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2020年8月 4日 (火)

虹祭 ~にじまつり~ という存在

先日、我々デ・オッシの曲 『虹祭 ~にじまつり~』 のMusic VideoをYouTubeにてフルコーラス公開した。
発表時から自分達はもちろん、聴いてくれる方々も何か大切に想ってくれているような気がして、今の自分たちにとってとても大事なものとなっている。
 
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この曲は本当にアッという間に出来た。
 
それは決して “簡単に完成した” という意味ではなく、ただ自分は心が求めるままに、いや、何かに導かれるように辿り着くべきところまでただ心を震わせながら旋律と言葉を紡ぎ出していただけだったように記憶するということだ。
 
 
時折、そんなことがある。
決して多くはないが。
 
 
イントロの三味線のフレーズが最初に出てきた。
そして、ハーモニーが舞い降りてきてギターを手に取った。
言葉もほぼ同時進行で生まれていたような気がする。
 
進むにつれて、胸が熱くなり、張り裂けそうになり…
ナルシストのようで実に恥ずかしいが、溢れる涙を拭いながら言葉と旋律を追っていっていた。
 
 
頃は緊急事態宣言の真っ只中。
すべての予定が白紙となり、まったく先の見えない時期。
 
不安がなかったと言えば嘘になるが、とはいえ、さほど心配していたわけではないし、何も打つ手が無くお手上げとなった状況をそれなりに楽しんでさえいたように思っていた。
 
しかし、ポジティブな自分の思考とは裏腹に、こういった機会を得たことで逆に何かこれまでに隠し抱いていたものが一気に噴出したのかもしれない。
と、今となっては推察することもできる。
 
通常の精神状態の自分ならおおよそ歌おうとは思わない言葉が、このときはとても適切に感じられて、それ以外の表現など見当たらなかった。
 
 
社会にとって何の役にも立ててこれなかったかもしれない自分が
この期に及んで、結局何の力にもなれない。
 
 
自分の歌で誰かを支えることさえできない。
 
 
でも、今は、今だけは、誰かのために、そして、自分のためにも、何とか希望を見出せるような気持ちでいたい。
 
 
図らずも、音楽を奏でる場さえも奪われてしまっていた頃だ。
そんな中で始めたライブ配信。
そこに全国から集ってくれる方々。
 
あの時期の幸福感はこの先も忘れることはないのではないか、と思う。
 
 
自分たちの音楽を聴いてもらえることのありがたさ。
そのひとつひとつに応えてもらえることの喜び。
 
職業的なものは一切廃して、イチ人間として、イチ音楽人としての幸福感と意義を感じさせてもらえた。
 
 
この人たちと今を乗り越えたい。
また必ず再会したい。
 
そう思えたこと、それが 『虹祭 ~にじまつり~』 が生まれることに繋がっている。
 
実に皮肉なことではあるが、この新型コロナ問題が起こらなければ生まれなかったものかもしれない。
いや、きっとそうだろう。
自分が素直になれて、素直に言葉を紡げたことも、この状況下だったからであることは否めない。
 
望まざるものとはいえ、戦争がなければ生まれ得なかった名曲などがあることと同様に、その規模の大小や有名無名の大きな差はあれど、ネガティブな現実が起こることでこそ生まれるものはあるのだ。
 
 
なので、この曲は世に自由に放ちたいと思った。
もったいぶる気などまったくなく、無料で自由に何度でも聞けるように。
 
とはいえ、タダであろうが、興味もない人の音楽は誰も聴かない。
どれだけ簡単に聴けても、必要のない音楽は道端の雑草と同じように存在すら気付かれることのないものなのだ。
 
だからこそ、その価値を問うのも良いのではないか、と思えた。
 
たしかに、商品をヒットさせるには綿密な戦略も膨大な費用も必要だ。
もはや夢見る少年時代じゃあるまいし、そんなことは百も承知である。
 
でも、何かわずかにでも気持ちを共有できた方がいたなら、その人の心からまた誰かの心へ…
何か大きな力に左右されない、体温を感じるような伝わり方で少しでも広がる、そういうことが起こり得るならその方がとても気持ち良い。
 
そんな肌身が触れ合うような感覚を大切にしたいと思えた。
 
 
さて、曲が生まれた経緯の話で随分と長くなってしまったが…
そんな曲をできるだけ多くの方に聴いてもらえる機会を作りたいと思って、次に計画したのがMusic Video制作だ。
 
 
曲が醸すムード、そして観て欲しい景色として、それは現実味あふれるものではないな、ということは最初から感じていた。
何かアニメーションか、そういったもの…
と思案する中で、デ・オッシ内で完全一致したのが 影絵師SAKURA さんにお願いしようということだった。
 
 
SAKURAさんとの出会いは三年前。
2017年に我々、デ・オッシが東京で開催していたマンスリーイベント 「まさかの扉」。
基本的にはライブイベントなのでミュージシャンをゲストに招くわけだが、時には何か趣向を変えてより楽しめるものをしたい、と思い計画したのが影絵とのコラボレーションだった。
 
 
影絵というものが肝で、そこは譲れないところだった。
 
 
特に影絵に陶酔したわけではないし、それがNo.1だったということもない。
しかし、幼い頃からずっと心のどこかに息づいていて、何か自分の原風景のような気さえするものだった。
 
それはおそらく多くの人と同じく、紛れもなく藤城清治さんの作品の記憶であると思うのだが…
あの、“影絵” だからこそ連れて行ってもらえるイメージの世界、子供時代の空想の世界にいつでも帰れるあの色彩が何より大切だった。
 
 
そこでアプローチしたのが 影絵師SAKURA さん。
 
ただただ、その作品に魅力を感じて連絡をとっただけだったのだが、のちに彼女が藤城清治さんのもとで影絵制作を共にされていたことを知る。
 
 
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デ・オッシの東京マンスリーイベント 「まさかの扉」 #3 で共演。
SAKURAさんの作品に伴奏をつけたり… また
 
 
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我々の 「蓮華草の少女」 に影絵をつけてもらったり。
 
 
その後もまた何か機会を作ってご一緒させてもらいたいと思いながら、三年の月日が経とうとしていた。
 
そして、ようやく念願叶って、この状況下で自分たちが何か授かったように大切に思える曲にまたそのお力を貸してもらえることになった。
 
お話をさせてもらってすぐに快諾いただき、その都度ご連絡をいただきながら進行。
とはいえ、こちらからは 「もう最高です!」 というまったく語彙力のない返信しかできないくらい何の注文もつける余地もなかった。
 
 
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曲が生まれたときと同じように
とるこに送ってアレンジが進み完成に至るときと同じように
 
まるで何かに導かれるかのように、映像もリンクしていった… そんな気がしている。
(SAKURAさんのかわいい息子さんのお名前が 多喜くん というのがまた素敵。)
 
 
そんな 『虹祭 ~にじまつり~
 
少しでも誰かの心に響けばいいな、と思っています。
 
 

【YouTube】 デ・オッシ MV 『虹祭 ~にじまつり~』
 
 
良かったら是非、この動画をシェアしてくださいね。
 
そしてみんなで乗り越えていけることを願っています。 今を。
 

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この夏から秋に向けて、デ・オッシ渾身の企画が続きます。
どうか、その時間を共にしてもらえますように。
 
 
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■8月12日(水) 大阪 umeda TRAD
デ・オッシ presents フィエスタ・デ・縁日[弐]

【ライブ】
デ・オッシ,高橋てつや,吉本篤央
【Food】
タルタルクラブ
【Shop】
idea of a joke(カチューシャ,植物ハットなど)
キミトラ土器(フィギュア)
 
  ご予約はコチラ
 
 
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■8月23日(日) 奈良 春日大社参道 鶴の茶屋
うどんやふぇす 2020
 
16:00 スタート 【入場無料】
デ・オッシは17:45~の予定
バンド、DJなど数組出演、フード出店も多数。

春日大社・一の鳥居をくぐり、ムクロジを越えたあたりにある鶴の茶屋。
デ・オッシの世界のど真ん中のロケーション。
夏の奈良を満喫できる最高に楽しい祭り。
 
 
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■9月11日(金) 京都 Live Spot RAG
アヤヲ “Thank You Monthly Vol.6”
「からくりたからばこ」
~REAL&NET同時配信~
【出演】
たからものカルテット
デ・オッシ
 
 会場&配信 共にチケットご購入はコチラ
 
  
Makideossi2020
 
■9月16日(水) 大阪 umeda TRAD
デ・オッシ Presents フィエスタ・デ・縁日[至]
 ~会場&配信~

【Live】
デ・オッシ,本夛マキ
【Shop】
idea of a joke、他
 
  ご予約はコチラ
 
 
そして、2020年最大のトピックス
 
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■10月3日(土) umeda TRAD
まほろば楽座結成20周年記念公演
デ・オッシ Presents フィエスタ・デ・縁日[極]
 
【Live】
デ・オッシ
まほろば楽座
 喜多 寧(Vo,Gt,三味線)
 とるこ(Vo,Piano,Acco)
 歳森 隆史(E.Gt,Cho)
 蔦江 貴広(Ba,Cho)
 藤原 基博(Dr,Cho)
【Food】
タルタルクラブ
【Shop】
idea of a joke
 
  ご予約はコチラ
 
 

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