujohitoma)
 
 ご予約はコチラまで
 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

 
■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ(京都)

【Shop】
idea of a joke(奈良)
キミトラ土器(大阪)
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2020年1月16日 (木)

フィエスタ、それはあなたと私のご縁日

これまで長年、幾度も幾度もワンマンや主催イベントをしてきたけれど
「来てくれた人が喜んでくれたらいいな」 「参加してくれた人が楽しんでくれたらいいな」
と、ここまで純粋に思って迎えられたことはなかったかもしれない。
 
などと言うと大いに語弊があるかもしれないが…
 
いや、そんなことは当然ずっと思ってきたことだ。
もう15年も16年も昔の まほろば楽座 のワンマン 「大座興」 の頃だってそうだ。
会場に着いた瞬間喜んでもらえて、中に入ったらもっと楽しめて… とか、当時はむしろ今よりそういうことに力を入れていたかもしれない。
演奏そのものよりも装飾やそんな準備に力を入れすぎてる感もあり、だんだんと真面目に音楽的な方へ力を注ぐようになったのではあるが(笑)。
 
しかしそれすら、今思えば、結局は自分たちを評価してもらいたいが為にやっていたのではないか、とさえ思うようになってきた。
それくらい、年々もっと純粋な気持ちの上で、みんなに少しでも幸せな気持ちになって帰ってもらいたいと思えるようになっている。
 
そうすると、逆に作為的なものが減っていくんだよな。
義務感的なものは少しづつ削がれていき、単純に自分たちが楽しめるものをしたいという基準で考えるようになっている気がする。
「こうしたらおもしろいかな」 「こうしたら一緒に楽しんでもらえるかな」 と考えることは楽しさであり、評価を求めるような気持ちなど微塵も出てこない。
 
 
そういうものが伝わったのかな。
 
あくまで結果的になんだけど、なんだか終わってみて振り返ると、いろんな気持ちが繋がって、あの場所にいたみんなで幸せな空間を作っていたような気がする。
 
 
それはもしかしたら、自分の思い上がりかもしれない。
 
でも、少なくとも自分には終演後に会う人会う人が何か輝いて見えて、最高に幸せな気持ちにさせてもらえた。
 
 
デ・オッシの2020年、渾身の企画
  フィエスタ・デ・縁日
 
その記念すべき第一回目を盛況に終えることができました。
 
 
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ご来場くださった皆さんに、そして、ゲストのみんな、出店者の皆さん、関係者各位に心から感謝。
本当にありがとうございました。
 
 
開場するや否や、タルタルクラブは大盛況。
 
 
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ブースの写真がないので、映像から…
 
 
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(うちの店、取材お断りやから… の小芝居のくだり。)
 
山田明義花田えみちゃんというミュージシャンとしても忙しい身のお二人が頑張ってくれました。
美味しいお料理はこのイベントの重要な要素。
この二人のキャラ・人柄だからこそ、信頼してここを任せていられる。
 
 
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メインディッシュはコチラ。
 
 
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そして、長年のお付き合いの idea of a joke のヨーコちゃんと、キミトラ土器のキミちゃんの奇才アーティスト・コンビ。
みんなが楽しんで覗いてる姿が嬉しくて、密かにニヤニヤと観てしまいました。
 
 
この三組に出店をお願いして本当に良かったな、と改めて思いました。
 
ただ、料理を提供します、ただ商品を陳列します、というわけじゃない。
もう一緒にこのイベントを作り上げてくれている存在で、音楽を奏でているわけじゃないけれど、間違いなく フィエスタ・デ・縁日 [壱] の重要な出演者でした。
 
 
この三組には 4月の [弐] にも出店してもらうことが決定!
タルタルはさらに美味しい特別メニューを考えてくれるようだし、奇才二人もまたパワーアップしてくること必至です。
どうぞお楽しみに。
 
 
そして、開演。
 
 
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まずはデ・オッシがフロアにてワンマイクで2曲。
この紅白幕はデ・オッシさんの (正確にはまほろば楽座時代の) 自前ね。
封印してた数々の装飾品の中のひとつ。
 
イメージは最近のパンチブラザーズとか、あるいは50,60年代のアメリカのミュージシャンのイメージだったんだけど。
この紅白幕とこの楽器編成じゃ、絶対に違うものをイメージするよね(笑)。
 
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しかも用意してくれたマイクはSONYのサンパチ。
漫才や演芸で必ず使われてきた象徴的なコンデンサー・マイク。
さすが、岩井さん(PA) わかってるわぁ…(笑)。
 
 
そして、そのままステージの The Alan Smithy Band にバトン。
 
 
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20年来の仲間であり、(先日のコラムでも書いたけれど) ある意味、親戚のような状態になっているバンド。
こういう形でライブを観るのはもう14年ぶりとかそんなくらい経つんじゃないだろうか。
若い頃から上手かったけれど、なんだろう… いい歳のとり方をして音楽をより楽しめているのだろうか、円熟味はもちろん、むしろロックキッズ感も増していて、とてもバランスが良くライブが心地いい。
いいメンバーが揃って、今一番いい状態なんだろうなと思わされる素敵なステージでした。
 
 
Img_1760
 
そして、城領明子
彼女の歌を聴くのも久々だけど、本当に歌いだした瞬間、その場の空気が変わるね。
その素晴らしさは元より、なんだけど、より声が魅力的に響いて聞こえたなぁ。
心に刺さるような、沁みるような魅力と共に、何だか以前の記憶よりもっと優しく包み込まれるような声に感じて、深く聞き入ってしまいました。
 
 
それぞれにご縁があるミュージシャンたちがこうして再会してステージをつくりあげていくわけだから…
 
楽屋もそりゃ楽しいことになるよね。
 
 
そこに、実際にここで共に切磋琢磨していた元メンバーがいるのだから尚更のこと。
今、思えば懐かしさすら感じないくらい、自然に馴染んでいたな。
自分でも気付けないくらい瞬時にあの頃に戻っていたような、そんな不思議な気持ち。
 
 
そして、デ・オッシ
 
 
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この広いステージで演奏する自分のイメージもいつの間にかしっかりと帰ってきていた。
気持ち良くて、楽しくて、そういう気持ちをむしろ少し抑えながら、できるだけ落ち着いて丁寧に進行させていきたかったんだけど…
 
 
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ところどころは無理だったみたい(笑)。
 
 
そして、アランスミシーから 藤原基博、蔦江貴広 を迎え入れて
 
 
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久々に、四人での まほろば楽座 で 「淡い光」。
 
 
そして、アンコールをいただき
 
 
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「石段の途中」
 
 
 
感無量。
 
 
 
振り返ったら、そこにもとやんがいる。
横を見たら、ヒゲがいる。
 
 
何度も何度もここで見たきた光景。
 
 
実はリハーサルで一緒にステージに上がってからずっと、懐かしさのようなものがあまり込み上げてきていなかった。
むしろ今もまだ一緒にライブ活動をしていて、スタジオに入ってツアーに出ている中の一環のような気さえしてしまっていたのだ。
 
本当に一緒にステージに立つのは久々だし、めったに連絡をとることなどもなかったんだけど…
なんだろうな、そんなことを気にすることすら必要ないくらい、家族のような感覚になっていたのかもしれないな。
 
 
しかし、さすがに本番はちょっと懐かしさが込み上げてきて感慨深くなってしまいました。
しかもフロアを見てしまうともうダメね。
年々、涙脆くなってきてるしね。
 
 
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アンコール時のステージ袖で、誰かが 「最後に BON JOVI やりたい」 って言ったので(笑)。
 
 
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フィエスタ・デ・縁日 [壱] 終了。
 
 
終演後はまほろば楽座時代のアルバム 「ウツロヒ」 がバカ売れでした(笑)。
 
Photo by まつ,KWKNさん、吉本篤央君、ヨーコ、KNKN Thanks!
 
 
来てくれた人に、参加してくれた人に、今日来て良かったって思ってもらえることが何よりの喜び。
その日、そこにいたことを何かしら意味のあるものにしてもらえたなら、そんな嬉しいことはないです。
 
 
自分たちはミュージシャンで、音楽を演奏したり作ったりすることが本分。
もちろん、何よりも大事にしていることではあるんだけれど…
 
でも、そんなことはひとりの人間としては本当に些細なひとつの事柄に過ぎなくて
本当は、それで誰かに幸せな気持ちになってもらうことができて初めて意味を成すものなんだろう。
 
 
それは、楽しいと思ったり、笑い転げたりすることでもあるだろうし
あるいは、過去を清算できたり、気持ちを切り替えられたりすることでもあるかもしれない。
幸せを感じるということにも様々なものがあると思う。
 
決して大きな力にはなれないのかもしれないけれど
それでも、誰かの痛みを少しだけ和らげることができたり、躓きそうなときにほんのささやかな支えになれたり、顔をあげて前に向かえたりする小さなきっかけになれたなら…
 
そんなことは計画的に、作為的にできることではないので
ただ自分は真摯に音楽と向かい合い、気持ちを込めて皆さんを迎えることしかできないんだけど
 
 
ただそれだけしかできないんだけど
 
 
自分が音楽を奏で続けていくことを許されて、それを喜びにさせてもらえたら嬉しいです。
 
 
 
週の半ばにもかかわらずお集まりいただいた皆さん、本当にありがとうございました。
平日なので行きたいと思っても行けなかった方のお気持ちもありがたく感じています。
 
そして、言葉にせずともいろんな気持ちを汲んでくれて、本当に良い時間を共に作ってくれた
出演者、出店者の皆さん、TRADの皆さん
本当にありがとうございました。
 
 
さて、第二回目は 4月15日(水)
会場はもちろん umeda TRAD です。
 
 
我々をこのステージに帰ってこさせてくれた 吉本篤央
そして、東京から 高橋てつや
という二人の素晴らしいシンガーソングライターを迎えます。
是非とも聴いて欲しい歌、観て欲しいステージです。
 
 
今からチェック、どうぞよろしくお願いします。
 
 
■4月15日(水) umeda TRAD

 デ・オッシ presents
  フィエスタ・デ・縁日 [弐]

 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
高橋てつや
吉本篤央

【Food】
タルタルクラブ(京都)

【Shop】
idea of a joke(奈良)
キミトラ土器(大阪)
and more...
 
 ご予約はコチラにて
 
 
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・
 
次回のライブは 久々のファンダンゴ!
そして、堺に移転して初のファンダンゴ!
祝日なので開演から終演まで早い時間からのイベントとなります。
デ・オッシはラストに登場。
 
■2月11日(火祝) 堺 ファンダンゴ
 開場15:30 開演16:00
 終演19:00予定
 前売2300円 当日2800円
【出演】
デ・オッシ
NDARICCA×NA.×アタカ
ひなたになった
一畳さえこ(rokujohitoma)
 
 ご予約はコチラまで
 
 

 

2020年1月 9日 (木)

“フィエスタ・デ・縁日” を詳しく解説 ~その弐~

さて、昨日は音楽部門、メインとなるステージライブの素敵な出演陣を紹介させてもらったので ⇒ コチラ
今日はこの フィエスタ縁日 な夜を更に盛り上げてもらえる出店部門について紹介したいと思う。
気分はまさにお祭りの屋台。
やはりそこには美味しいものがなくては!
 
というわけで、umeda TRAD のホール内にフードブースを設けます。
NolenNiu-de-Ossiの初期の 『座興』 でもよくマッカーサー・アコンチのアチャコにカレー屋で出店してもらったり、その他クレープやスイーツなんかを出店してもらったことがあった。
 
そんな楽しい場をまた作りたい! と思って、真っ先に声をかけたのがコチラ。
 
 
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京都山科のタルタルクラブ
先日も食べに行ってきた。
 
最近はTVでもよく紹介されていて、話題沸騰中。
とにかく大忙しなようだ。
 
 
オープンしたのは2018年の7月。
現在の店長は 山田明義
 
そう、デ・オッシとは Emi Tem Happy Drawbar あるいは ステシュラ の山田明義として、2018年に北陸や中四国などを共にツアーしたり、京都や大阪で何度も共演している音楽仲間だ。
元を辿れば、あれはもう2001年のこと。
我々がまほろば楽座として活動を始めて一年が経った頃だろうか、たしか藤原基博 (Dr) が加入して間もない頃にあったBIG CATでのコンテストイベント。
当時、OVERALLとして活動していた彼と出会ったのがファーストコンタクトである。
その時はお互い挨拶もロクにしなかったような関係なのに、どういった運命のいたずらか、15年以上の歳月を経て2017年に色々な不思議な巡り合わせの上で再会することとなる。
 
その後、京都RAGでの彼の主催のライブイベントで初めてタルタルおやじのタルタルをいただいた。
タルタルおやじは彼の親父さん。
まだその時はお店はされていなくて、RAGの厨房に入って精を出されていた。
とにかく、並みのタルタルソースではない。
お料理にタルタルをつけるのではなく、お料理でこの美味しいタルタルを味わう、ということでタルタルがメインなのだ。
 
2018年初頭の北陸ツアーの際に、山田家にお世話になったときにはお店のオープンに向けて什器の選定などで忙しくされていながらも何かとても楽しそうな親父さんの声を今でもよく覚えている。
親父さんは誰にでも本当に分け隔てなく接してくれるあたたかく可愛い方で、誰からも愛される存在だった。
そして、その7月にオープン。
その秋すぎくらいに初めてお店にもお伺いすることができた。
 
 
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順風満帆だと思っていたそんな矢先に親父さんの闘病のことを知り、そしてしばらくして訃報が届いた。
 
 
亡き父が残した伝説のタルタルソース
(開店までの経緯やその後の詳しいことはコチラを是非読んでみてください。)
 
 
現在は息子である山田明義が親父さんの遺志を引き継ぎ、音楽活動を少し休めてこのタルタルクラブに力を注いでいる。
 
実は最初はライブアクトとして誘うつもりだったのだ。
しかし、彼が今このお店を大切に頑張っていることは知っていたし、彼自身に選んでもらおうと思うところはあった。
 
そして、今回はタルタルクラブとして美味しい料理を用意してもらうことになった。
 
 
なので、平日の夜だけどお仕事帰りなどにお腹を空かせてご来場いただいても大丈夫!
この日のための特別メニューを様々予定してくれています。
是非ともこの美味しい秘伝のタルタルを味わって下さい。
 
 
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・タルクラハンバーグプレート 1000円
 (ハンバーグ・きんぴらごはん・サラダ・デリ・タルタルソース)
・タルタルスナック盛り合わせ 800円
・タルタル&クラッカー 500円
・スモークナッツ 400円
・きんぴらおにぎり 200円
 
 
そして、このタルタルクラブのスタッフはみんな全国的に活躍する名うてのミュージシャンばかり。
この日も素敵なミュージシャンが素敵な笑顔で迎えてくれるという贅沢仕様なので、そちらもどうぞお楽しみに!
 
 
さらに、この日は素敵なショップの出店もアリ!
 
 
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かつての 『座興』 でもこんな感じで洋服や着物のブースを設けていたことがよくあったんだけど、今回お願いしたのは…
 
 
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デ・オッシでもおなじみ、奈良の idea of a joke
 
 
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ヨーコ!
 
 
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ヨーコ!
 
 
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昨年のデ・オッシ10周年ワンマンなどで素敵な装飾してくれたのも記憶に新しいところ。
 
 
とにかく、こんなおもしろい人、他におらんぞ…
ってくらい、おもしろいセンスの塊みたいな女性なんだけど、これがまた個性的な上に美的センスに類稀なるものがあるのよね。
そんな彼女とのお付き合いも、まほろば楽座初期に知り合ってもう20年近くだろうか。
 
現在、デ・オッシのWebsiteをデザイン・構築してくれているフヂという古くからの友人がいる。
大昔に彼が謎のバンドを結成した際に、謎の音源を聞かせてもらったことがあったのだが (Lo-Fiの極みでカッコ良かった)、そのときのメンバーの一人がヨーコ姐だったと知ったのは後々のことだった。
(ちなみにもう一人のメンバーは、642PIZZAオーナーのガッチ。)
 
 
今回は コサージュ植物ハット などのカラフルでおもしろくて楽しくて可愛くて素敵なアイテムを出店してくれます。
 
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是非ともヨーコ姐も併せて愛でに行ってね。
 
 
そして、彼女のすごいところは何と言ってもその屈託のない天真爛漫な永遠の少女感なのだが (ただし、Bad Girl)、どんどんおもしろいところへ分け入っていくし、どんどんおもしろそうな人を巻き込んでいくのよね。
きっとよくわからないうちに巻き込まれている人、大多数。
でも、全員何かわからないけどおもしろくなってるであろう感が満載。
で、やっぱり巻き込まれている人は一癖二癖どころか結構な癖をお持ちになってるけど間違いなくおもしろい人なんよね。
 
 
というわけで、今回も直前に巻き込んでいただきました。
 
 
てゆーか、知ってる!
このお面! この歯のキャラ!
 
 
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キミトラ土器さん
 
 
正月の 642PIZZA でのイベントでお会いして、そのままヨーコ姐の鶴の一声で フィエスタ・デ・縁日 に参加していただくことに!
 
 
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これまた本当におもしろくて可愛くて唯一無二なものばかり。
そこいらではなかなか買えないものばかりだから是非、愛でに行ってね。
 
 
というわけで、ステージでのライブだけでなく、ホール内でも楽しめることが盛りだくさんな フィエスタ・デ・縁日
まさに縁日気分をたっぷり味わっていただきたいと思っています。
 
 
ちなみに、デ・オッシはオープニングから登場予定。
通常とは違うスタイルでミニライブをやらせてもらおうと思っています。
 
なので! 是非とも開演時間前にはお越しいただけると嬉しいです。
もちろん、その後も素晴らしいミュージシャンが登場するし、デ・オッシも最後にステージで 最高 なライブをします。
 
 
どうぞご期待ください。
共に楽しい フィエスタ を、縁日 を楽しみましょう。
 
 
心よりお待ちしております。
 
 
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2020年

 
■1月15日(水) umeda TRAD
 デ・オッシ presents

  フィエスタ・デ・縁日 [壱]
 開場18:00 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(Drink別)

【ライブ】
デ・オッシ
城領明子
The Alan Smithy Band

【Food】
タルタルクラブ(京都)

【Shop】
idea of a joke(奈良)
キミトラ土器(大阪)
 
 ご予約はコチラにて

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