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2020年7月18日 (土)

ライブ再開 ~その心の内を言語化~

五ヶ月ぶりのライブ再開にあたり、日が迫るほどに楽しみと共にある種の不安も増していっていた。
まだ警戒される方も多いのだろう、なかなか予約は入らない。
特にここ数日は報道等でも不安を掻き立てられるような内容がまた増えていた。
いくら感染対策を入念にしてるといっても心配されるのは仕方がないと思う。
100%安全などというものは日常生活の中にもないのだけれど。
 
そして二日前あたりから既に予約してくれていた方からのキャンセルの連絡が入りだし、前日だけでも数件あった。
こちらとしても想定していたことだが、まぁもちろんその都度ショックはある。
しかし、誰も悪くないし、仕方ないことなのだ。
みんなギリギリまで悩んでくれて、苦渋の決断をしたのだろうと思うと、何かこちらが申し訳ない気にもなってくる。
感染自体よりも世間との関わりの中で悩ましいことが多いのではないかと思う。
 
だが、それよりもやはり行きたいと思って予約し計画してくれたことが嬉しいのだ。
今回は残念ながら諦めざるを得なかった方も、また行きたいと思って本当に計画をしてくれるなら是非またご予約ください。
先のことは誰にも、自分にもわからないのだから。
 
 
とはいえ、さすがに当日はいろいろと考えた。
 
イベント自体は楽しみで仕方なかったし、こんな状況下でも会場に足を運んでくれる方に全身全霊をもって応えたいと思っていた。
 
 
しかし、先々のことを考えると…
 
こんな世の中に不安が渦巻く状況で、なかなか人も集まらないし、行きたくても行けない人も多い中で…
また、感染対策などを入念にするために、それに時間を割かなければいけないし、ステージにだけ集中できるわけではない状態で…
頑張ってイベントを開催することは果たして正しいのだろうか、と疑問も生じてきた。
 
 
採算などはもはや度外視しなければ、まず始められないようなところもある。
単純に収益を考えるなら別の策を考えた方が良い。
そんな中、もし多くの人に求められていないのなら、もうしばらくは無理にライブをしない方が良いのかもしれない… なんてことも頭をよぎった。
 
 
しかし、当日は Emi Tem Happy Drawbar、‪u-full という魅力的なゲストとステージを共にできること
大切な仲間の idea of a joke のヨーコ姐と様々計画してきた楽しみなことがまた再開できるのが嬉しかったので、先のことはまた先に考えようと、保留しておくことにした。
 
 
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リハーサル風景
 
 
そして、始まった フィエスタ・デ・縁日 [参]
 
会場に集まってくれる方々の姿を見て、ホッとしたと同時に、これまで以上に感謝の念が湧き上がってきた。
ようやく実感も増してくる。
そうだ、このワクワク感だよ。
 
今こうしてここに集まってくれている人たちの前に立って楽しんでもらうんだ、何か素敵なものを味わってもらうんだ、という実際のライブならではの特別な気持ち。
当然ながら配信とはまったく違う、この空気感、緊張感。
 
もう20年以上、この会場で見てきた景色だ。
しかし、明らかに五ヶ月前よりはるかに強く、それが心の奥底から湧き上がってくるのを感じていた。
 
 
誰のために音楽を奏でるのか、歌うのかはもう明確になっている。
そしてそれを一番楽しむのは自分だ。
 
 
前回に続き、オープニングはフロアのミニライブから。
漫才マイクとしてもおなじみの名器サンパチを一本立てて。
 
 
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そして、今回は感染防止仕様で、御簾の向こうの高貴な方を演出。
平静を装っていたけれど、正直に言うと気持ちが入りすぎてちょっと演奏は力んでしまったが…
眼前の人に直で届けられるということは本当に特別なものだと改めて感じていた。
 
 
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シート越しだけど。
 
 
そして、ステージのエミテムへバトンを渡す。
 
 
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きっちりとバトンを受け取ってくれて、楽しいステージに。
前回はタルタルクラブとして、お料理でイベントを盛り上げてくれた二人。
 
 
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久々にライブを共にして、曲を聴いてなんだか胸が熱くなった。
特に最後の二曲はやばいくらい心に響いたな。
 
 
そして、続いては u-full。
 
 
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アコーディオン、ギターとピアノをそれぞれ持ち替えながら、奥行きのある映像的な音楽を奏でる二人。
安定感のある演奏と、魅力的なキャラで、見事に会場を魅了したのではないだろうか。
 
何だか、自分も既に満足してしまって、これで今日は完結でも良いのではないか!?
なんて冗談を実際に口にしていたくらいくらい良い雰囲気だった。
 
 
ゲストの二組が作ってくれた、愛情にあふれるムードと程良い緊張感の中、主催である自分たちの出番が回ってくる。
 
 
一曲目 「眠りの町」 の最初の音を爪弾く時の悦びと、恐怖にも似た張り詰めた空気は、自分自身が生み出しているものだが、独特のものだ。
正直、堅さは否めない。
しかし、この感覚は決して失ってはいけないものでもあるんだ。
 
そんなことを考えながら一曲目を歌い終えた。
 
 
間髪入れずに重厚にピアノが鳴る。
 
 
満月の逃避行
 
 
これはただひたすらにリズムに体を委ねれば良い、とギターをかき鳴らした瞬間、会場に手拍子が鳴り響いた。
 
 
うわぁ… 俺、今、ライブをしてるんだな…
 
 
当たり前のことに何か感動する。
 
 
「この人たちとできる限りひとつになりたい。」
 
 
そう思いながら演奏し、歌い続けた。
 
 
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開場前、自分はこの先、ライブをしていくことに少し迷いや疑問を持ち始めていた。
 
 
しかし、ステージ上で自分の心は決まっていった。
 
 
どんなことが起ころうとも、ライブをすることが可能な状況ならば
たとえ来てもらえる人は少なくとも
それを楽しみにしてきてくれる人がいるならば
この場所は、この時間は、こんな愛おしいものは何としても守らなければならない━━━
 
そう、心の底から思っていた。
 
 
もしかしたら、こんな事態に陥らなければ、そんなことを改めて実感することなどできなかったかもしれない。
そう思うと、今、自分に必要な、大切な時期だったのかもしれないとも思えてくる。
 
 
そして、ようやくステージから歌うことができた新曲たち。
このコロナ禍の中で生まれた 「聴色 ~ゆるしいろ~」 「虹祭 ~にじまつり~」。
 
特に 「虹祭 ~にじまつり~」 はここ数ヶ月の様々な想いを改めて言葉として口にすることで、自分自身、涙があふれそうになった。
 
僕らは絶対に乗り越えなければならない。
そしてまた逢える事を約束したい。
 
偽りのない気持ちで歌えることの喜び、自我の解放感。
こんな幸せなことがあるだろうか。
 
もう感謝の気持ちしかない。
 
 
 
そして、アンコールをいただき
愛する仲間たちをステージに再び招いて…
 
 
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まずは u-full のフナハシダイチ君イジリ。
 
いや、ホントに大好きなんだよな… 彼のキャラ。魅力的。
 
 
そして最後は全員で希望に満ちた曲を。
 
 
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ゴダイゴの 「銀河鉄道999」
 
自分も幼少の頃からゴダイゴが大好きなんだけど、u-fullの二人もかなりのマニアだった模様。
そして、レスリースピーカーから響き渡る花田えみちゃんのオルガンを体中に浴びられる贅沢。
 
幸福度MAXなクライマックス。 
来てくれた皆さんにもこの気持ちが伝わっていると嬉しいなぁ。
 
 
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屋台を一手に引き受けくれた奈良の盟友 idea of a joke のヨーコ姐のフィエスタ限定屋台 『虹屋』 も盛況だった模様で嬉しい限り。
 
 
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この日限定の 「花と寅」 による 虹祭クッキーがこれまた最高でした! 魅力的過ぎる。
 
 
そして、終演後の皆さんの笑顔が何よりの喜びです。
綺麗ごと抜きで、どんな報酬よりも嬉しいもの。
 
 
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感染防止の観点からも、どれだけライブハウスが、自分たちが、意識高く気を付けているかもご理解してもらえたと思います。
これでもしダメなら、日常生活のどんな場面でもあかんわ」 って言ってくれた方の言葉が嬉しく、またそれがすべてでしょう。
 
その他にも、実際に来て安心した、という声を後にも聞きました。
おそらく、ご来場いただいた方は次回また行きたいと思ってくれれば安心して来てくれるでしょう。
だって、どこよりも最初に (いわれのない理由で) 叩かれて、どこよりも我慢して、どこよりも対策を練ってきて、どこよりも気を付けている現場なんだもの。
 
先述の方の言葉通りですが、これでダメならもうどこで感染してもそれはもはや “運” でしかないよって話です。
 
 
というわけで、ライブ再開第一弾は様々な葛藤もありましたが、結果として幸福に満ち、あらためて自分を鼓舞させるような日となりました。
 
 
u-fullEmi Tem Happy Drawbar、本当に素晴らしいパフォーマンスと愛情をありがとう。
idea of a joke のヨーコちゃん、いつも最高のアイデアと愛情をありがとう。
 
そして、umeda TRAD の皆さんに本当に感謝。
音響・照明・プランニングまですべて愛を感じてます。
 
 
かつて、まほろば楽座時代のバナナホール時代、ここがホームとして疑いようのなかった時代がありました。
しかし、状況は様々変わり、このキャパシティでは悔しいけれどなかなか厳しくなってきて、ホームというには自分たち自身がおこがましさを感じるようになってきていました。
そこをもう一度取り戻すことがスタート地点、と計画したのがこの20周年の今年のこと。
それがこの事態で、また厳しさを味わうことになっているけれど…
 
もしかしたら、本当にイチからやり直すくらいの気持ちでリスタートできるチャンスを与えてもらえているのかも… なんて思えてきました。
 
 
ライブ再開をし、また一歩踏み出せたことで、新たな希望がどんどん湧いてきています。
 
まだまだ活発には動き辛い世の中だし、何も無理をすることなどないけれど、意外にやりたいことを思い切ってやってみると、可能性も広がるし解決策もすぐに見えるのかもしれません。
閉じ籠って悩んでいるだけではもったいない。
気を付けることはもはや当たり前、その中で可能性を見出すことこそが大切な時代なのではないかと思います。
 
 
だから
 
 
約束しよう
 
また逢おうね。
 
 
  デ・オッシ [DE-OSSI]
   https://de-ossi.com/
 
 
 
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