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2018年1月 7日 (日)

謎のバスにて行き先不明の旅へ

「次は東山七条」 と言ったな、たしか今。
私はふと外の景色を眺めてみた。

 

決して知らない町ではない。
少なくとも学生時代の数年間はこの京都に通っていたのだ。
しかし、市バスの窓から見える世界はまるでスクリーンに映し出された見知らぬ物語の情景のようだった。

 

京都の市バスに乗るのは初めてかもしれない、とそこで気付いた。
市内のあちらこちらへ遊びにも演奏にも行っていたので特に意識したことはなかったが、たしかに電車で辿り着ける場所であるか、あるいは自ら車を運転して行ったことしか記憶にない。
どうりで京都駅前のバス乗り場でもひどく翻弄されたわけだ。
そもそも行き先ごとの案内もなかったように思う。
とにかく 「206 北大路バスターミナル行き」 というバスに乗れば良いことだけは調べていた。
そのあとに “乙” とか何かがついていたが、とにかく乗り場を探している間に 「206」 と書かれたバスが通り過ぎて行ったので慌てて追いかけて乗り込んだのだ。
京都駅から目的地までは30分近くかかるとは書いていたが、バスにさえ乗れれば安心だ。

 
 

そして、話は冒頭に戻る。

 
 

「次は東山七条」 と言ったな、たしか今。

 

おかしい。

 

私はふと外の景色を眺めてみた。

 

バスからの景色なのでよくわからないが、どうも三十三間堂や清水寺のある東山区を走っていることは間違いなさそうだ。
京都駅から言うと右上、つまり北東に進んでいるわけだ。
自分が行くべき場所は左上の上京区、つまり北西にあるはずなのだ。

 

これはおかしい。

 

気がつけばバスは清水道を経て、祇園の八坂神社を通過し、京都大学正門前に辿り着いていた。
もうこれを越えてまだ北上するようならいよいよおかしいぞ。
いや、とっくにおかしいのだが。

 

そう、どうやら間違った路線のバスに乗り込んだようなのだ。
いやしかし、たしかに 「206」 と書いてあったはずだ。

 
 

なるほど… あの “乙” とかいう謎の文字が曲者だったのか。

 

するってぇと、このバスは “甲” ってヤツじゃないのかい、旦那。
つまり、「206」甲・乙と分かれていて、ルートは同じだがそれぞれ逆方向に廻る、とつまりこういう塩梅かい?

 

果たしてそれこそが真実であった。

 

私を乗せたバスは思いもよらず京都市内の東側をますます北上していく。
目的地から私を遠ざけるように。
百万遍を越え、下鴨神社も越え…
このまま北の鞍馬山まで連れて行かれるかもしれない。
もうそうなったら天狗に弟子入りを乞うて新たな人生を歩むのも悪くないのかもしれないな。
などと考えているうちに、バスは北大路通りを左折した。

 

そうだ、たしかこの 「206」 には 「北大路バスターミナル行き」 という堂々たるサブタイトルが付けられていたはずだ。
少なくとも天狗の下に連れられて行かれるようなことがないことだけはここで明確になった。
しかしまだ不安が残るのでバスの運転手さんに聞いてみることにした。

 

「すいません、このバスは… 千本中立売に停まりますか…」

 

運転手は一瞬訝しげな表情をしたようにも見えたが、静かに
「停まりますよ」 とだけ答えた。
停まるならそれでいい。
もう一時間ほどバスに揺られているが、千本中立売に停まるならそれでいいんだ。
もう既に開演時間は過ぎているが、辿り着けるならそれでいい。

 

私は涙を拭いながら座席に戻った。
バスは北大路通りを突き進み、バスターミナルに入った。
京都市バスに乗ること自体が初めてではあるが、バスターミナルを通過地点として連れてこられたのも初めてだし、途中で市バスの運転手が交代するのを眺めるのも初めての経験だった。

 

二人目の運転手は先ほどの人物よりも幾らか明朗な雰囲気を醸し出していて、声も揚々として聞こえたように思う。
その朗らかな様子は私の乾いた心を潤してくれた。
そして確実に私を上京区の千本中立売へ連れて行ってくれることを信じさせてくれるだけの力を持っていた。

 

ようやくバスは千本通りに差し掛かった。
千本上立売、千本今出川… あぁ、もどかしい。
そしてようやく辿り着いた千本中立売。

 

ここまでの所要時間、約一時間半

思いがけない京都観光。

 

明らかに私自身のミスである。
それは間違いない。
しかし、一言だけ言いたい。

 
 

甲・乙とかつけるとややこしいから、番号変えて!!!

 
 

そんなわけで
ここからが本題である。 (うそっ!?)

 
 

話はさらにその朝にまで遡る。
何気なしに見たSNSからの通知。
本日のイベントなるものの紹介だ。

「りょうとつばさの不思議な冒険」 @ 京都 天Q

 

あ、つんちゃん、日本に帰ってるんだ。
しかも、りょうさんとのイベントかぁ…

 

今夜か… 行けるな…

 

と急遽決めたことだった。

 
 

堀つばさ

そう、日本が誇る世界的な太鼓集団 「鼓童」 のトッププレイヤーとして、阿部一成たちと共に世界中で活躍した女性。
現在はベルギーのアントワープ (フランダースの犬の舞台としても有名な町ね) を拠点にヨーロッパを中心に活動している。
彼女とは共に海外で演奏させてもらったり、2016年は大阪の雲州堂でも共演させてもらった。 コチラ (久々に読んで自分でちょっと感動してしまった… 笑)
 

Image_2
 
 

そんな縁でNolenNiu-de-Ossiとしても仲良くさせてもらってて、とにかく一緒にいると笑いが絶えないし幸せになる存在なのだ。
そして、りょうさん (渡辺亮) はパーカッショニストとして独自の活動をされていて、また妖怪にも造詣が深く、かの水木しげる大先生とも交流のあったお方。
そのお二人が堀つばさ帰国時に定例で開催しているイベントがこの 「りょうとつばさの不思議な冒険」 なのだ。
今回はゲストとしてベーシストの沢田穣治さんも加わり、我々のアイドルでもあるみおんちゃんも登場するのでこれはもう逃せられなかった、というわけだ。

 

Img_5950

 

30分ほど遅れてしまったが、ちょうど始まった即興的なセッションはたまらなく刺激的で久々に心躍るリズムの魔力を堪能させてもらった。
それと同時に “甲” に乗ってしまったことをさらに悔やむことになったわけだが…

前回の雲州堂での乙女時代では会場の関係もあり、和太鼓を並べることはできなかったが、彼女のバチ裁き・和太鼓のパフォーマンスは (まぁ、当然だけど…) 本当に素晴らしい。

 

Img_5958

 

キュートの極み、みおんちゃん(御息女)の最高なパフォーマンスにメロメロになり

 

Img_5965

ほり魔女様の楽しい紙芝居も堪能し

 

Img_5952

とても良い時間をいただきました。

 

あきらめずに来て良かった……

 

終演後は久々につんちゃんと談笑。
相変わらず笑いが絶えることがない。

 

年に何度かしか見れないこの 「りょうとつばさの不思議な冒険」 だけど、何かワクワクさせる楽しいものがあるので、もし機会があれば皆さんも是非。

 

Img_5970

そして、堀つばさ New Album 「一束 hitotaba」 も入手。
必聴です。

 
 

終わってみれば何とも不思議な心地の一日でした。

ただバスに揺られていただけだけど、何だか久々にゆっくり京都を味わった気さえします。
またあらためて、ゆっくり来たいなぁ…

 

などと思っている間に

 

京都も含む、楽しい楽しいジョイントツアーが決定!

 

最高にハッピーな気持ちにさせてくれる二人、Emi Tem Happy Drawbar (エミテムハッピードローバー) との 石川・福井・京都 への旅。
自分にとってはルーツでもあり、約束の地でもある北陸に久々に訪れることができるのがとても嬉しい…

 

エミテム&デ・オッシの!
「ヨーヒエルヒー・カラノ=ハルノヒー」

 〜石川・福井・京都〜
 
■3月23日(金) 石川 溜まりBar夕焼け

 OPEN19:00/START19:30
 CHARGE 2500円(1D付) 
 w/ くるみ

 
■3月24日(土) 福井 bar Jake

 OPEN18:30/START19:30
 CHARGE 2000円(1D別)
 w/Asobi-gokoro Band

 
■3月25日(日) 京都 ROOM335

 OPEN18:30/START19:30
 CHARGE ¥2500(要order)
 エミテム&デ・オッシ ツーマン

 

※各会場、お席に限りがございます。ご予約は各会場またはメンバーへお早めにお願いいたします。ご予約お待ちしております!
≫≫≫ こちらの予約フォーム にて
 
Emitemdeossi

 
 

そして、ずいぶん先のことですが…

 
 

2018年もやります!

NolenNiu-de-Ossiワンマン ~まほろば楽座Special~
 
■8月23日(木) 大阪 雲州堂
【入場無料・投げ銭制】

 
 
Mahogakuspecial2018
 
前身バンド “まほろば楽座~マホロバガクザ” の曲を中心としたワンマン。
NolenNiu-de-OssiならではのVer.で。
18年のあちらこちらへの時間旅行を
今から是非予定しておいてくださいね。

 

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■1月13日(土) 大阪 雲州堂
イオリ・雲州堂 15th Anniversarry
 『蔵マルシェ』

開場12:00 開演12:40
出演予定時刻 13:30
終演17:00
【入場無料・投げ銭制】(Drink等別途)

 
【出演】
NolenNiu-de-Ossi
鞴座
カーテンズ
bananatea
 
【マルシェ】
焼喜菓子 kokeka  <焼き菓子>
おやつ工房アトム <米粉のシフォンケーキ>
勾玉堂 <お惣菜>
チーズ魂 <世界の美味しいチーズ>
PALMYRA <デーツ>

 

雲州堂 Website

 

Alittlemoreeden2

■1月27日(土) 東京 HEAVEN青山
 
柴草玲×NolenNiu-de-Ossi×ミーワムーラ
『エデンのもうちょい東』 Season2

開場19:00 開演19:30
前売3000円 当日3500円 (1Drink別)

 
ご予約はコチラ

 
 
Bluenote210
 
■2月10日(土) 奈良 ブルーノートならまち
 
NolenNiu-de-Ossi ワンマン

開場15:00 開演16:00
前売2000円 (Drink別)

 
ご予約はコチラ
 

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山田晃士・NolenNiu-de-Ossi
 『ばれない嘘 二〇一八』
 
Lie2018
 
【特設サイト】
PC

スマホ
 
 
【Schedule】
 
■4月27日(金) 大阪 雲州堂
■4月28日(土) 岡山 MO:GLA
■4月29日(日) 高知 中町バー
■4月30日(月・祝) 高松 RUFFHOUSE
■5月5日(土) 静岡 UHU
■5月6日(日) 東京 中目黒 FJ's
 

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