« 最近の悩み、という定期便 | トップページ | 生涯のお気に入りのアルバムを一気に熱く語る »

2018年10月 3日 (水)

いわきでの夢のような酒宴の三日間

“嬉しい悲鳴” という言葉がある。

そもそも悲鳴というものは外部から何らかの不快な刺激を受けた際にとっさに出るものであるから、実に矛盾した言い回しである。

たしかに、困っていることが前提にあるので少なからず不快要素は存在しているとも言えるのだが、最終的にはそれをも含めた上での喜びを表すポジティブなフレーズであると言えよう。

 

今回の 『エデンのもうちょい東』 ツアーのことをただ振り返りたいだけなのに、冒頭から話をややこしくしてしまった。

 

さて、そんな嬉しい悲鳴も幾度となく上げたくなった今ツアー。
大阪公演を終え、東京で再集結。
そして、NolenNiu-de-Ossiにとっては初めての地となる福島県はいわき市が最終地点であった。

 

とにかく、移動に関しては実に大変だった。

 

距離はさほど問題ではない。
長距離運転には慣れている。

しかし、大きな事故による通行止め、集中工事による車線規制、それによって引き起こされる大渋滞。
今回はそこに悩まされながらの移動となった。

 

何とか無事に辿り着いた、東京は青山の会場。
昨年春から年末にかけてマンスリー企画をさせてもらったHEAVEN青山だ。

そして、この 『エデンのもうちょい東』 の始まりの地であり、そのタイトルの由縁となった場所である。
 
 

ここでのエデンも三回目。

 

Img_9129

 

柴草玲さん、ミーワムーラ
という個性際立つ存在ながらも、音楽的にも人柄も素晴らしい方々、
そして、我々NolenNiu-de-Ossiが共にここで育ててきた空気感。

 

Img_9126

 

この三組ならではの、このシリーズならではの、このステージならではの、独特の時間の流れがある。
それはとても気持ちの良い特別な時間だった。

 

終演後は一旦散会し、ミーワムーラと我々は一足先にいわきへ。

ライブ後に常磐道を夜走りして辿り着いた先には…
最高な宴が待っているのだった。

 

思えば、ミーワムーラと酒を酌み交わすのはこれが初めて。

これまで常に運転を控えていたので一人だけノンアルコールで打ち上げを過ごさなければならなかったのだ。
 

何たる喜び。
歓び。
慶び。

最終的にムラさんと二人だけのサシ飲みとなり、深い話の途中でとっくに外が明るくなっていることは気付いてはいたが、そのまま飲み続け、語り続けた。

 

Img_9131

 

そして当然ではあるが、数時間の就寝を経たらあっと言う間に出発時間。

昨夜は真っ暗な中の到着だったのであまり様子は分からなかった町や港を眺めながらの移動。

地元の方々をはじめ、多くの方々の力により、あの震災の傷跡はおそらく随分と治癒され、新しく美しい景色がどんどん生まれているようだ。
ミーワムーラのお二人からはその時点ではまだ何もお話を聞いていなかったのだが、いかにこの町が凄まじい津波に呑まれたのかということは、現在の穏やかな風景からでも想像することは難しいことではなかった。

 

そして向かったのはいわき市の繁華街。
そこにある Music Bar Burrows

 

Img_9135

 
 

Img_9137

 

バーカウンターの奥にライブスペースがある雰囲気の良いお店。
実はここを改装したのはムラさん。

 

Img_9145

 

Img_9139

 

地元いわきでミーワムーラを見れるという喜び。
そして、神がかった玲さんの天才的なステージ。
我々もとても良い時間を過ごさせてもらいました。
千秋楽らしく、三者三様でありながらもタイトルに相応しい素敵な時間を三組で作れたのではないかと思います。

 

東京・いわき、と二日間お越しいただいた皆さん、各所の関係者の皆さん
ありがとうございました。

 

そして、ライブ後は全員で打ち上げ。
美味い酒に料理に舌鼓を打ち、思い出話や音楽の話に華が咲く。
こうした時間はとても大切だ。
一緒に音を奏でてステージを幾度も共にしてきたけれど、全員で落ち着いて宴席を囲むことは初めてだった。

時にサシ呑みになり、時に床にあぐらをかいて問答になったり、もうそれは不思議な合宿の様相を呈していた。

 

またもや深い深い夜を通り抜け、夜明けを感じながらの終幕。

当初の予定では翌日のうちに帰途につくことにしていたのだが…

 

大型台風の24号が日本を縦断するということで、どのタイミングで帰っても必ずどこかでぶち当たるという状況。
万が一の場合は高速道路が通行止めになるだろうし、避難できる場所を確保できるかはわからない。

起床後の情報で判断しようと思っていたが、既にほぼ断念せざるを得なかった。

 

いや逆に、もう一日ゆっくりといわきの空気を味わえるというラッキーな機会を与えてもらえたということだ。

 

ひと足先に東京へ帰ることになった玲さんとまっきいさんを見送り
ミーワムーラのお二人にいわきを案内してもらうことに。

 

Img_9162

 

Img_9187

 

Img_9167

 

復興してきた港の風景、魚市場の様子
そして自分のフェチズムを刺戟してやまない、見知らぬ町の路地の裏、そのまた裏の景色。

それはまだまだいわきにおいてはまだわずかな魅力なのかもしれないが、どこもかしこもにワクワクして、そして何だかとても愛おしかった。

もちろん、それはミーワムーラのお二人自身の魅力というフィルターを通して見ている景色だからということも少なからずあるだろう。

しかし、何にしてもまた帰って来たい町が増えてしまったのだ。

 

嬉しい悲鳴、だ。

 

あちらこちらに様々、馳せ参じたい町があるのだ。
どこもおいそれと簡単に訪問できるわけではない。
しかし、そこに逢いたい人がいて、また見たい景色があるならば
きっとまた訪れずにはいられなくなるだろう。

 
 

その夜は、地元の方だからこそ知る鮮魚店で選んだ旬のものをいただくことに。

 

Img_9175

メヒカリ!
う、美味い……

 

Img_9174

 

秋刀魚……!
うまーーーい!! 美味すぎる!

焼き具合も尋常じゃない。
海の町の人間のアイデンティティを感じる… (自分が海なし県の人間だからね。)

 

Img_9179

 
 

完璧に

ごちそうさまでした。

 
 

子供の頃は魚などさほど美味いとは思わなかった。
断トツで肉派だったわけだが、年を重ねると共に焼き魚や野菜類がたまらなく美味いと思えるようになった。
ひとつは酒をこよなく愛すことになったことも、自分にとってはそれらを味わい深く楽しめるようになった要因のひとつだと思う。
子供の頃から大好きなカレーやハンバーグ、焼き肉などのベタなメニューも今でもたまらなく好きだ。
単純に心から愛するものが増え続けているだけなのだ。
音楽と同様に。

ある種これも “嬉しい悲鳴” と言えるだろうか。

 
 

そして、三日目も夜を徹して酒を酌み交わし、談義が続いた、
鋭い刃のような本音も飛び出し、腹を割って話ができたように思う。
夜中には凄まじい雨風が打ちつける音が耳には入ってきていたが、こちらの情熱の方が遥かに激しかった。
この人たちと改めて何かをやりたい、そう強く思えた夜だった。

 
 
 

目が覚めたらまるで夏のようだった。

フェーン現象というものだろうか。
台風一過の見事な晴天に加え、気温も非常に高く、まるで本当に何かの夏合宿の最後の日のような趣きだった。

 

人里離れた場所にあるような古くも愛おしい建物に、とても明るい日差しが差しこむ。
まるで夢のような… いや、夢から覚めて何か新たな時代を迎えたような、そんな気さえした。

 

あれは夢だったんじゃないか?

 

本当にそんな気がするほど美しい朝だった。

 
 

結局、三夜をいわきで過ごすこととなった。
毎晩、宴を繰り広げ、朝まで話し込んだ。

 

いや、きっと夢だな、あれは。
胡飲酒の夢を見ていたんだ。

 
 

朝食はミワちゃんオススメ、地元に愛される中華そば店 「チーナン食堂」 にて中華そばと半チャーハン。

 

Img_9182

 

Img_9181

 

美味い。
そして、想像をはるかに超えるボリュームだった。

超満腹にてモーニング終了。

 

そして、三日間もお世話になってしまったムラさん、ミワちゃんともお別れ。
寂しさも一入。

 
 

ありがとう、ミーワムーラ…
ありがとう、いわき!

 
 

そして、台風の影響により災害通行止めとなっている高速道路各所の状況を見ながら、10時間かけて無事、奈良まで生還。

 
 

これにて

 

柴草玲×ミーワムーラ×NolenNiu-de-Ossi
『エデンのもうちょい東』 Season3
     - 完 -

 

あらためまして
各地へお越しいただいた皆さん
柴草玲さん、ミーワムーラのムラさんミワちゃん、まっきいさん、関係者の皆さん
ありがとうございました。

 
 
そして、三日間癒し続けてくれた、くぅちゃん…
 
 
Img_9146
 
Img_9151
 
Img_9152
 
 
ありがとう~~~!!
 
 
 
 

さて、10月は珠玉のイベント三本のみ。

 

おなじみ、名古屋のストレガの14周年記念スペシャルライブにてツーマン!

Doedihcx4aalbyg

■10月13日(土) 名古屋 Bar Strega
 NolenNiu-de-Ossi×よしこストンペア
 詳細・予約

 

さらには、NolenNiu-de-Ossi初・山梨! しかも石和温泉郷!

1

■10月27日(土) 山梨 Studio天空馬
 ≫ 詳細・予約

 

そして、再訪を待ち望んだ素敵な東京は中目黒のお店、FJ's にて、ミチルンサトコさんとのツーマン!
これはもうどうぞ必見でお願いします!

Img_8382

■10月28日(日) 東京 中目黒 FJ's
 ノレンニゥー・デ・オッシ×ミチルンサトコ
 ≫ 詳細・予約

 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・
 
Mahosp2018

■11月4日(日) 大阪 雲州堂
 NolenNiu-de-Ossiワンマン
 ~まほろば楽座Special~

 開場18:00 開演19:00
 終演21:30予定
 前売2500円 当日3000円(Drink等別途)

● まほろば楽座セルフカバーアルバム 限定枚数 販売予定!
● まほろば楽座時代の写真展示予定!

≫≫≫ 前売予約はコチラにて ≪≪≪

※手違いを防ぐためにコチラのフォームでのご予約をお願いします。

  残席少なくなって参りました。
満席になり次第、予約受付を終了します。
     どうぞお早めに!

 
Mayakashi1
 
『オカシナまやかしノ夜』
■11月10日(土) 岡山 MO:GLA
■11月11日(日) 広島 音cafe Luck


Hanahaku2018
 

■11月22日(木) 京都 Live Spot RAG
 花田えみ音楽博覧会2018
 ~Happy 12days live in RAG~

 

Bluenote201811

■11月23日(金祝) 奈良 ブルーノートならまち

 NolenNiu-de-Ossiワンマン
 開場15:00 開演16:00
 予約2000円(Drink等別)

 ご予約

 
Otogi_03
 
■12月8日(土) 静岡 UHU
丸山研二郎&原口朋丈・NolenNiu-de-Ossi
 『おとぎ話の夜』

 
 
Dingdong2018

昨年も大好評だったクリスマスムードあふれまくる、幸福な夜のワンマン。

■12月22日(土) 大阪 雲州堂
 NolenNiu-de-Ossiワンマン
 クリスマス・スペシャル
 『ディンドン・デ・オッシ』

 開場18:00 開演19:00
 終演21:30予定
 前売2500円 当日3000円(Drink等別)

 ご予約

 

その他、詳しくは Website にて

   

« 最近の悩み、という定期便 | トップページ | 生涯のお気に入りのアルバムを一気に熱く語る »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/583070/67233735

この記事へのトラックバック一覧です: いわきでの夢のような酒宴の三日間:

« 最近の悩み、という定期便 | トップページ | 生涯のお気に入りのアルバムを一気に熱く語る »

フォト
無料ブログはココログ