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2022年7月29日 (金)

夏ならではの奈良町の風情をちょっとだけ味わいたい人のためのお勧めスポット

今年もまた奈良にも暑い夏がやってきた。
盆地特有の茹だるような暑さ。
陽炎が立ち、奈良町の町家や細い路地がゆらゆらと揺らめいている…
その夏が突然別れを告げようとする頃になって、あの景色はもしかしたら夢か幻だったのかもしれない…
 
なんて毎度思わせてくれる我が町のひととき。
 
そんな季節の始まりと終わりを彩るライブが、まさにその奈良町であります。
せっかくお越しいただいたからには、少しくらいその風情も味わっていただきたい。
とはいえ、やはり暑い季節。
ライブ前後に無理してバテてしまうのも本末転倒。

そこで、夏の奈良町こそが大好物なワタクシが、会場界隈のみで無理なく楽しめる “ささやかながらも味わい深い” スポットを簡単にご紹介したいと思います。
 
 
まずそのライブというのは…
明日 7/30(土) のすたるじ屋 での 観覧無料【投げ銭制】 ライブ
そして
9/3(土) 奈良市音声館(おんじょうかん) での デ・オッシの夏おさめコンサート 『日常の中の非日常を再び』
 
この二会場というのが、細い細い路地で繋がる徒歩1分のご近所さん。
 
ということで、どちらのライブにお越しいただいた際でも、ふらりと楽しめる界隈のスポットをご紹介したいと思います。
 
 
 
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それでは、この手描きの地図をご覧いただきながら…
 
 
まず、その 音声館のすたるじ屋 を結ぶ路地に白山神社があるのですが、そこに神木がそそり立っています。
これはもう、デ・オッシ… というか、まほろば楽座フリーク以外には特に関心を持っていただけないものかと思いますが…
 
緩やかな坂道を登りきる手前 大きな神木
夕陽が何気なく描き出す影は 僕らを導く
          ━━━ 路地裏の夢
 
という我々の非常に古い曲 (もう20年ほど前) の冒頭の神木なのです。
 
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これがまた超個人的な話で恐縮なのですが、実はもう長年この神木がどこにあったのか失念しておりました。
勝手に陰陽町の鎮宅霊符神社の筋だと勘違いしていて (地図参照)、もしかしたら切られてしまったのか? いや、まさか…
と、その後も気にして、時々探していたのですが、“灯台下暗し” とはまさにこのこと。
日々通っている奈良町でも、たった一本、ただ一本だけこの数十年間、たまたま通ることがなかった筋があったということです。
 
それが、このたび 音声館のすたるじ屋 でのライブが決まり、それぞれご挨拶に伺った際、ウン十年ぶりに通ったその道筋でこの神木に再会したときは…
何とも言えない運命的なものを感じました。
この道以外はすべてといって良いほどよく通っているのに… なぜここだけ…
まるで、長いと歳月を経て、今ようやく何かを赦されたような、そんな気さえします。
 
 
さて…
 
 
冒頭から、感動の共有範囲が実に狭いマニアックなところを攻めてしまいました。
 
 
のすたるじ屋から少し北上すると、徒歩30秒で庚申堂に辿り着きます。
 
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奈良町は庚申信仰が今も根付く町。
家々の軒先には家族の人数分の身代わり猿が吊るされていたりします。
小さな祠がひとつあるだけですが、奈良町の情緒を感じるためには是非立ち寄ってみて欲しいところ。
祠には青面金剛像を中心に吉祥天像、地蔵菩薩像が祀られています。
 
 
その手前、「奈良町豆腐庵こんどう」 のすぐ横に何やら惹かれる山門が。
 
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入って良いのかどうか、ちょっと迷ってしまうでしょうが、ここは勇気を振り絞って足を踏み入れてみましょう。
 
 
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こちらは 元興寺小塔院跡
かつては元興寺の境内。
現在、元興寺極楽坊にある国宝・五重小塔が安置されていたそうな。
今はお堂をひとつ残すのみですが、なにか田舎の風情を感じさせるところです。
河瀬直美監督の初期の映画 「沙羅双樹」 ではとても印象的なシーンで登場していました。
 
そこを通り抜けると、音声館の前。
 
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まるで迷路に迷い込んだような気持ちになりますよ。
 
 
その通り抜けた先、音声館のすぐ横の細い細い路地も実はとても好きなんですよね…
路地好きの方は是非(笑)。
 
 
じゃ、そのまま少しだけ、北に上がってもらいましょうか。
 
一本北側の筋を左(西)に入ると、そこは陰陽町。
 
陰陽町で待つ髭面の男とまた狼変化」 の陰陽町です。
        ━━━ 『狼変化』 デ・オッシ より
 
その名の通り、かつては陰陽師が住んだ町で、そこにある鎮宅霊符神社はもちろん陰陽師ゆかりの神社。
そして、こちらの二対の狛犬がこれまた素敵な笑顔なんです。
一見の価値あり。
ちなみにその隣あたりには 「奈良町からくりおもちゃ館」 なんてのもあって、町家で昔ながらのおもちゃを楽しませてもらえる施設もあります。
気軽に入れるところです。
 
 
それでは、逆にそこから南下してみましょうか。
 
 
さきほどの音声館を通り過ぎるとすぐあるのが 「徳融寺」。
 
Img_3808  
 
 
こちらはかつても、このコラムのコチラの記事 日本最古の遊郭と出来たてのビールを満喫する で紹介させてもらったり
YouTubeスティーヴ エトウさんとの奈良さんぽ でも立ち寄ったりもした、とても好きなお寺さんです。


境内は決して広くはありませんが、お堂が非常に素敵で不思議な風情があります。
中将姫誕生の所縁も伝えられていたり、本尊の阿弥陀如来立像は元々は北条政子が念持仏としていたものであったり…
また戦国時代には奈良を支配した松永久秀が多聞山城を築城する際に石垣造りのために墓石や石塔、地蔵などを寺などからも集めていた折、
この寺の石塔も奪われるところだったのが、連歌師だった同寺の心前上人(しんぜんしょうにん)が久秀に石塔の由緒を歌にして詠み送り、文化人だった松永久秀はその歌を理解し、石塔を返してきた… などという逸話も残るお寺さんです。
 
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あらゆる時代に様々な由緒を残す寺ですが、個人的には…
明治時代の奈良で活躍した芸術家であり思想家であり政治家であり宗教家である、奇才 「吉村長慶」 の石像が最も興味深くおススメです。
釈迦とキリストを揺り起こす長慶。
一見の価値アリ。
 
 
さらにその少し南には 「称念寺」。
こちらも境内は広くないながらもとても風情があるお寺さん。
 
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もちろん様々な由緒はあるけれど、木辻遊廓内にあったため遊女の死亡の際には引導寺となったということがよくわかります。
そのあたり、日本最古の遊郭についての話は以前、上記リンク先に併せて書き記しているので興味ある方は是非。
 
 
まだまだこの筋だけでも語りたいことは山ほどあるけれど、そのあたりはかつての記事を参照してもらうということで…
 
 
のすたるじ屋』 に一旦戻りましょう。
 
 
のすたるじ屋の前の道をすぐ東側に (店に向かって左方面) に数歩歩いて抜けた四辻にあるのは 『御霊神社』。
自分もよくお詣りしている神社です。
 
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天河大辨財天社でもおなじみ、弁財天として知られる市杵島姫命さまに、お稲荷さん (しかも出世稲荷さん)、さらには…
奈良のあちこちに目耳・胴・頭・肘をバラバラにされて飛ばされた玄昉の話をよくしておりますが、そのバラバラにした張本人である藤原広嗣。
また、桓武天皇の弟で非業の死を遂げた早良親王など、政変に巻き込まれて怨霊となってしまった奈良では著名な方々が祀られています。
 
個人的にはなんというか、ジミー・ペイジとジェフ・ベックとエリック・クラプトンというヤードバーズ三大ギタリストが一堂に会したような、あるいは、白川軍八郎と木田林松栄と高橋竹山の津軽三味線三羽ガラスと対峙しているような、そんな心持ちがしてしまう神社です。
何はともあれ、いつもお世話になってる神様がいらっしゃるところ。
 
 
さて、そこから少しだけ南下するとあるのが 「格子の家」。
 
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昔からの町家の風情をたっぷり味わうことができます。
是非、階段箪笥をあがって、二階(天井部屋) へも行ってみてくださいね。
ゆったりくつろいで涼むこともできると思いますし、いろいろと奈良に想いを馳せるにもうってつけです。
自分も昔から大好きなところです。
 
 
奈良町には他にも、こういった “入館無料” の風情ある町家の施設がいくつもあります。
 
のすたるじ屋」 から少し北上したところにも、広い 「にぎわいの家」 があります。
昔の暮らしを学びながら、妄想したり…
あ、そしてトイレもお借りできるので参考までに。
 
 
その他、どの筋のどの路地に入っても、“何か” がある界隈です。
江戸時代、鎌倉時代、あるいは、はるか1300年前のものがポツリと転がっていることもあります。
 
 
そして、時間が許すなら、この奈良町が形成されるきっかけとなった 元興寺 へ。
 
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●詳しくは、かつての記事 奈良町ってそもそもどんな町? にて。
 
 
それでは是非、ライブと共に、こんな奈良町も楽しんでもらえることを願って!
 
 7/30(土) のすたるじ屋
 9/3(土) 奈良市音声館
 
心よりお待ちしております。
 
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■7月30日(土) 奈良 のすたるじ屋
 観覧無料【投げ銭制】 (各回 要1オーダー)
 開場12:00 開演13:00〜 / 15:00〜
 
こちらは 【観覧無料/投げ銭制】 ライブですが、現在の世の中の状況を鑑みて
できる限りの混雑を避けるため、屋内での観覧は予約優先となりました。
   各回 残2席 ≫ ご予約
 
※店先などからも気軽に観ていただけます。
(通行の邪魔にならないようにだけご注意ください)
 
※配信【投げ銭制】もあります。
 YouTube
 投げ銭
 
 
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■9月3日(土) 奈良市 音声館
デ・オッシの夏おさめコンサート
「日常の中の非日常を再び」
 開場17:00 開演17:30
 前売3000円 当日3500円
 ドリンク等はありません。(自販機あります)
   ご予約
 

 
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 8月は! 一年ぶりの! フィエスタ!
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■8月10日(水) 大阪 umeda TRAD
 デ・オッシ presents
   フィエスタ・デ・縁日【十一】
 開場18:15 開演19:00
 前売2500円 当日3000円(1Drink別)
【Live】
デ・オッシ,よしこストンペア,石黒文野
【Food】
キッチンスタジオカチート
   ご予約
 
 
  そして、東京 2デイズへ!
 
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■8月12日(金) 南青山MANDALA
『南青山*夏Fes.petit*2022』
 開場17:00 開演17:30
 前売3300円 当日3500円(Drink別)
【出演】
大木彩乃,柴草玲,デ・オッシ,ふれでりっひ書院,へんてこりん,田ノ岡三郎
  ご予約
 
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■8月13日(土) 東京 新代田 crossing
『湊にゐデ・オッシ!』
 開場18:00 開演18:30
 会場観覧 2500円(1Drink別)
   ご予約
 配信 2000円 配信チケット
※ ご購入の際、メッセージ欄に「お目当て」をご記入ください。
 
 
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■8月15日(月) 京都 Live Spot RAG
 花田えみ音楽博覧会2022 DAY3
 開場15:30 開演16:00
1dayチケット前売 3500円(別途2order)
1dayチケット当日 4000円(別途2order)
【出演】
ステシュラ,デ・オッシ,WANG GUNG BAND,青江好祐と慰安旅行,Heartful★Funks,大山百合香×花田えみ〝ハナツムギ〟
【屋台】 まゆみキッチン
   ご予約
 
 
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■10月16日(日) 奈良 EVANS CASTLE HALL
 デ・オッシ ワンマンショウ
 『奈良にくぎづけ』 Epic day 2022
 開場17:15 開演18:00
 (終演は20:20頃を予定)
 前売3000円 当日3500円(1Drink別)
   ご予約
 
 

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