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2020年5月28日 (木)

自分の過去最高のライブ

かつて自分の記憶の中での最高のライブは 2005年1月 バナナホール (現・umeda TRAD) でのライブだった。
まほろば楽座としての三度目のワンマンショウ 「大座興」~すえひろがり寿~
 
正直に言うと、内容は断片的にしか覚えておらず、ただ後半に感じた興奮や会場の一体感、終演後の充足感がその良い記憶の素となっていた。
 
その帰り道に定食屋で200枚以上の束になったアンケートを読みながら、少し何かを成した感に浸れたところも記憶に色付けしてくれていたのだろう。
 
もちろん、それはまほろば楽座時代においてもあくまで目標の途中にすぎず、より高みを目指すべく頑張っていくはずだったのだが…
半年後に主要なメンバーが二人も脱退することになるとは、そのときは思ってはいなかった。
結果的にまほろば楽座が最も栄えていたのはその三度目の大座興の頃だったんだろう。
まさに夢なかば、だ。
 
270人の来場者、ゲストや関係者も含めれば300人近く。
目標の途中とはいえ、自分たちのために集まってくれた多くの方々を前にステージに立てば緊張と興奮は否めないだろう。
 
もう15年も前のことだ。
いくらか記憶も感情も脚色されているだろうし、実際には随分と疑わしくなってきていた。
 
それでも、その後メンバーチェンジを経てマホロバガクザとなり、音楽的には多少成長できた時でも…
バンドとしての活動をあきらめ、二人のユニットのNolenNiu-de-Ossiとして再始動し、悩み続けていた時も…
ひとつの目標は、あの三度目の大座興を越えることだった。
そこを越えない限り、スタート地点にも戻れていない、という感覚だった。
 
おそらく、2017年あたりまでの10年以上はどこかでそう思っていたんじゃないだろうか。
 
それ以降は今の自分たちが精進を重ねて得ていることの自負も幾らかは増し、さすがに15年前の自分たちを越えられてはいない、とは思ってはいない。
過去に幻想を抱いて自分たちを慰める必要もなくなっていた。
ただただ、悩み苦しみながらも楽しかった頃の最上の思い出のひとつとなっていただけであった。
 
 
そのようにやけに幻想的な記憶になっていたのは、記録が残っていなかったからだ。
 
 
と、思っていた。
 
 
が…
 
 
先日、たくさんの過去のDVDと共に発掘されたのだ…
クローゼットの奥深くにしまい込まれていたタイムカプセルの中から…
 
ワンマンショウ 『大座興』 ~すえひろがり寿~ のDVDが。
 
 
おそらく、まほろば楽座からマホロバガクザとなり、NolenNiu-de-Ossiとなり
悩みながら活動していく中で、現状と比較して幾らかでも華々しい記憶のある過去はできるだけ封印したかったんだろうな。
気持ちの上で過去の自分を越えられなければ、それを懐かしんだり楽しんだりすることなど辛くてできないのだ。
 
 
もはや今となっては幼少の頃の自分のアルバムを楽しむくらいのノリで見ることができる。
内容はさておき、あの感動や興奮はどこまで記録されているのだろう…
 
 
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おぉ… バナナホール (現・umeda TRAD) にたくさんの人が集ってくれている。
 
 
2_20200528000301
 
当時はライブハウスの記録メディアがようやくビデオテープからDVD-Rに替わってきた頃だった。
カメラ自体はビデオテープ用のクオリティのままだろう。
しかも広いバナナホールの最後尾にあるカメラで撮っているから… 非常に粗い(笑)。
更には、いわゆるライン音源 (PA卓に入ってくる音をそのままメディアに録音している) なので、会場の雰囲気などはほとんど味わうことができず、演奏の良し悪しをシビアに突きつけられるだけ(笑)。
 
 
Img_4068
 
あぁ… こんなこともやってたな… こんな曲もやってたのか…
と懐かしみながら観ることはできたのだが…
 
 
とにかく、我ながら歌も演奏も酷い(笑)。
もちろん、15年も前のものなのだから、そう思えないといけないとも思うのだが…
そういう差異を差し引いても、やはり酷い。
しかし、それは自分たちを振り返ってみれば何ら不思議なことはなく、まぁそれくらいの努力しかできていなかったのは確かだしな、とハナから折り込み済みではある。
 
 
楽しみなのは後半だ。
 
演奏力や歌唱力は一旦横に置かせていただいて、あのとき得れた興奮や感動はいかなるものだったのか… それを思い出したい。
 
 
「かたばみの実がはじけるたびに」 から 「刹那の盛夏」 を経て、「風まかせ節」 「啓蟄」 「淡い光」 「哀歌」
 
怒涛のように曲が続き、たしかにステージ上もフロアもヴォルテージがあがっていっている様子は垣間見れた。
たしかに…
たしかに、そこに立っていれば気持ちが高揚したのかもしれない。
しかしそれが、今となっては何だかさほど魅力的な記憶となって蘇ってはこなかった。
 
あれほどの集客力があった時代の自分たちには戻れていない。
記憶にあるようなあの興奮はたしかにあったのだろう。
しかし、それはあれだけ集まってくれた方々のパワーにのせてもらっていただけだった。
自分の力で、音楽の力で、場のエネルギーを作ったような気がしていたのはきっと錯覚、とまでは言わないが、あまりに美化しすぎた記憶だった。
 
興奮した。
感動した。
 
それは間違いがない。
 
あの日、あの場所に来てくれたみんなのおかげで、それを味わわせてもらえた。
 
しかし、ようやく過去の幻影からきれいさっぱりとお別れすることができたような気がする。
もうとっくにお別れしていたつもりだったけれど、正直このDVDを見つけて内容を確認するまでは、やはりどこかですごい体験を反芻できるんじゃないだろうかという期待を恥ずかしながら持ってしまっていた。
 
 
こうしてあらためて確認できたのも良かったのではないだろうか。
その後、自分たちが歩んできた道は決して誤ってはいない。
今の自分たちが、今の自分たちの価値観で、どこまで高みに辿り着くことができるか、しかない。
このタイミングで過去を笑って洗い流せる機会を得れたのも何かの思し召しだろうか。
より未来が楽しみになっている。
 
 
まぁ、それにしても途中何度も顔をしかめてしまうくらい、流れもMCもよろしくなかったんだけど(笑)。
 
 
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恒例の、ヒゲ(Ba)のコーナーだけは普通に楽しんでしまった…
いや… おもしろかった(笑)。
 
 
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あれはヒゲの全盛期だったなぁ… (遠い目)
 
 
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黒子の岡本規の小芝居もかなり楽しかったが、これは彼の名誉のためにも墓場まで持っていっ… あっ…
 
 

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過去と言えば…
 
 
今週末 5/29(金) 19:00~ 販売開始です!
 
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 小林未郁 × デ・オッシ
 バーチャルトリップツアー
『過去の世界で待ち合わせ』
 
①2018年7月29日 高田馬場天窓.comfort
②2019年5月17日 名古屋BLUEFROG
③2019年5月18日 大阪 雲州堂

販売期間 2020/05/29 19:00 ~ 2020/06/05 23:00
各40分前後 それぞれ 1,000円(税込)
 
2020年『どこかの世界で待ち合わせ』ツアー中止に際しての特別企画として
今回予定していた三会場での過去ライブ映像をオンライン販売します。
(PCで動画ファイルをダウンロード、またスマホ等でストリーミング視聴も可能です。)
ご来場いただいた方には想い出を振り返っていただきながら、また行きたかったけど行けなかった…という方も
オンラインで一緒に過去のツアーを巡ってもらうことができます。
それぞれの会場に予約をしてライブを観に行く心持ちで、各会場の動画をご購入ください。
会場ごとの売り上げから手数料などを差し引いた80%を、それぞれの会場に寄付します。
 
収録時間が予定より少し長くなりました。
幻想的な歌の世界と共に、MCなどライブならではの楽しい雰囲気も。
収録曲はそれぞれ違うので、各会場のムード共に是非そこも楽しんでくださいね。
 
● 販売は 公式ネットショップ「ドドイツ」 にて!●
 
どうぞお楽しみに!
 
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ライブ配信『デ・オッシの60分ライブ』
 5月31日(日) 11:00am~ 【投げ銭制】 
 
視聴方法は コチラ にて。

 

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